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廃墟の呪い  作者: たま


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9/22

廃墟の呪い2

部会まで10日間しかない。

まさか、今川くんが考えてシナリオ書いてると思ったのに!

伽椰子は頭を抱える。

「そんな、ちゃんとした筋書きあるお話書いたことないよ〜無理だよ〜」と寮の自分のデスクに突っ伏して泣く。

フワフワと夢小説書いてただけだ!推し仲間に読んで貰うためにネットで推しメンバー同士がイチャイチャラブラブしてるのを妄想して書いてただけだ!

Vチューバーは単独で配信してるが、大手の箱だとチームになってる事が多い。

そのチームで歌歌ったりライブやるのだ。

伽椰子は推し総受けノベルが好きで他メンバーから攻められる話を書いてたのだ…昔。

この頃は学校や友達と飲んだり食べたり遊んだりで推し活サボってた。

それに、オチとか書いたことない!恋愛描写しか書いたことない!特に伽椰子は金太郎飴方式が大好きで起承転結ガン無視してた。途中から読んでも大丈夫な恋愛エキスだけ吸える話しか書いたことない!

「ハア〜ッ、ムリだよ〜書けないよ〜」と弱音を吐く。

でもトムの映画を思い出す。親友を殺して金持ち息子に成り替わる話だった。

「ふむ、あれを参考にすれば良いのか?」希望が見えた気がした。


『4人で廃墟ツアーの旅をする一行。

廃村で不気味なロザリオを発見する。中の一人がロリータフアッションの子で気に入って綺麗に洗うと真っ赤な石がはめ込まれた高価そうな十字架だった。

ただそれは逆さ十字架だった。

次のオバケトンネルの中で急に彼女は笑って走り出し車と並走しょうとする。無理やり止めると本人は覚えていない。

その翌日、次の廃病院で彼女は消えた。3人で手分けして探すとやっと見つかったが、次はもう1人の女の子が車いすに乗って次々と向かってくる。

何とか逃げ切ったが、外に出るとその子が倒れていた。

彼女が言うには、ロリータフアッションの子にソックリな子がもう1人居てその子に襲われたのだと。

その子は襲った子に姿形声も変えられるのだと。

襲われて気を失うまでに、その子が自分に変わっていくのを見たと。

4人はもう廃墟ツアーどころでなくホテルに逃げ込む。

が、また1人消えてしまう。探すために仕方なく行く予定だった廃ホテルへ消えた男子を探しに行く。

廃ホテルの窓から手を振る消えた男子。

が次の瞬間、首が360°周り笑い出す。逃げようとしたが周りから彼の声で追い込まれてホテルへ逃げ込む。

ホテルの中で助けてくれと声が上階から聞こえる。

入り口には扉を閉める首がズレたその男子が。

残りの3人は本当の彼を助けるため上階に走る。

最上階に倒れてる彼を発見する。

あの化け物はロザリオに封印されてた化け物で身体に正位置で十字架を触れさせれば倒せると。

神出鬼没の彼を何とか追い詰める4人。

抑え込んで腕にロザリオを正位置で押し付けると焼けただれて消える。

ロザリオを海に投げ捨て4人は命からがら車で東京へ戻る事に。

笑い合う4人。だが乗るクルマの後トランクからはみ出す衣類が。そして運転するリーダーの胸には逆十字のロザリオが掛かっていた。』


書き終えて伽椰子は失神した。

翌日皆に見せると喜んでくれた。

「イイね、これなら皆で交代交代に演じれるし昼間の廃墟でもお互いの疑心暗鬼があるから恐い。」今川くんが満面の笑みだ。

「でも4人と言う事は1人は全く顔出しする気ないの?

女の子だよね、これだと。」サキが気づいてしまう。

「うん、もしかして伽椰子!あなた、自分出る気ないでしょ?」ユウに肩をガシッと掴まれる。

お話考えたのだから撮影は楽させて貰いたい!

「ほら、4人でバケモノに囲まれる最後のバトルシーンとか気配だけとか足音立てる人がいないと。

実は5人目が肝なのよ。いないはずの5人目が存在する気配を出すのが大事なの、この話は!」と今川くん見つめて訴える。

「皆、親御さんの許可取りしたから出来上がったのに映ってないと失礼にならないかな?

う〜ん、その怪人にも元の顔がある事にしようよ。

サキ、やらない?」今川くんが化け物役をサキに振った。

「エッ、なんで?私?」サキが驚く。

「僕が監督やるから助監督をサキにやってもらいたいんだ。出番少ないと裏で動きやすくなる。どうかな?」と。

「最後の車運転するリーダー役が今川くんで想定したから途中にセリフも出番も少なくは配慮したんだよね。目立たない配置にして最後に運転してる顔だけアップ撮りでそれ以外は影に潜んでる感じに。」伽椰子が説明する。

「確かにリーダー役だけ暴れ回るシーンは無いもんね。そうか!伽椰子やるじゃん〜」とユウが伽椰子の頭をガシガシする。

「エッ、私が助監督なの?あっ、でも良いかも!

オーケーやるわ!」とサキがニコッとした。

「いい?ごめんね、勝手に決めて。1番頼みやすいんだよね。飲み込み早いし打てば響くタイプだから。

僕もなんだかんだで女子の友達いなかったから慣れてないんだよ。」と今川くんも男子校出身なのだ。

ユウは先走りするしすぐ手が出るタイプだし、伽椰子は確かに男子も扱いにくいだろ。すぐビクつくし。

女慣れした人でないと伽椰子はやりづらいだろう。

納得の配置だと思った。

そして、サキの思惑のためにも良いだろうと。


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