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第114話 神々の闘宴

そして第一試合の組み合わせが発表された。

「第一試合!遊獺神対針影神!ラッコの神とハリネズミの神の対戦です!遊びに誘うのか!?その針で刺し倒すのか!?それでは!第一試合スタートです!」

バァーン!

臭撃神のアナウンスが終わり、銅鑼が鳴り響く。

第一試合のスタートだ。

「さぁ!一体どんな試合になるのでしょうか!?まずは様子を伺っている二人!先に仕掛けるのはどちらだ!」

臭撃神のテンションが上がり、フィルターが反応していく。

そして遊獺神が動き出す。

「針影神や、あ〜そび〜ましょ〜」

ゆらりゆらり、体を揺らしながら遊びに誘う遊獺神。

しかし、微動だにしない針影神はジッと遊獺神を観察する。

「遊びに乗ったらそっちのペースに巻き込まれるから乗らないよ!」

「ありゃ〜ダメか〜・・・じゃあ仕方ない。強引に巻き込ませよう」

遊獺神の周りから、様々な遊具が現れる。

一つを操り、針影神に飛ばす。

ブォン!

「そうやって使う物じゃないでしょ!」

ブシュシュシュシュ!

針影神は自身の針を飛ばし、遊具を跳ね返す。

その隙に遊獺神は高速で針影神に近づき、影を踏む。

タンッ!

「獲った!影鬼しましょ〜」

「しまった・・・なんてね!」

針影神の背中から勢いよく針が飛び出す。

ブシュッ!

「おっとっと!背中はダメなんだったな!」

一進一退の攻防が続き、会場が盛り上がる。

「このままじゃ埒が明かないなぁ・・・」

ボンッ!

針影神がハリネズミの姿になり、地中へ潜る。

「それアリ!?」

遊獺神が最高神を見ていた。

俺は手で大きく丸を作った。

「アリなんだ・・・ならばこっちは!」

遊具を操り、人間界の公園を構築し遊具の上に乗る。

「これなら針は届かないだろ!さぁ来い!」

遊獺神が構えた瞬間、地響きが鳴る。

針影神は地中を深く掘り進め、地盤を弱らせていた。

ゴゴゴゴッ!

「うわっ!ちょっ!マジか!」

構築した公園が瓦解し、遊獺神が地面に落ちる。

その瞬間、針影神の針が遊獺神を捉える。

「・・・参りました」

遊獺神が降参し、針影神の勝利で第一試合が終わり、会場から拍手が送られる。

「よっしゃ〜!勝った〜!」

人型となった針影神が遊獺神に向かっていく。

「楽しかったよ〜」

「もうちょっと遊びに乗ってくれよ〜」

「それはまた今度ね♪」

二人はお互いの健闘を讃え、握手をした。

「ただいまの試合、針影神の勝利です!フィールドが荒れていますので第二回戦の開始は少々お待ちください!」

フィールドを修復するため、創造神と独創神がフィールドへ降り立ち、修復していく。

俺は金毛神をもふりながら金毛神と話していた。

「凄かったね〜!」

「そうね、遊獺神が遊びに誘い込めてればもっといい試合になったかもしれないけど、針影神が一枚上手だったわね」

そしてフィールドが整い、第二試合が案内される。

「お待たせしました!第二試合!剛力神対刃鮫神!その剛腕で一撃で眠らせるのか!はたまた!鮫の牙で噛みちぎるのか!陸と海の異種格闘技戦!スタートです!」

バァーンッ!

「先手必勝!」

剛力神が刃鮫神に向かい走り出す。

拳を振り上げ、刃鮫神目掛けて殴りかかる。

「ぬぅんッ!」

ブォ!

刃鮫神は寸前で避ける。

バゴォーン!

地面が抉れ、大きな穴が開いていた。

「なかなかの威力だね・・・当たったら痛そうだ」

刃鮫神は余裕の表情をしている。

拳を戻し、構え直す剛力神。

「俺の一撃を避けるとはなかなかやるな。だがこれならどうだ!?」

バババババッ!

拳を乱射し刃鮫神を襲う。

しかし刃鮫神は右、左と体を捻り、全て紙一重で避けている。

「なぜだ!なぜ当たらん!?」

剛力神が苦悶の表情を浮かべながらも拳を止めない。

「ねぇ〜なんで当たらないの〜?」

創造神が二人の試合を観ながら聞いてくる。

「鮫にはロレンチーニ器官ってのがあって、微細な電気を感知できるんだよ。でもこれは一般的な鮫だけど、刃鮫神の場合は他のことも感知できるようになってるんじゃないかな?」

「へぇ〜すごいね〜♪」

一撃も当てれず、拳が止まる剛力神。

その一瞬を見逃さず、両手で巨大な鮫の顎を作り出し剛力神を襲う。

バキッ!

巨大な顎に挟まれた剛力神は離そうともがくが、鮫の顎の力が強大で離せず降参した。

「参った、俺の負けだ」

剛力神の降参を聞き、手を離す刃鮫神。

「力だけでは勝てないよ〜」

「うむぅ・・・」

刃鮫神は剛力神の手を取り立ち上がらせた。

会場からは拍手が飛び交い、盛り上がりを見せている。

「第二試合の勝者は刃鮫神!フィールドの修復がありますので第三試合開始までしばしお待ちください」

「行ってくるね〜♪」

笑いながらフィールドに降り立つ創造神とめんどくさそうに降り立つ独創神。

俺の隣では吾亦紅神が羨ましそうに金毛神の尻尾を見ていた。

読んでいただきありがとうございました!


次回 第115話 高速戦闘


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