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全てが集まる異世界で  作者: トーマス
第2章 ベルガで生きること
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第19話 レガードという英雄

レガードは1人物思いにふけっていた。自分とは真逆の少女のことを聞かされたからだ。


「ちっ、胸糞悪りぃ」

「レガード」

「ピカール、いつから聞いていた?」

「けけっ、アキネって人が来た時からかね」

「相変わらず悪趣味なアビリティだな『完全な空気人間(サイレント)』ってのは」

「そうだろうね。けど、それを欲したのはレガードだよ」

「そうだな。動かなければ気配を完全に絶つことができるってのは探索とかには使えるからな」

「今はひったくりとかに使ってるけどね」

「やりたくてやってんじゃねぇよ」

「けけっ、わかってるよ。で、どう思ったんだい?」

「何のことだ」

「分かってるくせに。ユウキって人の話だよ。アカネがどう黒雷(ブラックサンダー)と戦ったか」

「知ったことじゃねぇよ。俺は俺のやり方を貫いた。それだけだ」

「けけっ、本音は?隠れることにおいて僕に勝てると思ってるのかい?」

「……お前たちには迷惑をかけたな」


「けけっ、いいってことだよ。アキネのギルド、カーニバルだっけ?も違う方法とは言え苦しんだだろうよ」

「それでも、俺がグリンからの誘いを断ってなければあんなことにはならなかったんだ」

「確かに、黒雷(ブラックサンダー)に吸収されていれば物資だの交流だのを遮断されることはなかっただろうね。でも、ワールド・ハンターというギルドも深緑の森を探索するという目的も消えてなくなっていただろう。レガードは僕たちを守った英雄さ」

「……ありがとう、ピカール。あいつらが何を考えているかは分からねぇが話には乗ってみようと思う」

「それがいいよ。さすがの僕も罪悪感でつぶれそうだよー、なんてね」


その4日後、ベルガ全域に広告が張られた。


『ベルガを作り、守り、育てるのは君だ!第1回十傑選定戦開催決定!』

1週間後にベルガ中央広場にて大規模な決闘(ゲーム)大会を開催します。勝者はベルガ十傑会議に所属できます。そこではベルガの今後を議論していきたいと思います。その決定はベルガの運命を左右するものともなり得ます。ゆくゆくはベルガの統治権を世界の管理人から獲得したいと考えています。ベルガの将来を憂う方々、ぜひご参加ください。参加条件はベルガにモームを持つギルドメンバーということだけ。幹部権限等は必要ありません。決闘(ゲーム)は多種多様なものを用意しています。力だけでは勝てないでしょう。主催者は『カーニバル』『春風』ですが、ゲームの決定はサラマンダ―の幹部《龍鱗》に委任しました。これで平等なものとなると思います。不明な点はカーニバルまで。

次話から十傑選定戦編開始です


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