第94話 作戦会議
金毛神にプレゼントを渡してから数日。俺はいつでも渡せるようにプレゼントを一つ常備していた。
「そんなにもふりたいにゃ?」
「当たり前じゃないか!絶対気持ちいいって!」
「よくわからんにゃ」
そこへ山で出会った霊牙神と再開した。
「やぁ!久しぶりだね!」
「霊牙神!もふらせて!」
ズゴン!
霊牙神の強力な一発が頭に入り、地面に倒れ伏せる俺。
「ナイ・・・ス、ごほう・・・び」
俺はグッドポーズをしたまま気絶した。
数分後に目を覚ました俺は、生ゴミを見るかのような目で俺を見ている怪猫神と金毛神のように冷やかに見下している霊牙神に囲まれていた。
「・・・ご褒美?」
「こいつもうダメにゃ・・・」
「はぁ・・・その調子じゃ金毛神と仲良くなるのはまだまだ先の話だね」
霊牙神に手を掴まれ、起こされた俺は霊牙神に質問をされた。
「キミは人間界に詳しいんだよね?」
「詳しいというか、元人間だからね」
「ちょっと連れて行って欲しいところがあるんだ」
「どこに?」
「ペットショップ」
「さぁ!こちらへどうぞ!」
俺は霊牙神をエスコートするかの如く機敏に動いた。
「キモいにゃ」
「普通に案内してくれないかな?」
「仰せのままに」
「・・・」
俺たちは人間界のペットショップへ向かった。
人間界ペットショップーー
「へぇーここがペットショップかぁ」
人型になった怪猫神と霊牙神が並んでいる。
『後で一緒にプリクラ撮りたいなぁ』
「なにか探しにきたの?」
「ちょっとね〜」
そう言うと霊牙神は犬用品のコーナーへ向かって行った。
「猫神様は何か欲しいのある?」
「魚」
「たまには違うものにしようよ〜」
「ほしいものにゃあ・・・」
怪猫神は猫用品のコーナーへ向かった。
『ん?二手に分かれた?なにこの分岐・・・究極の二択なんだが・・・どっちを選ぶ?猫神様か、霊牙神か・・・選べん!俺には選べん!』
どちらに行くか悩んでいると霊牙神が戻ってきた。カゴいっぱいに犬用品を入れて。
「いっぱい買うねぇ」
「神界のもいいけど人間界のも使ってみたくてね!」
そして怪猫神も戻ってきた。
「好奇神〜これ欲しいにゃ〜」
「なにかな〜?」
ビチビチビチッ!
振り返るとアロワナを抱えている怪猫神がいた。
「今すぐ返してきなさい!騒ぎが起きる前に!」
「お客様!」
『ほぅら、起きたぞ〜騒ぎが・・・』
その後店員に謝罪し、アロワナも傷付くことなく元気に泳いでいたのでお咎めなしとなった。
「猫神様、流石にあれはダメだよ」
「お前が違うものって言うから持ってきたにゃ」
「生魚はダメです!」
その後、霊牙神の犬用品、怪猫神の猫じゃらしを買ってペットショップを後にした。
「この後はどうするの?」
「そうだね、せっかく来たんだから満喫したいな」
「じゃあおすすめの場所に連れていくよ!」
「お!いいね!楽しみだ!」
そして俺が向かった先は、プリクラ。
「また写真かにゃ・・・」
「写真?なんだいそれは?」
「映し絵みたいなものだよ!さ!中に入って!」
機械からポーズを要求され、写真を数枚撮る。
そして落書きをした後に出てきた写真を見て霊牙神は驚いている。
「すごいな!こんなに綺麗に映るのか!」
「そうだよ〜」
俺は写真を見ながらニヤニヤしていた。
「はぁ・・・相変わらずキモいにゃ」
「いい記念になったよ!ありがとう!」
「こちらこそありがとうございます!」
『どうやって飾ろうかなぁ』
その後は俺の買い物に付き合ってもらい、神界へと戻った。
神界ーー
「今日は付き合ってくれてありがとう!また何かあったら頼むよ!」
「いつでも言って〜」
霊牙神と別れた俺たちは金毛神と仲良くなるための作戦会議をするべく、反狐神も呼び出し話し合った。
「次はなにをしたらいいかな?」
俺は反狐神に聞きながら猫じゃらしで怪猫神と遊んでいた。
「この前のお酒は嬉しそうに呑んでたよ」
「よっしゃ!好感触!」
「お酒が美味しかっただけなんじゃ・・・」
「いいのいいの!」
「でもまたお酒ってのもなぁ。お酒をくれるいいやつで止まりそうだし」
「ならば危険な目に合わせて助けるのは?」
「それはダメだ!俺のために危険な目には合わせられない!」
「それに相手は九尾の狐にゃ。お前より確実に強いにゃ」
俺は少し考えて反狐神に言った。
「とりあえず、今欲しいものとか聞いてみてよ」
「結局物で釣るんじゃん・・・」
「今はそれしかないの!頼んだよ!」
「へーい」
反狐神はめんどくさそうにしながらも協力してくれた。
「なにしてるの〜?」
通りがかった創造神が声をかけてきた。
「金毛神と仲良くなって尻尾をもふもふするにはどうしたらいいかなって話してたよ〜」
「え?普通に触らせてくれるよ?」
「それは創造神だからだよ。俺はまだダメだと思う」
「大丈夫だと思うけどなぁ」
「お前の大丈夫は信用できないにゃ」
臭撃神の一件を思い出した怪猫神であった。
読んでいただきありがとうございました!
次回 第95話 幻視
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