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第117話 泣きの亡鎧とエクストララウンド

第五試合が霊牙神の勝利で終わり、白犬神の元へ駆けつける霊牙神。

「大丈夫かい?」

その声に目を覚ました白犬神はいつもの様子で起き上がる。

「いたた・・・強いね!霊牙神は♪」

「君があの時、目を逸らさなかったらこっちが負けてたさ」

「嬉しくてつい♪」

白犬神の元へ猿孫神(えんそんしん)雉翔神(じしょうしん)が駆け寄る。

「お前試合中によそ見するなよな〜」

猿孫神が白犬神に向かって呆れていた。

「だって嬉しかったからさ〜」

「勝てた試合でしたのに勿体無いですね」

雉翔神も呆れていた。

「君たちは鬼退治の仲間かい?」

「そうだよ〜俺は猿孫神」

「私は雉翔神と言います」

「うん!なかなか強そうだ!また機会があれば是非戦ってみたいな!」

「俺らの中じゃ一番強いのはそこの犬だよ」

猿孫神が笑いながら白犬神を指差していた。

「いや、君たちも奥底に秘めてる力があるように見えるよ!」

猿孫神と雉翔神は笑いながら誤魔化していた。

会場から拍手があがり、両者共に会場を後にする。

「そこまで会場が破損していないのと、次の試合は問題なさそうなのでこのままいきましょう!」

スクリーンに二人の名前が表示される。

「第六試合!霊豹神対亡鎧!」

二人が会場中央に集まり、アナウンスが続く。

「あの怪猫神の師であり、姉御的な存在の霊豹神!その大きな爪の威力は怪猫神以上!亡鎧相手ですがどのような戦い方をするのか!?対する亡鎧は冥王様の側近にして大の動物好き!その体からは想像できないようなハニカムスマイルが特徴のマッチョメン!此度は戯れるために来た!この日のために準備してきたと言いますがなにを見せてくれるのか!?それでは第六試合スタート!」

バァーン!

「はぁ・・・まぁやるだけやるかぁ。おっさん!本気でやってもいいか!?」

「もちろんですよ。いっぱい遊びましょう♪」

人型のまま亡鎧へ向かって走り出す霊豹神。

まだ怪猫神ほどのスピードではないがあっという間に間合いを詰め、右手で亡鎧に襲いかかる。

バキィッ!

「う〜ん、強力ですねぇ♪」

左手で受け止めた亡鎧は、右手で霊豹神の頭を撫でていた。

「おっさん!余裕かましてると痛い目見るぞ!」

すかさず霊豹神が膝を亡鎧の横っ腹に入れる。

ドゴッ!

しかし微動だにしない亡鎧。

「な!?」

「やんちゃな猫さんですね〜♪」

そのまま霊豹神の足を掴み、自分ごと回り始め投げ飛ばす。

「おわぁぁ!」

バゴォーン!

壁に激突した霊豹神が起き上がる。

「おっさん強すぎないか!?」

「これでも冥王様の側近ですからねぇ」

「チッ!仕方ねぇ」

ボンッ!

豹の姿となった霊豹神。

亡鎧の顔が笑顔に満ち溢れていく。

「かわいいですねぇ♪」

そう言うと亡鎧は大量の巨大な猫用のおもちゃを取り出し、霊豹神の前で動かし始めた。

「猫ちゃんこっちですよ〜♪」

「そんなもんに乗るか!」

おもちゃを無視して亡鎧の喉元に噛み付く霊豹神。

ガブッ!

亡鎧はそのまま霊豹神を抱きしめる。

「触り心地いいですね〜♪」

体をわしゃわしゃ撫でられる霊豹神は少し気持ちよさそうだった。

噛みつきが効いてないとわかるとすぐさま離れる霊豹神。

「くそ!ちょっと気持ちよかったのが悔しいな!」

「まだまだ撫でてあげますよ♪」

「このバケモンどうすりゃいいんだよ!?」

その時、冥王の声が響く。

「亡鎧!つまらんからさっさと終わらせるのじゃ!」

冥王の一言で泣きそうになる亡鎧は渋々手を上げる。

「降参します・・・」

第六試合終了。

泣いてる亡鎧が少し可哀想に思えたのか、霊豹神が近寄る。

「この大会が終わったら撫でろ!」

霊豹神の一言で泣き顔から笑顔になった亡鎧。

「いいんですか!?ありがとうございます♪」

そして二人は控え室に戻って行った。

「準々決勝の前に最高神様からの提案があります!」

「みんな〜試合は楽しんでもらえてるかな!?」

観客席から歓声が湧き上がる。

「いい盛り上がりだね〜♪ここで提案というかわがままなんだけど、俺も戦いたくてウズウズしてるから誰か相手をしてくれる神がいたら出てきて欲しいな!」

言い終わると俺は会場中央に移動した。

観客席からは『最高神様直々に?』『俺行ってみようかな』などの声が聞こえたが、すでに目の前に四人が立っていた。

スサノオ、タケミカヅチ、魔王、影刃。

「スサノオとタケミカヅチはだろうなと思ってたけどなんで魔王さんと影刃が?」

「我も観戦ばかりでは腕が鈍るからな」

「・・・魔王様と同じく」

「よし!じゃあ魔王さんと影刃のタッグでやろうか!スサノオとタケミカヅチは今回は遠慮してね」

「魔王様なら仕方ないですね」

「あっはっは!また今度やろうぞ!」

二人は観客席に戻り、二人が残る。

「お前は一人でやるのか?」

「俺の中にはもう二人いるけど、流石に二人相手は無理そうだからもう一人呼んでいい?」

「構わんぞ」

「お〜い創造神!おいで!」

「は〜い♪」

創造神が観覧席から降り立つ。

会場が響めき始めた。

『最高神様と創造主様のタッグだと!?』

『過去一面白い試合になりそうだ!』

こうして、俺の思いつきで好奇神's&創造神 対 魔王&影刃のタッグバトルが始まろうとしていた。

読んでいただきありがとうございました!


次回 第118話 俺ごとやって!


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