第45話 三天災
「創造神、このあと時間あるかい?」
「あるよ〜♪」
「変わり者くんも大丈夫かい?」
「大丈夫だけど、何するの?」
「君たちがしてきたことを私もしてみたい!」
「え?」
「君たちのことは案内神から聞いていてね。なかなか面白いことをやっていたそうじゃないか!」
「確かに面白かったけど、俺が気になったことをしてただけだよ?」
「それだよ!変わり者くんが気になる事が私は気になるんだ!」
『あ、この神俺で遊ぶ気だな』
『それはそれで面白そうだな』
俺はそう思い、口を開く。
「そっかぁ、まぁいいよ!行こうか!」
「ありがとう!」
「どこ行く〜?」
こうして俺たちは3人で移動した。
時間の狭間ーー
シュシュシュッ!
「今日は何を見に行こうかな」
俺が呟くと太陽神が聞いてきた。
「キミの気になることはどれくらいあるんだい?」
俺は少し考えて答えた。
「・・・無限?」
この答えに太陽神も驚いていた。
「無限!?凄いなキミは!」
「だって気になるものを見たら、そこから新しく気になることが生まれるから」
「じゃあ今一番気になることはなんだい?」
「ん〜・・・」
「そういえば、俺って神になってから空飛んでないなぁ。俺って飛べるの?」
「飛べるよ〜♪」
「じゃあ行き先は決まったかな」
「どこに行くんだい?」
俺は笑いながら答える。
「ライト兄弟に会いに行く♪」
シュッ!
「待って〜♪」
「面白そうだ!」
シュッシュッ!
二人も後を追った。
その頃神界では・・・
案内神が管理神に話しかけていた。
「好奇神と創造主様はどこへ行った」
「さぁな。今日はまだ見ていない」
すると世界管理庫からアラームが聞こえる。
管理神が世界管理庫の映像を確認すると、好奇神と創造神、そして太陽神が映っていた。
「おい、あいつらまた過去に行ってるぞ」
「なんだと!?行き先はどこだ!?」
管理神は落ち着きながら調べている。
「この年代、場所から推測すると・・・」
「ライト兄弟だ・・・」
「あいつらまた偉人に会いに行ったな!?」
管理神は何かに気付いた。
「ちょっと待て・・・、もう一人いるぞ」
「あれは・・・太陽神じゃないか!」
「あいつ・・・太陽神まで巻き込んだか。流石は好奇心の力だな」
「天災が三人になってしまった・・・」
「・・・三天災だな」
「呑気なことを言っている場合ではない。過去が改変されるぞ!」
「・・・仕事が増える」
「行くぞ!あの三天災を止めるぞ!」
「あぁ」
シュシュッ!
案内神と管理神は三天災を追いかけた。
1903年某所ーー
シュッ!シュシュッ!
「ついた〜♪」
「創造神、ちょっと静かにね」
ライト兄弟は飛行機を作っている。ちょうど完成も近かった。
「あれが世界初の飛行機かぁ」
「あんなものなくても私たちは飛べるだろ?」
太陽神は当たり前といった表情をしていた。
「人間は飛べないんだ。だから最初に飛んだ人たちやその瞬間を見たかったんだ」
そして飛行機が完成するとライト兄弟が飛行機に乗り込んだ。
「いよいよ始まるんだ・・・人類初の動力飛行が」
俺の目は輝いていた。それを見た太陽神が呟く。
「これがキミの原動力か・・・」
飛行機が滑走を始める。
「みんな!行くよ!」
俺は飛行機を追って走り出した。後ろから創造神と太陽神が走る。
そして・・・飛行機が機体を浮かし空を舞い始めた。
「飛んだぁ!」
俺は、まるで無邪気な子供のような顔をして笑った。
その顔を見た創造神と太陽神が楽しそうな顔をしている。
「凄いなぁ、本当に飛んでる」
飛行機の機体は徐々に小さくなり、見えなくなった。
「これで終わりではないだろう?」
太陽神は笑いながら聞いてきた。
「もちろん!俺らも飛ぶよ!」
そして、三人は飛び上がり、飛行機を追いかけた。
世界初の飛行機と一緒に滑空している三人。
「楽しいなぁ!」
「はや〜い♪」
「キミたちはいつもこんなことをしていたのかい!?」
「そうだよ!」
「いいね!今後は私も参加させてもらうよ!」
その時、背後に案内神と管理神が現れる。
「見つけたぞ!」
「お前ら、止まれ!」
「げっ!案内神と管理神だ」
俺らは飛行機に手を振って、逃げ出した。
「待てお前ら!」
案内神は後を追うが管理神は速度を落としていた。
「管理神、何をしている!逃げられるぞ」
「あいつら、あの兄弟に何もしていないな」
「なぜわかる?」
「何かしていたら並走するはずだ。だが、後ろから追いかけているだけだった」
「だから・・・大丈夫だ」
「そうか・・・貴様が言うなら信用しよう」
案内神と管理神は追いかけるのをやめ、神界へ戻って行った。
その後俺たちは、空を飛びながら次にやることを考えていた。
「次は何をしようかなぁ」
まだまだ俺の好奇心は終わらない。
読んでいただきありがとうございました!
次回 第46話 怪猫神
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