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魔力

 受付の女性が、魔力計測のための準備を始める。


「計測は、時間の無駄だと思うのだがな。」


 それを見て時間の無駄だとリンがぼやく。


「一応規則ですのでー。あれ、どこいったかなぁー。」


 リンの言葉を取り合わず、そのまま準備を進める。というか、なにやらガサゴソと探し始めている。


「新規さんなんて、ほとんどいないからどこいったのか・・・。あ、あったー。」


 目的のものを見つけたらしく、女性は筒になった紙みたいなものを数本と石みたいなものを出してきた。


「えっと、アオイさん・・・でよかったかなー?」


 僕はコクリと頷く。


「私についてきてくださいねー。リンさんは終わるまで、てきとーに時間を潰しててくださいねー。あ、でも家捜ししちゃだめですよー。」


「誰がするか!ばか者。余計な事を言ってないで早く終わらしてこい。」


 僕は、女性に連れられ、建物の奥の方に連れていかれた。連れて行かれた先は、なにやらちょっとした体育館ぽい所だった。


「あ、申し遅れましたが、私はエウシュ冒険者ギルド所属、窓口担当のマルシアーナ=サッセンといいますー。」


「マルシアーは左遷?」


「左遷じゃありませんー。サッセンですー。それにここには出向ですー。なんでリンといいあなたといい、私の名前を聞くと左遷っていいますかねー。」


 リンも言ったのね・・・。


「人の名前は、ちゃんと覚えてくださいねー。次に左遷言ったら登録取り消しますよ。」


 職権乱用イクナイ・・・。


「では、この巻物スクロールをあけてください。」


 マルシアーナさんは、ぽいっと巻物を投げてよこす。それを開けてみると・・・。


『5さいからのまほうきょういく』


 おいこら・・・。


「とりあえず、よんでくださいねー。」


 なんか馬鹿にされてるんじゃないかと思えてきた。左遷の仕返しか?まぁ、よんでみよう。


 なになに、


 ・・・。


 ・・・・・・。


 ・・・・・・・・・。


 ぜんぶ平仮名ですごい読みにくいわ。


 要約すると、


 体をめぐる魔力を感じろ。特にへその少し上あたりに魔力を感じやすいらしい。


 魔石に魔力を込めろ。魔石を手に握って、握った手の中に魔力を集めると魔石が吸収するらしい。


 魔石に色が付いたらその属性が分かる。赤なら火とか。


 みたいな事が書いてあった。


「よんだみたいですねー。では、これが魔石ですー。」


 また、ぽいっと投げてよこす。なんか透明な石だねぇ。


「この魔石が透明なのは、魔力がこもってないからですー。というわけで、魔力を込めてくださいねー。込めれたらですけど。」


 なんかトゲがあるよね?この人。

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