第100話 なんとなく
独創神について調べている創造神と再開した俺は、調べたことを聞いた。
独創神と言う名前は出てくるがそれ以上の情報がないということ、作者神の情報は案内神が調べたこと以上のものはないということ、吾亦紅神は名前しか情報はなかったこと。
「独創神ってなんなんだろうね?」
「わからない・・・名前しか出て来なかったの」
「創造神は独創神について何か知っていることは?」
「何も知らない。だからこそ作者神と関係があると思うの」
「なるほどね」
そこへ怪猫神がやってきていつものポジションについた。
「久しぶりだね。ここ最近姿を見なかったけど何してたの?」
「作者神のことを全世界に散らばっている動物神たちに聞きに行ってたにゃ」
「え・・・全世界?一体何人の動物神に会いに行ったの?」
「数えてないからわからないにゃ。それで情報にゃんだけど・・・」
真剣な表情の怪猫神を見て固唾を飲み込む。
「なにもわからなかったにゃ」
ズコー!
「だったらそんな真剣な顔しないでよ!」
「ごめんにゃ」
「動物神は知らなかった。ならノイズを見た神に会いに行って話を聞いてみる?」
「それが一番手っ取り早いかなぁ」
俺たちは話を聞くため、案内神の元へ向かった。
神界某所ーー
「案内神!」
「お前たちか、どうした」
「ちょっと聞きたいことがあるの」
俺たちは前にノイズを見たことのある神様のことを聞いた。
「ああ、それなら会いに行かなくていい。こちらで情報をまとめてある」
「そうなの?」
「ついてこい」
「?」
俺たちは案内神について行った。
とある建物へ到着すると、そこには何人かの神が座っていた。
「えっと・・・何これ?」
「ここは作者神を調べている場所。まぁ作戦本部のようなものだ」
壁には世界地図や年表などが貼ってあり、所々丸やバツが付けられていた。
「それで、作者神に会ったことのある神話だったな」
案内神が椅子に座り話し始めた。
「まず、作者神に会った者はノイズのみを含めて五人」
「一人目は避役神だ。この神は人間界と世界管理庫にある記録の齟齬の有無を調べるため、人間界で仕事をしていた。その時に遭遇している」
「二人目は覇王神。この神は基本的に同じ場所にいることが多い神だが、突然ノイズだけが発生したことを確認している」
「覇王って・・・強そうな名前だね」
「サボテンの神だ」
「サボ・・・テン?」
「あぁ、続けるぞ」
「あ・・・うん」
「そして三人目が鳳蝶神。神界にてノイズの発生と共に姿も確認している」
「四人目は天伯神。この神は天狗という妖怪から神となった神だ。神界にて見回り中に遭遇している。この神も姿を見ている。
「最後に五人目だが、椒魚神だ。この神はノイズだけの確認だ」
「魚にゃ!?」
「サンショウウオの神だ・・・」
「これが記録に残っている神が奴らに遭遇した事例だ」
俺と創造神は五人を聞いて考えていた。
「そういえば、猫神様は全世界の動物神に話を聞いたんだよね?サンショウウオの神様とは話さなかったの?」
「私が行っていたのは人間界の全国各地にゃ。神界にいる動物神にはまだ聞いてないにゃ」
「そうだったんだ」
「あとこの避役神ってなんの神様?」
「カメレオンだ」
「へぇ〜そんな神様もいるんだねぇ・・・ちょっと待てよ?」
「この五人に共通することって・・・変化?」
その時、管理神が中に入ってきた。
「よく気が付いたな」
「管理神、遅かったな」
「ああ、冥王にちょっと頼まれてな」
「冥王に!?何かあったの!?」
「とりあえず話してやるから落ち着け」
俺は管理神に言われ椅子についた。
「まず冥王に頼まれたことだが、冥界に関する記録を見せて欲しいと頼まれたんだ」
「なんでそんなことを?」
「冥王は冥界で作者神のことを調べていてな、ある死者からの情報があったらしい」
「その者は生前、不可解なノイズに巻き込まれている」
「その時の映像の確認のために冥王に頼まれたんだ」
「どうだったの?」
「映像にはノイズが発生していた」
「時間は!?」
創造神が身を乗り出して聞いていた。
「・・・日付は違うが10時28分だ」
「多分他の神の時もそうなんでしょ?」
俺はわかっていたように案内神に聞いていた。
「そうだ」
「でも今のところその数字に吾亦紅神が言っていた以上の意味はないと思うよ」
「なぜそう言える?」
「う〜ん・・・なんとなく?」
「なんとなくだと?」
「うん。前に『俺と吾亦紅神はお前だ』って言われてから考えてたんだけどね?あの二人が本当に俺なら思考回路も同じなんじゃないかな?」
「つまり・・・どういうことだ?」
「もし10と28に他の意味を持たせているのなら、あの時に言ってるはずだよ?でも言わなかったってことはそうなるんじゃない?」
「隠してる可能性もあると思うが」
「その可能性はあると思う。でも俺ならそれ以上の意味は考えないかなぁ」
「なぜだ?」
「なんとなく?」
全員は俺の言葉に対して口を閉じた。
「正直、今はあまり深く考える必要はないと思ってるよ」
「本当にあの二人と俺が同じならね」
俺の言葉に全員が口を閉じたまま時間だけが過ぎていった。
読んでいただきありがとうございました!
次回 第101話 違和感
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