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全てが集まる異世界で  作者: トーマス
第2章 ベルガで生きること
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第35話 英雄伝説

大昔、神々の争いが起きていた時代に、1人の人間が現れた。その人間は分不相応にもその争いを止めようとした。当時神以外の生き物たちは争いに伴う天変地異によって全滅しかけていた。その人間は全生物を救おうとしていたのだ。当然周囲の生物は期待など抱いてはいなかった。まさに大嵐に飛び込む微生物だ。何もできずに殺されるにきまっている。誰もがそう思っていた。だが、たった1人だけ手を差し伸べる女がいた。その者の名はパールヴァーティー。彼女もまた、争いの絶えない世に辟易していた。彼女は人間にある森の中にある神殿に行くようにと告げた。


乗り物もなく、いたるところで大災害が発生する世界での移動は常に死が身近にあった。人間も何度死にかけただろうか。地割れ、津波、噴火。山が降ってきたこともあった。その度に心が折れそうになった。だが、その度に立ち上がり、また歩き始めた。その姿を見て生き物たちは次第と人間に希望を見出すようになっていった。


ある時、人間は病に侵された。それは、ある神の力によるものだった。人間は倒れ、死にかけた。だが、3人の心の強き者が現れた。その者たちは人間を信頼した。必ず世界を救うと。人間もその者たちを信頼した。病の神と接触し、人間を救うと。

病の神は三日三晩その信頼を崩そうとした。だが、できなかった。四日目には心の強き者たちは薬を持ち帰り、人間を救った。


ある時、人間は戦場に訪れた。そこでは神ではなく生き物同士が殺しあっていた。人間は絶望した。本当に生き物には救う価値があるのだろうかと。だが、3人の絆の深き者が現れた。その者たちは人間と約束した。必ず争いを止め、平和な国にすると。人間もその者たちと約束した。平和な世界にすると。

争いはそれから三日三晩続いた。だが、終結した。四日目には絆の深き者たちは戦争を止め、人間に希望を与えた。


ある時、人間は神と対峙した。たった1体の、下級の神だった。人間は負けた。手も足出なかった。だが、3人の力の猛き者が現れた。その者たちは人間と交わした。下級神を代わりに倒すと。人間もその者たちと交わした。神に負けぬ力を蓄えると。

神との戦いは三日三晩に及んだ。だが、勝利した。四日目には力の猛き者たちは凱旋し、人間は力を得た。


ある時、人間は神殿にたどり着いた。入ることは叶わなかった。3本あるどの道を進んでも行き止まりであった。だが、再び彼の者たちが現れた。その者たちは人間に言った。道を拓くと。人間もそのものったちに言った。頼んだと。

三日三晩かかることなく道は拓いた。人間は奥へと進み、祝福を受けた。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


これが『英雄の遺跡』の碑文に書かれていた伝説だ。

「この人間さんは結局どうなったのでしょうかっ」

「確かに肝心の部分が書かれていないよね」

「カノンもアキネもそんな作り話気にしてる場合じゃないだろ。重要なのは最後の神殿の話だ」

「おい、ザーク。夢が無いぞ」

「夢なら生還してからいくらでも語れユウキ。俺だってこの話に興味がないわけじゃないが、今考えることではない」

「そこまでですヨ。この碑文によれば途中で三手に分かれることがわかりますネ」

「全部を信じるのは危険じゃぞ。これ自体が罠の可能性もある」

「そうだね。では、議長として言います。潜入開始! 」

マリを除いた9名での攻略が始まった。

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