第104話 三界会議
神界はまた今日も騒がしい。騒ぎの中心には必ず彼らがいる。好奇神'sだ。彼らは好奇神の中に独創神と吾亦紅神がいる。
『「創造神!」』
「ねぇ!一斉に喋るのやめてくれる!?エコーみたいで気持ち悪いの!」
「ごめんごめん!」
あの一件から数ヶ月が経ち、俺の中の二人のことに周りが慣れた頃、望んでいないのに俺は最高神となってしまっていた。
「それで?どうしたの?」
「いやね?俺の中の二人と相談したんだけどね?最高神の座を創造神に戻したいな〜なんて・・・」
「なんで!?この神界で一番偉い神だよ!?」
「そういうのは興味ないかなぁ・・・ねぇ?」
『興味ないねぇ』
『気になること追いかけた方が楽しいよなぁ』
「というわけで!今から俺らはただの好奇神ね!?」
「そんな簡単に出来るわけないでしょ?会議で話をしなきゃ決められないよ?」
「・・・創造神ってなんか真面目になったね」
「そう?影宰に側近のこと教えてもらってるからかな?」
最高神となった俺の側近には創造神と怪猫神が付いている。正直側近も要らないのだが、周りのみんなにゴリ押しされてしまっていた。
「はぁ・・・俺はただ気になることを追いかけたいだけなのになぁ」
「もう昔のようにできないにゃね〜」
怪猫神が喋りながら頭に乗ってくる。
「猫神様!なんとかかけあって最高神の取りやめを!」
「無理にゃ!」
『おいどうする!?このままだと自由に動けないぞ?』
『それはまずいな・・・猫ちゃんを魚で買収は!?』
『にゃんにゃんだけ買収できても意味がないだろう!」
「また変なこと考えてるにゃ!」
頭に爪を立てる怪猫神。
「いったぁ!」
「さぁ!遊んでないで会議に行くよ!好奇神's!」
『「その呼び方やめて〜!」』
俺たちは三界会議に参加するため、創造神に引っ張られていた。
三界会議ーー
「お待たせ!」
俺たちが会議場に着くと、魔界と冥界のトップが座っており、金毛神は書記として議事録を作成している。
「遅かったな。最高神よ」
「遅いのじゃ!早く会議を始めるのじゃ!」
魔王と冥王は相変わらずで、俺と仲良くしてくれている。
「それじゃあ始めようか」
俺は席につき、議題を発表する。
「本日の議題は・・・俺の最高神降格についてだよ〜」
「却下だ」
「却下じゃ」
「なんでよ!?」
「お前は独創神も取り込んでいるのだろう?ならばトップに変わりあるまい?」
「いやいや!確かに独創神は中にいるけど基本は好奇神の俺だからね!?」
「諦めるのじゃ!」
「次の議題に参りましょう」
魔王の側近である影宰が話を進めようとする。
「影宰もなんか言ってよ〜」
「諦めてください」
影宰の冷たい笑顔が刺さった。
「はぁ・・・他の議題に移るかぁ・・・」
俺は最高神降格を諦めて、普通の議題を出した
「魔界の遊園地はどう?」
「うむ、今では魔界のみならず神界や冥界からの来場も増えておる。施設拡大を検討しているところだ」
「冥界の更生として施設拡大にあたる人員の確保は?」
「確保できるのじゃ」
「じゃあ、遊園地拡大を進めようか。そのために人間界への視察を計画した方がいい?」
「あった方が助かるな」
「りょーかい。計画できたら知らせるね」
「頼む」
「創造神。あとで魔界の遊園地の詳細と人間界の大型遊園地のリストアップお願いね」
「わかった〜♪」
「影宰。四界を繋ぐネットワークの進捗は?」
「現在、神界と魔界、冥界を繋ぐことには成功していますが、人間界との接続がうまくいってない状況です」
「わかった。うまく接続できるように設備を作るよ。独創神が」
『俺かよ!』
「だって俺は独創の使い方がいまいちわからないし」
『しゃぁねぇなぁ』
「次の議題だけど、金毛神の尻尾の商品化の案はどうなったの?」
「満場一致で却下だ」
『「なんで!?」』
「お前らしか買わないだろうが・・・」
「そんなことないと思うけどなぁ」『だよなぁ』『もふもふ〜』
その後もさまざまな議題に対し、意見を出し合い四界の発展のために会議が行われた。
「じゃあ今日はここまでにしようか。みんなお疲れ様」
俺は会議終了後、独創神と吾亦紅神を分離させ金毛神を呼んだ。
「金毛神〜もふもふさせて〜」
「はい」
今では金毛神は嫌がることもなく尻尾を触らせてくれる。
「はぁ〜・・・最高」
この瞬間だけは何度味わってもたまらん。
「あなた本当に尻尾が好きなのね」
「すべての尻尾が好きなわけではないけどね。大きめの尻尾なら大体好きだよ」
独創神と吾亦紅神が悔しそうな目でこちらを見ている。
『俺も触りたい』
『俺も』
「お前らは自分の尻尾でも触ってろ」
「・・・うるさいわね」
金毛神は呆れながらも、俺を尻尾で包み込んだ
金毛神の尻尾は俺だけの特権だ。
読んでいただきありがとうございました!
次回 第105話 再戦
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