第19話 創造神、爆弾発言
時の狭間ーー
「おい管理神」
案内神が痺れを切らし、管理神へ問う。
「なんだ?」
「いくらなんでも遅すぎないか?」
「確かにな、一度神界に戻るか」
そう言うと2神は神界へと戻った。
神界ーー
俺は偉人とやりたかった事を終え、創造神と神界へ帰り、次の話をしていた。
「次は誰に会いにいく?」
創造神が俺に聞いてきた。
「次は会うよりはやる方かな。思いっきり遊びたい。例えば・・・」
話している途中で、目の前に案内神と管理神が現れた。
「あ〜、おかえり〜♪」
「いたぁぁぁぁぁ!」
案内神が叫ぶと、管理神は
「おい!案内神!その2人を見張っていろ!俺は過去改変の有無と必要であれば記憶の消去を行う!」
「任せておけ」
そう言うと管理神は世界管理庫へと急いで向かった。
「なにをした?」
案内神の問いに俺は
「西郷隆盛に会って、さつま揚げって叫んで、ニュートンに会って、りんごって叫んだ」
「同じく〜♪」
「創造主様、あなたは黙っていてください。」
創造神は不貞腐れるように横を向いた。
「あれほど危険だと言ったのになぜやるんだ?」
「やりたかったし、記憶を消せると知ったから?」
「お前がした行為に対しての後始末はめんどくさいのだ。」
「その人の記憶を消すだけじゃないの?」
「お前が会っていた人物の周りに誰か居なかったか?」
「何人かいたかも」
「そいつらの記憶も消さなければならない。」
「そんな大変なんだね」
「だから今後偉人に会いに行くことはするな」
「わかった」
そうこうしているうちに管理神が戻ってきた。
「どうだった?」
「過去改変は軽微な物だったが、記憶の消去が大変だったぞ。」
「これでどれだけ大変かわかったか?」
シュシュっ!
案内神が言い終わると同時に2人は消えた。
「待てぇぇぇぇぇ!」
案内神が叫ぶ。
管理神が世界管理庫へ走り出す。案内神も付いて走る。
「おい管理神!すぐに過去改変を調べろ!」
「もうやっている!」
ーー
「どう言うことだ?なにも起きていないぞ?」
「そんなはずはない!天災2人が行動しているんだぞ!?隈なく探せ!」
2人は目を凝らしながら、過去の映像を見返していた。だが過去改変は見当たらなかった。
数時間後ーー
「ただいま〜」
「ただいま〜♪」
天災2人が帰ってきた。すぐさま案内神と管理神が問い詰める。
「どこへ行っていた!?誰とも会っていないだろうな?」
「頼むから仕事を増やさないでくれ・・・」
かなり疲弊している様子だった。
そして。
「恐竜たちと戯れてたら暑くなったから、アノマロカリスのところで一緒に泳いでた。」
「楽しかったね〜♪」
「・・・は?」
2人は全く同じタイミングで言った。
「恐竜とアノマロカリスだと・・・?」
案内神がそう言った横で、管理神は座り込んだ。
「よかった・・・、それなら過去改変は起きない。」
「大変だって言ってたからね、しばらくはやらないよ。」
「しばらくじゃなくて、2度とやらないでくれ。」
案内神が創造神に向かって言う。
「創造主様、いい加減便乗するのはやめてください。」
「え〜、面白いからいいじゃない♪」
「私たちは仕事が増えて大変なんです。」
「ぶ〜」
創造神は納得してない様子だった。
「まぁとりあえずは楽しめたし、次はもうちょっと考えてからかなぁ」
それを聞いた案内神は、今だ!と言わんばかりに
「仕事だ仕事!いい加減一つくらい仕事をしてくれ!」
「わかったわかった。」
「その前にこの神界の事や、神界の外の事教えて?」
創造神が率先して話し始めた。
「はい!私が話すね!」
「まずね〜世界を作ったのは私って話たよね?」
「初めて会った時に聞いたね」
「うんうん!それでね、面白そうだから人間界を作って、人間も作ったの。」
「その後魔界も作って〜・・・」
「創造主様!!」
案内神が止めに入った。だが遅かった。
「魔界?あるの?」
「そんなものは無い!聞き間違いだ!」
「そっかぁ・・・あったら面白そうなのになぁ」
「あるよ〜♪」
「創造主様ぁぁぁぁぁぁ!」
「詳しく聞かせて。」
俺の興味は魔界に惹かれていた。
その後、創造神から魔界の話を聞いた。魔界を作った理由、魔界を統べる魔王がいる事、神界との仲が悪い事、魔界の様子や生き物、食べ物の事。
全てが面白そうだと思った。
創造神が話し終えると、案内神は俺に言う。
「魔界には行くなよ?仲が悪い理由は見当は付くと思うが、神族が足を踏み入れると面倒だ。」
「気になるんだけどなぁ」
管理神が小さく呟く。
「魔界なら俺の仕事増えないからまぁいいか」
俺は管理神の言葉を聞き逃さなかった。
「じゃあ行くのは俺1人だけで行くね。創造神は留守番しててね」
「え〜!なんで〜?私も行きたい〜!!」
「待て!お前も行くな!」
「俺、元々人間だよ?、多分大丈夫!」
「それはそうだが・・・」
「行かせてやれ。」
管理神が発した。
「しかし・・・」
「もしかしたら、あいつなら神界と魔界の蟠りを解決できるかもしれん。」
「・・・」
「少なくとも争いを好む奴ではない。」
案内神は黙った。確かにあいつは今まで、自分の『見たい』、『やりたい』を貫いていた。
「じゃあ、私も♪」
「あなたはダメです!」
案内神と管理神の声が重なった。
「多分仲が悪いのは、その態度や性格が原因だよ。」
「そうなの?」
創造神はわかっていなかった。横で案内神と管理神が頷いていた。
「じゃあ、行ってくるね。」
シュッ!
俺は案内神、管理神そして納得のいかない表情の創造神の前から消えた。
読んでいただきありがとうございました!
次回 第20話 勘違いで好奇神
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