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朝の惨状

 ん、なんか眩しい。ああ、朝なのか、起きないと・・・。


 上半身を起こした僕は、ベッドから降りようと手を突く。突いた手のひらには柔らかい感触が・・・。


 うん、ベッドだねこれは。僕は、ベッドから降りて伸びをした。窓を開けると、朝の凛とした空気と小鳥の囀りが聞こえてくる。ああ、すがすがしい朝だ、すこぶる体調もいいみたい。女性になっているのを除けば・・・ね。


「うぅぅ・・・」


 なにやら、寝ていたベッドのほうから、うめき声みたいなのが聞こえてくる。シーツを捲るとそこにはリンの姿・・・ではなく、丸くなって寝ているエルの姿があった。なんで、この人と一緒のベッドにいたんだろう?うは・・・酒くさい。でも、なんか熟睡していて呻いている感じはしない。


「ううぅぅ・・・」


 また聞こえた。ベッドじゃなくてその向こう側か。僕は、ベッドを迂回して反対側を見た。なるほど。そこには、ベッドから転げ落ちたであろうリンの姿があった。


「おーい、リン大丈夫?」


 心配になり、僕はリンに声をかけてみた。だが呻くばかりでまともな返答が返ってこない。とりあえず、助け起こそう。


「しっかりしろ、リン。」


 肩を持ち上げ声をかける。


「・・・、ぅ・・・ぃ。」


 何かを言っているが、声が小さすぎて聞き取れない。


「リン、何が言いたいんだ?しっかりしろ。」


 揺らしながら、少し大きな声で呼びかけてみた。


「・・・うるさい。・・・揺するな馬鹿者が。うっ、ぎもぢわるい・・・。」


 おーけー、飲みすぎによる二日酔いみたいだね。これは悪いことをしたっぽい。とりあえず、リンをベッドに寝かせた。水でも飲ませたほうがいいかな。部屋を見るが水差しは無かった。


「水持ってくるよ。」


 リンにそう声をかけ、僕は水をもらいに部屋を出た。




 部屋をでた僕は、廊下を進み会談を下りていった。うは、なにこれひどい。そこには酔い潰れた大勢の人たちの死屍累々の惨状が広がっていた。アルさんか起きている人は・・・いないなぁ。アルさんの姿は無く、いびきをかく人や寝返りを打つ人はいてもおきているひとはいなかった。仕方が無い、カウンターに水あるかな?カウンターに行って、とりあえず水を探す。


 コップや水差しはあるものの、肝心の水がはいっているのは見当たらない。そうこうしていると、僕はなにやら見慣れたものを見つけた。壁に付けられた金属の箱の下からそれは顔をのぞかせていた。現実世界ではすごい見慣れたものなんだけど、まさかここでもこれがみられるとわ・・・。それをみて僕はおもわずつぶやいた。


「なんで蛇口があるねん・・・。」

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