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第115話 高速戦闘

第二試合の修復も終わり、二人が観覧席に戻ってくる。

「ただいま〜♪」

「おかえり〜、修復お疲れ〜」

独創神は少し不満そうな顔をしていた。

好「どうしたん?」

独「いや、試合見てると俺も戦いたくなってなぁ」

吾「わかるわ〜!俺もさっきからウズウズしてるもん!」

好「実は俺も〜!やっぱみんな同じなんだねぇ」

独「やっぱりかぁ!」

そして第三試合が始まる。

「お待たせしました!これより第三試合の組み合わせの発表です!」

スクリーンに表示されたのはこの二人。

「ケルたん対怪猫神!」

「遂に冥界からの刺客の登場だ!その三首からはどんな攻撃をしてくるのか予想がつきません!対する怪猫神はスピード狂!得意の高速移動で相手を翻弄するスピードスター!ケルたん相手にどこまで通用するのか!?」

二人が対峙する。

「でかいにゃあ・・・」

左「あら?随分と可愛い対戦相手ね♪」

右「手加減はできないけどよろしくな」

中「・・・」

三つの首がそれぞれ喋る。

「ぶちのめすから心配要らないにゃ」

怪猫神も気合い十分のようだ。

「それでは第三試合スタートぉ!」

バァーン!

銅鑼が響くと同時に怪猫神の姿が消え、一瞬でケルたんの背後を取る。

左「あら?消えたわ」

右「どこ行った?」

中「・・・後ろだ」

シュッ!

怪猫神が引っ掻き始めると、後ろを見ずにジャンプして避けるケルたん。

「んにゃ!?」

避けられて驚きを隠せない怪猫神。

左「あなた速いのね♪」

右「そのスピードは厄介だなぁ」

中「・・・」

「にゃろう!」

怪猫神が再び高速移動で詰める。

先ほどより速度が上がり、残像が見え始める。

左「あら〜更に速くなってるわ〜」

右「左!いや右か!?」

中「・・・下だ」

怪猫神の攻撃を受け止めるケルたん。

残像を残し連続で攻撃をする怪猫神だが、全て止められてしまう。

「くそ〜、その三首ずるいにゃ!」

左「そんなこと言われてもねぇ」

右「どうしようも出来ないからなぁ」

中「・・・」

「・・・仕方ないにゃ」

ボンッ!

猫の姿になり、再び高速で動く。

しかし、先ほどより速度が段違いに上がり残像の数も増えていた。

左「ちょっとちょっと!まだ上がるの!?」

右「速すぎる!」

中「右・・・いや上か」

「遅いにゃ!」

ブシュッ!

ケルたんの足に一発引っ掻きを与えた怪猫神はそのまま止まらず動き続ける。

しかし、余裕の表情を見せていたケルたんが姿を消し、怪猫神に一撃を与える。

ブシュッ!

「にゃ!?」

左「速いのはあなただけじゃないわよ〜♪」

右「まぁ俺らよりは速いがな」

中「・・・」

高速戦闘を繰り広げる二人。

怪猫神は残像、ケルたんは三首による分析と攻撃。

一進一退の攻防が続き、戦況が傾き始める。

「このままじゃまずいにゃあ・・・」

手負となった怪猫神は集中し、目を閉じる。

そして体の周りに火の玉を纏い始めた。

左「綺麗ね〜♪」

右「ほ〜次は火の玉か!」

中「・・・油断するな」

ケルたんが構えを直し、迎撃体制を取る。

「悪いけど本気で行かせてもらうにゃ!」

言い放った瞬間、火の玉がケルたんに直撃する。

ボォンッ!

左「あっつ!何が起きたの!?」

右「わからん!いきなり目の前に火の玉が現れた!」

中「・・・見えなかった。だが本体は下だ」

高速で動く怪猫神を捉えるケルたんだが、火の玉を捉えることが出来ない。

怪猫神が高速で翻弄し、火の玉がケルたんを襲う。

ボボボボボォンッ!

左「やーん!火の玉がわからないわ!」

右「くそ!熱いな!」

中「・・・読めてきた。右上下右左上上下左右下上」

ケルたんが火の玉を捉え始め、被弾が少なくなっていく。

「読まれ始めてきたにゃ・・・」

怪猫神は全方位一斉に火の玉をケルたんに向かわせ、自身は目の前に現れる。

左「あら?諦めたのかしら?」

「そんなことするわけないにゃ!」

怪猫神が口を開け、雄叫びのような声をあげる。

「んにゃー!!」

音圧により吹き飛ばされ、体勢を崩されたケルたんを火の玉が一斉に襲いかかる。

左「いや〜!」

右「ぐぅ・・・!」

中「・・・」

ドゴォーン!

壁に激突し、土煙が舞う。

「ハァ・・・ハァ・・・どうにゃ!?」

土煙が晴れると、そこには前足を上げたケルたんがいた。

左「参ったわ〜!」

右「降参だ!」

中「・・・」

怪猫神の勝利が決まった。

「勝ったにゃ〜!」

怪猫神の勝利で会場が盛り上がり、横にいた冥王も盛り上がっていた。

「猫神様は強いのぉ!」

「火の玉を扱うなんて見たことなかったなぁ」

「元は猫又だからねぇ」

怪猫神の新しい一面を見れて俺は満足していた。

「ケルたんには後で頑張った褒美をやるとするかのお」

冥王は嬉しそうな表情をしており、会場を見ると泣きながら立って拍手をしているスサノオがいた。

読んでいただきありがとうございました!


次回 第116話 やる気と実力


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