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第17話 恐竜肉と空中散歩

縄文時代から帰った俺は案内神から神の仕事について聞かされていた。

「・・・と言うのが大まかな神の仕事だ。わかったか?」

「わかった」

説明を聞くに、なかなか大変そうだった。

「ではまずは・・・」

「恐竜のとこ行ってくる」

「待てぇぇぇぇ!」

「私も行く〜♪」

「創造主様ぁぁぁぁ!」

本日も案内神の叫び声が神界に鳴り響く。そこへ管理神が呟く。

「お前も大変だな。案内神よ。」

「大変だと思うなら止めるの手伝ってくれ。」

「俺は管理庫の管理で忙しいから。」

「キサマぁぁぁぁぁ」


時を同じく、恐竜時代

視界に広がる広大なジャングル、草木の匂いの中に微かに獣臭も混じっている。

「なんで着いてきたの?」

「面白そうだから♪」

「・・・前に同じタイプって言ってた意味がなんとなくわかったよ。」

「そんなことより早く恐竜見に行こうよ♪」

「そうだね。行こうか。」

「お〜♪」

俺たちは2人で恐竜を探し始めた。


「ねぇねぇ」

創造神がそう言いながら手招きをしてる。

「いたよ〜♪」

「どこ?」

俺は創造神が指を刺した方を見る。

いた。だが小さな恐竜だ。

「なんか小さくない?」

「あれはエオシノプテリクスって恐竜♪

1番小さいの♪」

「へぇ〜、そんな恐竜もいたんだぁ。かわいいなぁ」

「ねぇ〜♪」

小さな恐竜に癒されていると、突然エオシノプテリクスが逃げ出した。どうしたんだろうと辺りを見回してみると奴がいた。

「うぉ!ティラノだ!デケェ!」

「大きいね〜♪」

「・・・美味いのかな?」

「食べてみたら〜?」

「でも殺すってことでしょ?それは嫌なんだけどなぁ」

「神になったから、蘇らせられるよ?」

「ほんとに?じゃあ食べてみようかな」

そう言うと創造神はすぐにティラノサウルスを仕留めた。

肉を解体し、いわゆる原始肉の形にして焼いていく。あたりには香ばしい匂いが立ち込める。

「うまそ〜」

「もうすぐできるよ〜」

ティラノサウルスの骨付き肉の完成だ。

「いただきます」

俺は肉にかぶりついた。

「うまっ!」

牛でも豚でも鶏でもない。初めて食べる味だが、とにかく美味かった。

「ふぅ、ご馳走様」

「じゃあ蘇らせなきゃね」

そう言うと創造神は指を立てる。ティラノの死骸が光に包まれ、あっという間に蘇った。

「すご〜、ほんとに蘇った。でもなんか怒ってない?」

「そりゃ食べられたら怒るよ〜」

ティラノサウルスは俺たちを見つけると、襲いかかってきた。

「やばっ逃げろ〜!」

必死になって逃げてる横で創造神は

「あははははは♪」

笑いながら逃げていた。

「なんで笑ってんのさ?」

「だって面白いじゃん♪」

「面白いけどさぁぁぁぁ!」

なんとか逃げ切った俺たちは、休憩するために木陰に座っていた。

「次はどうする?もう帰る?」

「いや、まだやりたい事がある。」

「なになに?」

「プテラノドンに捕まって空飛んでみたい。」

「なにそれ!?面白そう!」

「だよね!早速探そう!」

プテラノドンを探してる間に、トリケラトプスに跨ったり、ヴェロキラプトルと走り回ったり、ブラキオサウルスの頭に乗って遊んだりしていた時、ついに見つけた。

「いたぁ!やっと見つけた!」

「でもどうやって捕まえてもらえばいいんだろう?」

「餌のふりしたら?」

俺はなんとなくで餌のふりを頑張った。

プテラノドンがこちらに気付いて近づいてくる。

「よし!そのまま俺を捕まえてくれ!」

そして、プテラノドンが俺を捕まえて飛び立った。

だが、

「飛んだけど、なんか違くない!?」

プテラノドンは片足で俺の頭を掴んで飛んでいた。

それを見た創造神は笑いながら並走していた。

「え!?空飛べるの!?」

「飛べるよ〜。それよりも面白い格好で飛んでるね〜」

「想像してたのと違う〜!」

俺が想像していたのは両足で肩辺りを掴まれて飛ぶ様子だ。

「でも楽しいでしょ〜?」

「楽しい〜!最高!」


プテラノドンとの飛行は最高に楽しい時間だった。

「やりたい事やったし、そろそろ帰ろうかな。」

「もう帰るの〜?」

創造神はまだ遊び足りないようだ。

「また違う時代や世界に行きたいからね。」

「それならしょうがないね♪」

そして俺たちは神界へと戻った。


神界

「ただいま〜」

そう言うと案内神が目の前にいた。

「やっと戻ってきたか。なにをしていた?」

「恐竜の肉を食べて、恐竜たちと遊んでた」

「美味しかったね♪」

「創造主様も食べたのですか!?」

「うん♪」

「はぁ・・・創造主様、少しは最上神の威厳とか無いのですか?」

「え〜、だって面白く無いんだもん。」

「面白い面白くないで行動しないでください」

案内神と創造神が話している間に、管理神もやってきた。

「お、帰ってたか」

「どうだった、恐竜は?」

「美味かったし、かっこよかったし、空も飛ばして貰えたよ。」

「恐竜の肉か・・・食べた事ないな」

「また今度行く時、一緒に食べようよ」

「時間の空いた時にな」

管理神との約束ができた。

案内神は創造神との話を終え、俺に話しかけてきた。

「もう十分楽しんだだろ?いい加減仕事をしてもらうぞ。」

「え?まだまだ足りないよ?」

「見たい事、やりたい事沢山あるし。」

「次はどこ行くの〜?」

創造神の問いに俺はこう答えた。

「次は偉人たちに会ってこようかな」

その一言が案内神、さらには管理神の顔色を変えた。

読んでいただきありがとうございました!


次回 第18話 追いかけっこ


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