表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
56/100

第55話 魔界の観光スポット?

俺たちは親子と別れてからまた歩き出した。

創造神の顔が少し曇っていた。

「どうしたの?」

「あの子の親を見て『あぁ、やっぱり私は嫌われてるんだな』て思ってね・・・」

創造神は少しだけ寂しそうに笑った。

俺は創造神の頭に手を置いた。

「大丈夫だよ!最後は笑っていたじゃん!」

「気にするにゃ♪」

二人の言葉を聞いた創造神は笑いだした。

「そうだね♪次はどこ行くの?」

「じゃあ俺が初めて来た時に行った場所に行こうか♪」

俺たちは丘に向かい始めた。

魔界の丘ーー

魔界が一望できる小高い丘。

「わぁ〜♪すご〜い♪」

魔界の景色を見て、はしゃぎだした創造神。

「俺も最初は信用されてなかったよ。入口で魔族兵に囲まれたりしたからね」

俺は初めて魔界に来た時のことを思い出していた。

「その後どうしたの?」

「観光しに来ただけだ!って言ってたらいつの間にか魔王さんから許可が降りたんだ〜」

「好奇神らしいにゃ」

「まぁ影宰の監視付きだったけどね〜」

「私がどうかしましたか?」

その声に三人は驚き振り返る。そこには影宰が立っていた。

「・・・いつからいたの?」

「つい先ほどです。入口の兵から、お二人が魔界へ来られたと報告を受けまして」

「懐かしいですね」

「そうだね〜」

俺と影宰は、丘からの景色を眺めていた。

「そういえば今日は何用ですか?」

「今日は創造神が魔界に行きたいって言うから遊びに来たんだ〜」

「それなら案内しますよ?」

「今日は好奇神が案内してくれるから大丈夫だよ〜♪」

「そうですか」

影宰はニコッと笑っていた。

「何かあれば言ってください」

そういうと影宰は丘を降りて行った。

「この後どうしよっか?」

「う〜ん・・・どうしようかなぁ」

創造神は考えている。俺は景色を見ながら答えを待っていた。

「魚食べたいにゃ♪」

唐突に怪猫神が呟いた。

「あはは♪じゃあ海に行こうか♪」

俺たちは海に向かい歩き出した。

魔界の海ーー

砂浜に一つの人影があった。

「あ〜!店主さんだ♪」

「おう!お前らか!」

「こんなとこでどうしたの?」

「いやな、店で使う魚を取りに来たんだがちょっと問題が起きてなぁ」

「なになに〜?」

創造神はワクワクしていた。

「とりあえずあそこ見てみろ」

店主が指差した方向を見ると、海面がボコボコと泡立っていた。

「なんかボコボコしてるけど、あれはなに」

「まぁ見てろ」

泡立ちが激しくなり、魔海竜が勢い良く飛び出した。

「うぉぉぉ!かっけ〜!」

「でか〜い♪」

「あれは食えそうにないにゃ」

「お前ら・・・」

店主は呆れた顔をしていた。

「いいか!?やつが暴れてるせいで魚が取れねぇんだ!」

「それは大問題にゃ!」

「それじゃあ人助けと行きますか〜」

「お〜♪」

俺たちは空を飛び、魔海竜の元へ向かった。

魔海竜は暴れ回り、周りの岩礁帯に当たったのか傷が出来ていた。

「さてどうするよ」

「う〜ん、暴れてる原因がわかればね〜」

「猫神様、話せたり出来ない?」

「出来るにゃ〜」

「だよね〜、流石に出来・・・え?」

「話せるにゃよ」

「マジで!?」

「にゃ♪」

「すご〜い!」

「お願いできる?」

「人間界の魚・・・」

「任せろ!」

怪猫神言い切る前に条件を飲んだ俺だった。

怪猫神が魔海竜の元へ向かい、話し始めた。

「・・・」「・・・!」「・・・」「・・・!?」

話し終えた怪猫神が戻って来た。

「なんだって?」

「泳ぎに来た子供たちが流されて岩場にいて、獰猛な海の生き物から守ってるんだって〜」

「そういうことなら助けに行こう!」

「お〜♪」

俺たちは岩場に向かい、子供たちを店主のいる浜へ連れて帰った。

「魔海竜にもお礼を言わなきゃね」

その時、背後から水をかけられた。振り返ると魔海竜がそこにはいた。

「貴様らのおかげで助かった。礼を言う」

「お前喋れたんかい!」

その場にいる全員の声が一致した。

「まぁ良いや、子供たちを守ってくれてありがとうね」

「傷付いた体を治すね♪」

創造神は魔海竜に手を差し出し、傷を癒していた。

傷は綺麗に治っていた。しかし、どこかおかしかった。

「なんか・・・違うくない?」

魔海竜のヒレは虹色に輝き、頭の角にはリボンが付いていた。

「かわいい〜♪」

「ちゃんと治してあげようよ・・・」

俺は頭を抱えていた。

「・・・良い」

「良いの!?」

「子供たちを助けてくれた上に傷を癒してくれたからな。文句は言うまい」

「本人がいいならまぁ・・・いいか」

「では、さらばだ」

魔海竜は大きな水飛沫を上げ潜って行った。水飛沫の中には大量の魚が混じっており、魔海竜のお礼なんだと俺たちは思っていた。

「魚にゃ〜!」

「ありがてぇ!これで困らねぇぞ!」

「いい海竜だったね〜♪」

「あれを受け入れてくれたからね・・・」

その後、リボンをつけた魔海竜が人気となり、浜辺は魔族たちの間でちょっとした観光スポットになったとかならなかったとか。

読んでいただきありがとうございました!


次回 第56話 魔王の大切なもの?


感想・誤字報告などいただけると励みになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ