第101話 違和感
全員が口を閉じ、時間だけが経過した時俺は口を開いた。
「独創神って存在に誰も気付かなかったのはなんで?」
「なぜ気付かなかったかといわれると・・・わからない」
案内神や周りの神が頷く。
「そもそもが最初からその名が文章にあったのか、最初からあったが俺たちに認識されないようにされていたのか、そして今、なぜ創造主様が気付けたのか・・・」
管理神は考えながら口を開いた。
「今ってのは多分俺たちが作者神や吾亦紅神に会ったからだと思うよ。単純な話だけど独創神、独創、独りで創るって考えると作者神の作った者と言う名前にも繋がるし」
「安直過ぎないか?」
「さっきの話じゃないけどもし俺だとしたら、俺ってそういうもんだよ?」
「・・・そうか?」
「俺が言ってるから間違いない!」
この場にいる全員が信用してないような目でこちらを見ていた。
「作者神にあったから独創神という名前を認識できたと?」
「多分ね〜」
「じゃあ作者神が独創神なの?」
「断定できないけどその可能性は高いと思うよ」
そして俺たちは謎だったことを一つずつ解明してくことにした。
「いろんなことがあり過ぎたから何から解明していけばいいのかわからないね。とりあえず気になったことを解明しようか。まずは創造神からお願い」
「う〜ん・・・いきなり言われても・・・」
「なんでもいいよ」
「じゃあ・・・独創神の本当の目的はなんなのかな?あの時聞き取れなかったあと『まだその時じゃない』って言ってたよね?どういう意味なのかな?」
「俺の考えとして言うね?まず目的は多分俺だと思ってる。転生の度に現れてたから俺のことを観察してたんじゃないかな?猫の時は・・・まぁね。それでその時っていうのは俺の変化を待ってるんじゃないかな?どんな変化かはわからないけど吾亦紅の花言葉や作者神に会った神様の共通点が変化だったからね」
管理神が考える。
「おそらくその考えは正しいと思う。変化を司る神や共通点のある神という点でなんらかの変化を待っている。そう考えるのが妥当だ」
案内神が口を開く。
「とりあえず、独創神の目的の一つは好奇神ということにしておこう。そして私からの疑問だ。『お前が一番知っているはずだ』の意味はなんだ?」
「それは多分、俺が独創神や吾亦紅神と同類って意味だと思う。だから俺の中に答えがあるってことなんじゃないかな?」
「俺からもいいか?」
管理神が口を開く。
「なぜ四界が関係している?好奇神だけなら神界と人間界だけでいいはずだ。四界全てになんらかの痕跡があるのはなぜだ?」
「それはわからない。でも俺なら面白そうだからって理由で関係を持たせるかなぁ」
「面白そうだからだと?」
「四つも世界があるなら全部に関係を持たせたほうが面白いじゃん?」
「・・・」
全員が『こいつは・・・』という顔をしていた。
その時、後ろから声が聞こえる。
「お〜い!好奇神どこだ〜!?」
その声は太陽神だった。
俺は建物から出て太陽神を迎え入れる。
「どうしたの?」
「いや〜暇だから遊びに行こうかなって思って誘いに来たんだ!」
「太陽神・・・今は重要な会議中だ。後にしてくれ」
案内神が太陽神に対し出て行かそうと体を押した。
「いいよ!行こうか!」
「おい!お前!?」
「息抜きだよ〜、少し遊んだら戻ってくるから大丈夫!」
「私も行く!楽しそう!」
「創造主様まで・・・」
案内神が頭を抱えた。
「まぁまぁ、帰ったらまた考えるからさ!」
俺と創造神は太陽神と一緒に遊びに向かった。
「それで、何するの?」
「また過去に遊びに行こう!」
「よっしゃ!じゃあ恐竜と遊ぼうか!」
俺たちは恐竜時代に遊びに向かった。
ティラノサウルスと戯れ、トリケラトプスに跨り、プテラノドンに掴まれ空を飛び、遊びを満喫した俺たちは神界に戻る。
「いや〜楽しかった!」
「だね〜♪」
太陽神と別れた俺たちは案内神の元へ戻ろうとした時、目の前に月神が現れる。
「久しぶりね、ちょっといいかしら?」
「久しぶり〜どうしたの?」
「ちょっと月の管理を手伝って欲しいの。お願いできるかしら?」
「面白そう!行こう行こう!」
「会議はどうするにゃ?」
「あとあと〜♪」
俺たちは月神と共に月へ向かい、掃除や月のサイズの観測、地球までの距離などを手伝った。
「管理って大変だねぇ・・・」
「助かったわ、ありがとう」
「どういたしまして〜、それじゃあ戻ろうか」
そして神界に戻った俺たちに、次は破壊神が声をかけてきた。
「兄貴!これから魔界で影刃さんに稽古つけてもらうんですけど一緒にどうですか!?」
この時俺は少し違和感を覚えていた。
「稽古!?どんなのか見てみたい!行こう!」
そして魔界で影刃と破壊神の稽古を見てスサノオとのことを思い出し、俺も参戦し惨敗。
「いや〜さすが影刃だ!」
「・・・まだまだだ」
破壊神は時折、影刃に稽古をつけてもらっているらしい。
稽古も終わり、神界に戻る。
「楽しかったね♪」
「そろそろ会議に戻らなきゃね〜」
「遊びすぎにゃ・・・」
「好奇神〜!」
振り返ると白犬神がこちらに向かって走ってきていた。
「あれ〜?白犬神だ!どうしたの?」
「遊びに来たの〜!」
「・・・」
俺の中の違和感が大きくなる。
「なんかおかしくない?」
「なにがにゃ?」
「さっきから遊びが舞い込んできすぎじゃない?」
「いつものことじゃない?」
創造神が首を傾げていた。
「それにしたってこんな連発することはなかったよ?」
「確かに〜」
そして・・・神界全体にノイズが走り、作者神と吾亦紅神が現れる。
読んでいただきありがとうございました!
次回 第102話 独創神
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