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廃墟の呪い  作者: たま


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3/22

4年生

「相変わらずモテますね〜ハーフ君」と部室の入り口にスーツの男が立っていた。

「岩田先輩!お久しぶりです!就活ですか?」真面目なメガネの今日子さんが4年の岩田の所へ走り寄る。

「うん、1つ受かったから先生に報告しに来たんだ。

で、皆はどうしてるかな?と思ってね。」と意味ありげにニヤつく。

そこに仲よさげな男女が入って来た。

「中村さん、吉田かあ〜イチャイチャしてんじゃないぞ!コラッ!」と笑いながら男性の方に肘鉄を入れた。それが結構本気っぽい感じで吉田と呼ばれた人は扉の蝶番にこめかみが当たった。

「ワッ!」伽椰子は思わず声を上げた。

岩田と呼ばれた4年生が、チラッと伽椰子を見た。

「冗談だろ?そのくらいで!わざとらしくふらつくなよ〜」と岩田さんは中村さんと吉田さんの間に割って入って吉田さんの肩をガシッと掴み乱暴に揺らした。

「先輩、今から1年生の入部面接するんで、あの…」と長谷川部長が言いにくそうに話す。

「ハイハイ、オジャマしました。中村さんの顔見たくてね。この間の話、考えておいてね。」と手を挙げて部屋を出て行った。

「ちゃんと断りました!困ります!本当に、先輩!」と中村さんは声を張ったが先輩はスタスタと出て行ったので聞こえてなかったようだ。

「吉田君、大丈夫?」中村さんが頭を押さえてる吉田さんに声を掛ける。

「私、あの人大嫌い!4年生だからって意味なくエバるし!」インカレの花田さんが腕組んでプリプリしてる。

「岩田さん中村さんを狙ってたからね〜

映画の撮影で吉田とまさか付き合う事になって横取りされた気持ちなんだと思うよ。

吉田、大丈夫?」と部長の長谷川さんも心配する。

「紹介するね。中村さんは僕と同じ3年生でインカレで津田梅女子大の人なんだ。」紹介された中村さんは、スゴい美人だった。大きな潤んだ瞳に花みたいに赤い唇が官能的だった。

これは男性陣は誰でもよだれ物だろう。

田中くんも今川くんもニヤニヤしてる。

「やだ!鼻の下のびてる!」サキが眉間にしわ寄せて嫌悪してる。

「吉田は2年生だから、1年生とはこれから良く関わると思うよ。1年で入るなり映画撮らせて下さい!ってすぐ撮影したんだよ。

基本、同学年で1本を1年内に取るんだけど彼は4月から撮影準備始めてね。

で中村さんにヒロインを頼んだんだけど、それで撮影終わったら、もう付き合ってて。

おかげで狙ってた岩田さんに色々嫌がらせされてるんだよ。」と部長が説明してくれた。

「俺、平気ですよ。先輩と付き合う時に覚悟しましたから。ナマイキだと思われても仕方ないです。」と吉田さんは中村さんが濡らしてくれたハンカチでこめかみを冷やす。

「男らしく引き下がれないのかなあ〜」ユウがイライラとため息をつく。

「断ってるんだけど、どうしても聞いてくれなくて。

ご両親が下宿の引き上げで来月来るから一緒に食事しょうって聞かなくて。」と中村さんはため息をつく。

「俺が彼氏としてちゃんと認めて貰えてないからだ!

ごめん、頼りなくて。」吉田さんが悔しそうだ。

「す、スゴい青春してますね。」伽椰子が場違いな発言をする。

ハッとして自分の口を塞いだが、皆の目が点になっている。

「アハハハハハッ!君、面白いね〜

そうだね。これって端から見たら青春の一幕だよね?

早くそう思えるようになれば良いんだけどね、皆…」長谷川部長が困った顔で話した。


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