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第46話 怪猫神

ライト兄弟と空の旅をしてきた俺たちは神界へ戻ってきていた。

「楽しかったぁ!」

「キミの好奇心は面白いね!」

「好奇神だからね〜♪」

そんなことを話していると目の前を猫が歩いていた。

「あ!猫だ!」

猫好きの俺はそれだけでテンションが上がった。

「神界にも猫っているんだねぇ」

猫を見ている俺に太陽神が言い放つ。

「あの子も神だよ!」

その言葉を聞いて、俺は固まった。

『ん?今神って言った?猫が神?猫神様?最高じゃん!!』

「マジでぇ!?」

驚いていると、創造神が猫神を呼んだ。

「お〜い、怪猫神!おいで〜♪」

「にゃ?」

それを聞いた怪猫神がこっちに寄ってきた。

創造神が怪猫神を抱き上げる。

「この子は怪猫神だよ♪」

その猫は毛並みは真っ黒で尻尾は二股に分かれていた。

「かわいいなぁ・・・」

「ありがとにゃ♪」

「え!?喋った!?」

「神だから喋るさ!」

「なにそれ!最高なんだけど!」

「抱っこしてもいいですか!?」

「いいにゃ〜♪」

俺は創造神から怪猫神を受け取り抱っこする。

「あぁ〜コレコレ!このフィット感!たまんないなぁ」

「キミは猫を抱っこしてる時もそんな顔をするんだな!」

俺は我慢ができず、猫のお腹を吸った。いわゆる猫吸というやつだ。

「あ!ちょっ!」

太陽神が言いかけると、俺の顔に刺激が走った。

その直後怪猫神が離れた。

「何するにゃ!」

どうやら俺は引っ掻かれたようだ。

「ごめんごめん、我慢できずについ・・・」

ボンッ!

白い煙が晴れると、そこには黒髪の少女が立っていた。

「いきなり女の子のお腹を吸うなんて最低にゃ!」

再び俺は固まった。

『え?・・・え?・・・この子は誰だ?猫だったよな?人になった?』

「え・・・っと、どういうこと?」

俺は二人に聞いた。

「この子が怪猫神だよ♪」

「いきなり女の子のお腹を吸うなんて、キミは大胆だねぇ!」

猫に嫌われたくない俺は即座に土下座をした。

「ごめんなさいぃぃぃ!」

あまりにも見事な土下座に三人は言葉を失っていた。

「・・・この子たちは猫にも人にもなれるんだよ〜」

創造神が口を開く。

「はい!」

土下座のまま動かない俺。

創造神の横で不貞腐れてる怪猫神。

「ぷんすかにゃ!」

「申し訳ありません!猫神様!」

いつもと違う様子に創造神は戸惑っていた。

「キミは、猫が好きなんだよね?」

「はい!大好きでございます!」

「なら、いきなりあんなことをしたらダメだっていうのもわかるよね?」

「はい!おっしゃる通りです!」

太陽神が怪猫神を見る。

「反省しているようだから許してあげて?」

「・・・仕方ないにゃ」

「ありがとうございます!猫神様!」

こうして許しを得た俺は立ち上がり、三人に聞いた。

「猫神様ってどんな性格なの?」

三人は答えた。

「猫だよ〜♪」

「猫だね!」

「猫だにゃ」

俺は『まぁそうだよね〜』と思いながら質問を続けた。

「猫神様は元々は猫なの?」

「この子は野良猫から猫又になったのを、私が神にしたんだよ♪」

「迷惑な話にゃ。いきなり目の前に現れて『あなた神にするね♪』って言われたにゃ」

「俺も同じ〜♪」

「そうなのにゃ?」

「俺も勝手に神にされちゃった♪」

「仲間にゃ♪」

俺と怪猫神は同じ仲間として意気投合した。

「仲良くなれてよかったね〜♪」

「なるほどね」

太陽神が何か納得したように頷いていた。

「そろそろ行くにゃ〜」

ボンッ!

怪猫神は猫の姿に戻った。

「遊ばないの?」

「遊ばないにゃ〜」

怪猫神が去っていく。俺はその後を追う。

走る怪猫神。追いかける好奇神。

「なんでついてくるにゃ〜!?」

そう叫びながらも、怪猫神は一度こちらを振り向き小さく鳴いた。

「・・・にゃ♪」

「やっぱり遊びたいんじゃん!」

「二人とも!猫神様を追いかけるよ!」

「お〜!」

「よしきた!」

追いかけっこが始まった。

怪猫神は狭い路地、ジャンプ力を活かして高いところへ行ったりして逃げていた。

「流石は猫だ!」

「元猫だからね〜」

「すばしっこいね!」

怪猫神を追いかける三天災はあの手この手で怪猫神を追いかけるが一向に捕まる気配がない。

「あのシュッってやつで目の前に現れるのは?」

「怪猫神もできるから無駄だよ!」

「餌で釣る〜?」

「それだ!ちょっと人間界に行って魚取ってくる!」

「それまで追いかけてて!」

「おっけ〜♪」

「まかせろ〜!」

シュッ!

俺は人間界に魚を捕獲しに向かった。

その間も捕まらず逃げ回る怪猫神。

「流石に三人相手はきついにゃ・・・」

俺がいない事に気付いた怪猫神はあたりをキョロキョロしながら逃げていた。そこへ・・・

シュッ!

「ただいま!」

怪猫神の目の前にデカい魚を持った好奇神が現れる。

「魚にゃー!」

猫まっしぐら。

「・・・だめにゃ!逃げるにゃ!」

なんとか理性を保ち、別方向へ走り出す。

「餌でもダメか・・・」

そう呟いていると、

「やっぱり無理にゃー!」

再び猫まっしぐら。

「捕まえた!」

「やった〜♪」

「なかなか楽しかったよ!」

「お前らずるいにゃ!」

こうして怪猫神を捕まえることができた。

「遊びたいなら素直に言えばいいのに〜」

魚を食べている怪猫神を撫でながら呟いた。

「遊びたかったんじゃなくて、遊びたくなったんだにゃ」

三人は『猫だなぁ』と思いながら微笑んでいた。

読んでいただきありがとうございました!


次回 第47話 神の名前


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