表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/80

リンさんの説明の巻

 2年が一瞬で過ぎ去っているのなんて実感わかないよ。


「まず、情報の整理をしようか。できるだけ葵にもわかるように説明するつもりだが。」


「よろしくお願いします。」


 リンの説明会がはじまった。


「まず、おおよそ2年前にブラックアウト現象がゲーム内に起こった。一瞬の出来事だったかは定かではない。葵の空白の2年と同じかもしれないし、そうでないかもしれない。まぁ、それは置いておくとして、気がつけば『エウシュ中央都市』村人たちがいう『中央』に飛ばされていた。そのときの私たちは混乱したよ。戦闘中だった者もいれば、製作中の者もいる。それがいきなりエウシュにつっ立ってたんだ。その時に、ゲームアバターではなく現実リアルの容姿になっていたよ。さすがに葵のように性別が変わったのは居なかったが・・・。」


 『Lining in Fantasy World』は、まずはヘッドギアによる身体スキャニングから始まって、これにより性別など基本的なアバターが決まる。ここでネカマやネナベは不可になる。あとは種族などを決めてからアバターをいじる。ステ振りやスキル取得などを経てゲーム世界での冒険せいかつを楽しむのが流れだ。


「呆然とする者、考え込む者、泣き叫ぶ者、喜び勇む者、色々な反応だったよ。なぜか『異世界キター!』と叫ぶ者が多かったが。まったく、ここが異世界と決まったわけではなかろうに。あとはシステムメニューの呼び出しをする者も多かったな。この時点で分かったのは、まず、アバターから現実の容姿への移行、それとシステムメニューの消失の2点だ。」


 リンはため息をつくと、テーブルにあったコップで水を飲む。


「まず容姿のほうだが、私としては容姿変更は現実世界の肉体への置換だと思っている。少なくとも基礎身体データからの置換とでもいうのか。まぁ、私の勝手な考察だから間違っているかもしれないが、少なくとも今の私の体は現実の物と同等だと思ってもいい。せめてアバターの胸だけでも、そのままならよかったのだが・・・。それと、この体は食事も必要だぞ。そして当然飲食すれば・・・、その先はわかるな?」


 なるほど、出る物もあるってことだね・・・。さすがにゲームでは、食事はあってもそっちは実装されてなかったよ。理解した僕はコクンと頷いた。


「理解してくれて何よりだ。さらに言えば肉体的成長もある。私も少々背が伸びたのが分かっただろう。ああ、葵にとって一番重要なことを忘れていた。確認するが聞きたいか?」


 聞きたいか?って僕にとって一番重要なことなんでしょ・・・聞くしかないよ?


「聞かなきゃだめでしょ?重要なんだから聞くよ。」


「私にも言えたのだが・・・その体、おそらく生理があるぞ。」


 ・・・はい?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ