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第69話 まだまだ遊び足りない

ペンギンからようやく動きはじめた亡鎧は隣にある大型水槽の前にいた。

「ちょっと動いただけじゃないか!」

目の前を優雅に泳ぐイルカに目を奪われていた。

「イルカさん・・・」

そして泣く。

空の動物エリアにいる一行は餌やり体験をしていた。

「わ〜いっぱいきた〜♪」

創造神の手に持っている餌を目掛けてたくさんの鳥たちが集まっている。

魔王も餌を持っているが寄ってきていなかった。

「・・・なぜだ」

「雰囲気が怖いからじゃない?」

「・・・」

魔王は少し落ち込んでいた。

「仕方ないなぁ♪」

創造神が魔王の横に立ち、鳥たちを魔王の持っている餌の方へやった。

「おぉ・・・」

満足げな顔をしている魔王。

「よかったですね、魔王様」

「うむ」

「破壊神!そんなに怯えなくても大丈夫さ!」

同じく鳥に囲まれている太陽神が、鳥に怯える破壊神に鳥を向かわせた。

「ひぃぃ!」

逃げる破壊神。破壊神の持っている餌を目掛けて飛び掛かる鳥たち。

「あっははは!逃げちゃダメだよ!破壊神!」

「無理です〜!わっ!」

転んだ破壊神に群がる鳥たち。

それをみたみんなは笑っていた。

一方、俺と怪猫神は・・・

「騙すなんてひどいにゃ!」

「ごめんごめん、でも鳥たちも可哀想だからさ」

「猫の本能には勝てないから仕方ないにゃ」

「あとで魚買ってあげるから我慢ね〜」

「たくさんよこすにゃ!」

「はいはい」

完全に保護者になっている俺だった。

「あ、影刃と店主さんだ」

店主を抑えている影刃と遭遇。

「おい!好奇神!助けてくれ!」

「どうしたの?」

「魚を見て料理考えてたら追い出されたんだ!」

「それは・・・仕方ないにゃ」

「お前らこそ早くないか!?」

「猫神様が魚を怯えさせて、鳥を追いかけたから出てきたんだよ」

「お前も大概じゃねぇか!」

「本能には抗えないにゃ」

すると影刃が店主を差し出してきた。

「どうしたの?」

「・・・俺も動物見たい」

「わかった!行ってらっしゃい」

「・・・」

無言で園に入って行く影刃であった。

その後、冥王と亡鎧を除くメンバーが出てきて合流した。

「冥王と亡鎧は?」

「私たちが出る頃に空の動物エリアに入ってきたのを見たよ〜♪」

まだまだかかりそうな二人だったので、俺たちはお土産を見ながら時間を潰すことにした。

「影刃はどちらに?」

影刃がいないことに影宰が気付いた。

「店主を連行して、動物たちを見れなかったからまた見に行ったよ〜」

「そうでしたか」

全員が店主を見た。

「なんだよ!?俺のせいってか!?」

「何も言ってないよ〜」

俺たちは店主がブツクサ言っているのを横目に土産コーナーへ向かった。

1時間後ーー

ようやく出てきた冥王と亡鎧と合流し、動物園を後にした。

「好奇神!お腹が空いたのじゃ!」

「そうだね、何か食べてから次に行こうか」

「みんなは何が食べたい?」

俺は全員に聞くと、全員が違った料理を答えたのでファミレスに行くことにした。

ファミレスに到着した俺たち、俺は入る前にみんなに向かって言った。

「お願いだからあまり騒がないでね?騒いだら俺・・・帰っちゃうかもね?」

少し脅しっぽく言ったら全員が顔を見合わせ、即座に動いた。

魔王と影宰、影刃が店主を囲み、女神たちが破壊神を掴み、冥王が俺を掴んだ。

「なんで俺まで?」

「お主が帰ったら楽しめんからのう」

『・・・本気で帰るつもりは無いんだけどなぁ』

それを見た月神が心を読んだようでクスッと笑っていた。

そして入店。当然怪猫神には人型になってもらった。

案内された席に着くと、みんながメニューを広げて『これ食べたい』、「コレが美味しそう』と言った声が聞こえてきた。

「みんな決まった?」

俺が聞くとみんな決まったようでそれぞれが料理名を挙げた。

「私は鍋御膳♪」

「焼き魚定食にゃ」

「私はスタミナ定食で!」

「私はこのヘルシーセットをお願いするわ」

「僕は・・・」

破壊神が言いかけたところで魔王が口を挟む。

「我と同じ物だ」

「・・・え?」

「しっかり食べて体を作らねばな。狼のように強くなりたいのだろう?」

「・・・わかりました!」

そしてその魔王は

「我はこの"数量限定!30分以内に食べ切ったら賞金◯◯円!1キロの肉塊プレートを頼む」

「!!」

破壊神が驚いて慌てていた。

「魔王さん!流石にそれは無理です!」

「やる前から無理と決めつけるな。やってみねばわからんではないか」

俺は破壊神を見て言った。

「がんばれ破壊神!」

「兄貴・・・やってみます!」

破壊神のメニューも決まった。

「では私はこの海鮮定食をお願いします」

「・・・」

影刃は無言で焼肉定食を指さしていた。

「俺はこの黒いイカ墨パスタってやつからだ!」

「わしはラーメンとやらを食べてみたい!」

「私はこのお子様ランチをお願いします」

俺はデジャヴを感じていた。

「亡鎧・・・なんで?」

「動物のおもちゃが貰えると書いてありましたので」

「でも子供限定だよ?」

途端に泣きそうになる亡鎧をみた冥王

「わかった!わしがそれを頼むからお前はラーメンを頼め!」

「冥王様ありがとうございます!」

満面の笑顔になった亡鎧だった。

「好奇神は何を頼むの?」

創造神に聞かれて俺は答えた。

「俺はいいかな〜」

「え〜!なんで!?」

「まぁあとでわかるよ」

「?」

創造神はわかっていない様子で首を傾げていた。

読んでいただきありがとうございました!


次回 第70話 昼食の後はショッピング


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