第66話 第二回好奇神主催人間界ツアー冬編
冥界から帰った俺は、早速人間界ツアーのポスターを作り、魔界と冥界に送った。
"第二回好奇神主催!人間界ツアー冬の人間界編"
『今回は冥界メンバーも参加!前回より人数も増え楽しさ倍増!
動物園やウィンタースポーツをみんなで楽しもう!
参加費は好奇神が負担!
手ぶらで参加して思いっきりはしゃぎましょう!
注意
•人間界なので皆さん人間に扮していただきます。
服はカタログを送りますのでその中からお選びください。
•全力で楽しまなかった者は創造神が女装させます
•店主は強制参加です。』
「今回はどんなメンバーが集まるか楽しみだなぁ」
俺はワクワクが止まらなかった。
ツアー当日ーー
集合場所には俺と怪猫神、創造神、破壊神で参加者を待っていた。
「やぁ!好奇神!また面白いことを考えたね!」
一人目は太陽神だ。
「お〜!太陽神も参加かぁ〜!」
「面白そうなことは参加しなきゃ!」
「よく考えるわね」
月神が少し遅れて来た。
「やぁ!月神!君も参加するのかい?」
「もちろんよ、外に出る楽しさを教えてもらったの」
「楽しもうね♪」
「ええ」
そこへ、案内神と管理神がやってくる。
「今度は冥界も巻き込んだのか?」
案内神は頭を抱えていた。
「巻き込んだって言い方やめてよ〜、冥王が行きたいって言うから企画したんだよ〜」
「お前は止まらんな」
管理神が少し笑っていた。
少し遅れて魔界組が到着する。
「またせたな」
「魔王さん!やっぱり来たんだ!」
「うむ、前回の旅行で人間界を気に入ったのでな」
「また面白いことを考えましたね、好奇神様」
「今回も影宰の気を引くものがあると思うよ〜」
「それは楽しみです」
「・・・」
「影刃は相変わらずだね〜」
「あれ?店主さんは?」
「時間になっても来なかったのでな、置いてきた」
「ダメだよ〜、強制なんだからさ。ちょっと迎えに行ってくるね」
シュッ!
俺は店主を迎えに行った。
魔界ーー
「店主さん!行くよ!」
「おう!俺は今回は遠慮・・・」
シュッ!
俺は店主が言い切る前に連れ出した。
集合場所ーー
シュッ!
「おい!俺は行かないって!」
「店主さんは強制だよ〜」
取っ組み合いながら現れた二人。
「魔王様!何か言ってやってくださいよ!」
「店主よ、諦めろ。ああなった好奇神は我でも止められん」
「そんなぁ・・・」
「まぁまぁ、この前の旅行とは違った料理に出会えるからさ」
「はぁ・・・」
店主は諦めたようだ。
そして冥界組が到着する。
「待たせたのぉ」
「みなさん、お待たせしました」
「よし、みんな揃ったね?」
「それじゃあ服を変えるよ!仮装神お願い!」
どこからともなく現れた仮装神が手を振ると、俺たちの服装が一瞬で変わった。
「おぉ〜!」
俺は自分の服を見てみる。
いつもと変わらなかった。
「なんで変わってないの?」
「変わらない方が動きやすいからかなぁ」
俺は周りを見渡した。
創造神は白いロングコートに淡い色のニットワンピース、ロングブーツ。金髪も相まって、完全に人間界のお姉さんにしか見えない。
「似合ってるね〜」
「でしょ〜♪」
その横では太陽神が明るい色のダウンジャケットにパーカー、ジーンズという格好で、すでに出発する気満々だ。
「どうだい?私のセンスは」
「似合ってるよ〜」
「よし!」
月神はネイビーのロングコートに白いタートルネック、ロングスカートにブーツ。
「月神はなんか大人っぽいね〜」
「そうかしら?」
「うん。太陽神と全然違う」
「誰が子供っぽいって?」
「そこまで言ってないよ!?」
破壊神は黒いダウンジャケットにグレーのパーカー、黒いパンツ。
「破壊神は・・・普通だね」
「こういうのでいいんですよ!」
「呼んだ?♪」
「呼んでません!」
そして魔界組。
魔王は黒いロングコートに黒いタートルネック。
「魔王さん、普通の服なのに魔王感がすごいね」
「……そうか?」
「かっこいいよ〜♪」
「そうか」
影宰はダークグレーのチェスターコートに黒いニット。
「影宰はなんかめちゃくちゃ似合ってる」
「ありがとうございます」
その隣の影刃は、黒いダウンに黒いタートルネック、黒いパンツ。
「影刃は・・・」
「・・・」
「全部黒だね」
「・・・」
「気に入ってるならいいか」
店主は茶色のダウンジャケットにチェックシャツ、ジーンズ。
「店主さんはなんか休日のお父さんみたいだね」
「誰がお父さんだ!」
「いや、似合ってるよ?」
「褒めてんのかそれ!」
そして冥界組。
「冥王は・・・」
「おほ〜!これこれ!こういうのが着てみたかったのじゃ!」
冥王は白いダッフルコートに赤いニット、チェック柄のスカートにタイツ、ショートブーツ。
「めちゃくちゃ人間界にいる女の子だ」
「そうじゃろう♪」
冥王は満足そうにくるりと一回転した。
亡鎧は・・・
「スーツ!!」
「なんでよ!?」
「私は服のことはわかりません」
「じゃからあれほど勉強しとけと言ったであろう!」
「申し訳ありません」
「仮装神!似合う服をおねがい!」
「わかりました!」
仮装神が亡鎧に向かって手を振った。
ネイビーのダウンジャケットに黒いパンツ、防寒用のブーツを履いた亡鎧の出来上がり。
「・・・まぁいいか」
「これで全員・・・」
「ちょっと待つにゃ!」
頭の上から怪猫神の声が聞こえた。
「私の服はどうなってるにゃ!?」
「・・・」
全員が怪猫神を見る。
「・・・猫に服って必要?」
「人間に扮するんじゃなかったのかにゃ!」
「人型になった時に着ようね」
「雑すぎるにゃ〜!」
これで全員揃った。
「それじゃあ!第二回好奇神主催人間界ツアー!行くぞ〜!」
「「お〜!」」
こうして俺たちは人間界へ向かった。
シュッ!
読んでいただきありがとうございました!
次回 第67話 冬の人間界
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