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第97話 謎の整理

「作者神・・・吾亦紅神・・・10と28・・・転生」

「私、今までなんで忘れてたんだろう・・・」

「私もだ。数千年追いかけていたはずだが・・・」

「吾亦紅神の仕業だよ」

「やはりあの時、何かあったのだな」

俺の言葉に案内神が反応する。あの時吾亦紅神と話したことを全員に話した。

「生まれ変わり・・・」

全員が言葉を失った。

「でも『近からずとも遠からず』って言ってたからまだわからないよ?」

「ほぼ間違いないと見ていいだろう」

「というか確認の質問がアレなのか・・・」

「わかりやすいっしょ!」

「それよりも・・・」

俺は靄の消えた空間に叫び出した。

「作者神!なんてことしやがるんだぁぁぁ!お陰でもふもふし損ねたじゃねぇかぁぁぁ!」

全員が『そこかよ!』とツッコミを入れた。

「金毛神!もふもふしていい!?」

「ダメよ」

「うがぁぁぁぁ!」

俺は頭を抱えた。

「一ついいかしら?」

金毛神は頭を抱えている俺を無視して話し始めた。

「なぜ私の尻尾が記憶を取り戻すトリガーになったの?」

全員が俺を見た。

「まぁ、こいつの祖先というなら本質は変わっていないのだろう」

「そうだね♪」

「くそがぁぁ!作者神出てこい!一発殴ってやる!」

「好奇神!うるさい!」

金毛神に怒られた俺はピタッと止まり、

「はい!すみませんでした!ありがとうございます!」

「壊れたにゃ?」

「平常運転だよ〜♪」

素に戻った俺はあることに気付いた。

「そういえば作者神も吾亦紅神も出て来なかったな」

「確かにな」

「なんでだろうね?」

「それだけじゃないわ。なぜこのタイミングで記憶を取り戻させたのかという謎も出てきたわ」

「幻視のことが関係していると思うよ」

「そうね。私もそう思うわ」

「何を見たんだ?」

「吾亦紅」

「俺の深層に吾亦紅があった。多分吾亦紅神との繋がりだと思う」

「その繋がりを見つけたから、記憶を取り戻させたと?」

「多分」

「少し頼りない理由だが、今はそれしか考えられないか」

「とりあえず一度状況を整理しようか」

俺たちは作者神が出現した時から記憶を取り戻した時のことを整理した。

「まず事の始まりだけど、空の休憩所で作者神が初めて現れた」

「私たちを作ったって言ってたね」

「それで案内神が作者神を追っていることがわかった」

「ああ、数千年前からやつを追っていた」

「創造神がどうやって生まれたのかという謎ができた」

「うん」

「新聞に作者神の記載を見つけて、新聞社に行ったが情報は得られなかった」

「そこである仮説を立てて、検証したら作者神が出てきたけど実体がなかったね」

「一旦は仮説が正しいとなったな」

「うん、でも魔界で攻撃を受けた」

「アレはやばかったにゃ」

「そこで仮説は違うと判明した。そして魔界にも作者神が現れたことがあった」

「その後管理神がまとめた記録を見るとあることに気付く」

「10と28・・・」

「うん。その数字は俺の誕生日であり命日でもある」

「そこで私が転生の可能性を話した」

「そうだったね。その転生の話から俺の過去を調べ始めたね」

「やつがいたにゃ」

「正直、あれは怖かったよ。その後に猫に生まれ変わっていたことがわかった」

「魔族にもなっていたな」

「そして神様にも」

「吾亦紅神という神が10月28日に姿を消した。しかも四界の数字が重なる日にその存在自体が消えていた」

「でも巻き込みの力で私だけは吾亦紅神を覚えていた」

「その後に吾亦紅神が現れて、生まれ変わりと言った」

「そして俺だけが吾亦紅神と会い、俺が生まれ変わり、1028の意味、我もまた紅なりの意味を知った」

「それで俺たちは作者神や吾亦紅神に関する記憶を失った」

「大体こんな感じかなぁ」

「・・・まて」

案内神が整理した話を聞き、口を開く。

「何かおかしくないか?」

「何が?」

「吾亦紅神が消えたことだ」

案内神は続ける。

「吾亦紅神が消えたのが10月28日、その後好奇神が人間として生まれた」

「吾亦紅神が消えてから、人間として生まれるまで吾亦紅神はどこで何をしていた?」

「消える必要があったのか?そしてなぜ今になって姿を現したんだ?」

「まだあるわ」

金毛神も口を開く。

「なぜ吾亦紅神は『生まれ変わり』と言ったのか、そして好奇神の質問に『近からずとも遠からず』と答えていた。少し矛盾してるわ」

整理したつもりが新たな謎を生んでいた。

「尻尾触ったら出てくるかなぁ?」

「お前触りたいだけにゃ」

「いやよ」

「くそぅ!」

「これからどう動くのだ?」

管理神が口を開く。

「今出来ることは二つだね。それと試してみたいことが一つ」

「一つ目は生まれたばかりの創造神に会いに行く。尻尾・・・」

「二つ目は金毛神の尻尾を触る。もふりたい・・・」

「そして試したいことは・・・殞亡神に"作者神"と言わせる。もふもふしたい」

頭を抱えた案内神が口を開く。

「すまん・・・ノイズのせいで内容が頭に入って来なかった」

「ノイズが起きたの!?」

「「お前だ!」」

「俺?」

読んでいただきありがとうございました!


次回 第98話 作者神と吾亦紅神


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