第105話 再戦
「さ!会議も終わったことだし遊びに行こうかな!」
『どこ行くんだ?』
『動物のいるところがいいなぁ』
「それもありだねぇ」
「こいつら同じ事しか考えてないにゃ・・・」
『「だって俺だし?」』
「ハモるにゃ」
するとさっきの真面目な創造神から遊びモードになった創造神が笑いながら答えた。
「スサノオのところに行こうよ〜♪」
俺たちは首を傾げた。
『「なんでスサノオ?」』
「だってもう一回仕合したいし、好奇神'sになったならいい勝負出来そうじゃない!?」
『「確かに〜!」』
『楽しそうだな!行こうぜ』
『次は勝とうな!』
独創神と吾亦紅神も乗り気だった。
そしてスサノオの元へ向かった俺たちだった。
人間界某神社ーー
俺たちはスサノオに会うために、前回訪れた神社に来ていた。
「いないね〜?」
スサノオの姿はなく、相変わらず参拝客で賑わっていた。
そこへスサノオの奥さんであるクシナダが現れる。
「好奇神じゃないか!?久しぶりだねぇ!どうしたんだい!?」
相変わらず豪快なクシナダ。
「やぁ!クシナダ」『やぁ!』『やぁ!』
「なんかエコーのように聞こえたが気のせいかい?」
「俺の中にいる独創神と吾亦紅神だね〜」
「ああ!この前神界であったやつかい!?さすが好奇神だね!」
「それよりスサノオは?」
俺がスサノオの居場所を聞くとクシナダは豪快に笑いながら答えた。
「あいつは今剣雷神に会いに行ってるさ!」
「だれ?」
「タケミカヅチさ!」
「雷神だぁ!」
俺の顔は雷神と聞いて輝き始めていた。
「早く行こう!」
『強いのかなぁ?』
『絶対雷使ってくる!』
俺の中の二人も同じ気持ちだ。
俺たちはタケミカヅチに会いに行くのだった。
その道中俺たちは白犬神と出会い、『なにそれ!?面白そう!』とついてくることになった。
人間界某所ーー
クシナダに教えてもらった場所に行くと、ちょうどスサノオとタケミカヅチが仕合をしているところだった。
ズバァンッ!
二人は真剣な眼差しで見つめ合い、こちらに気付きはしなかった。
「あれがタケミカヅチかぁ〜」
その瞬間二人は一閃を交え、スサノオが降参した。
「参りました」
「まだまだだな。スサノオよ」
仕合が終わったのを見て、声をかけに行く。
「終わった〜?」
二人は俺の声に気付き、俺を見るとタケミカヅチが反応した。
「好奇神か!?ようやく会えたな!」
「こんにちは〜、ようやく会えたってどういうこと?」
「お疲れ様です最高神様。この方はタケミカヅチ。以前の仕合の話をしたら自分も戦いたいと言ってましたのでそのことかと」
「なるほど!じゃあちょうどいいね!・・・というかその"最高神"ってのやめてほしいんだけど?」
「なぜです?素晴らしいじゃないですか」
「・・・」
『こいつもやめさせるのは無理だな』
『そうだねぇ。スサノオの性格上変えれないと思うよ』
「やっぱりそう思う?」
俺の中の二人はすぐに諦めていた。
「そういえばちょうどいいとはどういうことですか?」
「あぁ、それなら創造神がもう一度スサノオと戦いたいってさ〜」
「よろしく〜♪」
「そういうことでしたか!わかりました!やりましょう!」
スサノオと創造神の仕合が始まる。
「この後は俺たちがやろうな!」
「負けないよ〜!?」
スサノオの雰囲気が変わり、創造神はいつもの調子で立っている。
「いつでもいいよ〜♪」
「では・・・参る!」
シャッ!
その瞬間、スサノオの体が消える。
「どこ行ったの!?」
「あっちにゃ」
怪猫神には見えていたようで、尻尾の指す方を見ると創造神の背後に移動していた。
そしてスサノオの激しい一閃が創造神を襲う。
しかし・・・土壁でガードしている創造神が微動だにせず立っている。
「余裕余裕♪」
こちらに向かってピースをする創造神の顔にはすでに刃が迫っている。
「はあああ!」
スサノオの鬼気迫る表情を見た創造神はニコッと笑い、寸前で避ける。
「あいつ、楽しんでるにゃぁ」
「まだまだ余裕ってことなの!?」
「そうにゃ」
「やべぇ〜」
『俺が生み出したやつとんでもないな』
『こっちもいい感じに育っちゃったねぇ』
「さすがは創造主様だ!あのスサノオが赤子のように弄ばれておるわ!」
スサノオの攻撃をすべて避ける創造神が手を出し始める。
「行くよ〜♪」
地面に手を付き、土槍を創り出しスサノオに向かって発射させる。
一瞬で土槍を切り刻み、間合いを詰めるスサノオ。
「これは前にも見ましたよ!」
創造神の眼前にスサノオが迫る。
「えい!」
創造神が手を上げると、スサノオの下から土で出来た拳が出現し、スサノオを殴る。
「ゴフッ!」
吹き飛ばされるスサノオに追い討ちをかけるように土槍をスサノオに向かって発射した創造神。
「いけ〜♪」
吹き飛ばされたスサノオの姿が消え、再び創造神の背後を取り、刃を振るう。
「ハァッ!」
「これはさっき見たよ!」
スサノオの刃を避け、宙を舞う創造神は両手を広げ勢いよく手を叩いた。
「そぉれ!」
パァーンッ!
音と同時にスサノオが見えない何かに挟まれ、押しつぶされていく。
そして決着。
「参りました!降参です!」
両手を上げれないスサノオは刀を地面に落とした。それを見た創造神は笑いながらこちらに向かってピースしていた。
読んでいただきありがとうございました!
次回 第106話 好奇神'sVSタケミカヅチ
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