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廃墟の呪い  作者: たま


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ビレッジハウス

部活のサークル部屋が集まった建物は学内にあるが、学生達の自治に任されている。つまりビレッジハウスは警報機や防犯カメラもなく、深夜の警備員の巡回コースからも外されている。

なので部員でない一般学生も普通は立ち入れない感じの建物だ。伽椰子も入学してから1度も入ったことない。

ただ屋上に弓道部の練習場とカフェがあるので外階段で行ける造りにはなってる。なので、そちらから入ればビレッジハウス内の部室には気負わず入れる。

長年伝統あるサークルなんかは、そのカフェコースから行く方が近いらしい。ダンス部は伝統があり実績もあるのでカフェの方から入る子多いようだ。

お腹を出した自信ありそうな子達がガラス張りのカフェから良く通るのが見える。

「カーブパンツとかバキーパンツが流行ってるとネットに書いてたからしまむらで買ったんだけど、あれブカブカでゴツいからトップスさ、あの子達みたいにピタピタで面積少ないトップス着ないとバランス悪いじゃん。

ミサも着てるけど。」ミサはカーブパンツにピタピタの短丈のポロシャツでジーパンのベルトを長く垂らしてる。伽椰子はお腹が見るのが恐くてつい普通のユニクロポロ着てるが、なんか太って見えて悩んでいるのだ。

ジーパンにインしてるが、なんか戦時中のモンペっぽい。

「エ〜ッ、私は上も下もブカブカだよ。面積小さいのは無理だ!着れない〜」ユウは昼ごはん食べたのにオヤツでまたハンバーガーにかぶりついてる。

「良いんだよ、ユウは。身長高いし手足細くて長いから。服がブカブカでも。」ワンレンの長い前髪を首を振って払う。着飾ってないだけで、元がモデル体形だ。

ミサはさすが東京っ子で今時流行の格好をサラッとこなしている。前髪作って後ろはまっすぐ伸ばしてY2Kファッションを着こなす。

「伽椰子は身長低いし化粧も濃くないからカーブパンツとかバキーよりミニスカートとかは?インパン付きなら盗撮も心配ないし。」と言われたが、本人は格好良くなりたいのだ。可愛いのは、なんか違う!

久々の学生生活はまず服装で悩む毎日だ。でも、仕方ない。

買ったトップスが全部普通のばかりだからボックスプリーツのミニスカートにスニーカーにした。「う〜ん、確かに高校生ぽくなるね。デカ襟つけたら小学生…」すっかり伽椰子は服迷子だ。

イジメっ子は大学にはいないが、スレ違いざま「男ウケ狙ってない?あの子」とかは言われたりする。

しょげる。だいたい長年ジャージ生活だったから足がスースーするし。

「お待たせ〜行こうぜ!」賑やか男田中くんとインテリタイプの今川くんが合流して映画研究会の部室へ行く。

箱型の回廊式で噴水のある中庭がどの部室からも見える造りだ。

最上階の4階は弓道部が半分、喫茶室が半分回廊を使っている。映画研究会は、ビレッジハウス入り口からだと3階回廊の突き当たりの部屋になる。

「失礼しま~す!」田中が声かけると「とうぞ〜開いてるよ〜」と声からイケメンが伝わる男性の声が!

部室の大きな机には女性2人に挟まれてハーフの美青年が座ってた!

「部長の3年長谷川です。こちらは〜」と右の大人っぽい美女を紹介する。

「インカレの花田です。和光女子大です。よろしく〜」と長谷川部長の肩に手を置いて挨拶する。

反対側の女性は自ら名乗る。

「私は今日子です。文学部英文学科の3年です!」とキリっとしたメガネ女子だ。

「後は3年は中村さんなんだけど2年の吉田君待ってるから遅れるかもね。」と顔は外人なのにペラペラの日本語で話す。

「あのどちらの国の?」ユウが速攻聞く。

「あ〜ッ、顔ね。日本生まれの日本人だよ。でも、母がフランス人なんだ。だから、フランス語、英語、日本語とどれも適当なっちゃって。

言い間違えたらゴメンね。」とニコッと微笑む。

伽椰子は、アラン・ドロンじゃなくトムと同じ天パの黒髪の青い青い瞳に釘付けだ。顔立ちはもっと優しげで儚いが、似てる!まあ、仏人混じってるので似てるのは当たり前なのだが。

インカレの花田さんが、伽椰子のポーッとした顔に気付いて部長をハグする。

「私のだからね!誰にもあげないから!」と日本人らしくない熱烈さだ。

「語弊があるわ!長谷川くんはOKしてないから!

1年生の皆さん、違うからね!長谷川くんは誰とも付き合ってませんよ!」と今日子さんが花田さんの手を長谷川部長から引きはがす。

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