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廃墟の呪い  作者: たま


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16/22

怒り

「悪ふざけの度が過ぎてる!なんで長谷川先輩も黙ったままなの!」伽椰子がホテルの脱衣所でブッちぎれる。

バケトンは、結構山中のトンネルでヒッソリと静まり返っていた。夕方なのに真っ暗でトンネルの中に灯りもない。今川くんが中で照明焚いて、田中君がゆっくり運転するワゴンの横を10cmのヒールでロザリオを胸から掛けて伽椰子が走った。

腹がムカムカしてたので狂気の顔で笑いながら車の横を並走するシーンは一発OKもらえた。

伽椰子のイライラが場にも反映したのか?

今度は変な怪奇現象起きなかった。伽椰子の怨念の方が強かったのかもしれない。


「長谷川先輩は映画を完成させる方が大事だったんじゃないかな?

そうこうしてる内に苦情なりを言う機会失くしたんじゃない?」ユウが着てきた浴衣を脱ぎながら事情を考察する。

「旅先で相手が後輩1人だからグルになってイジメたんだろね〜確か長谷川さんから頼んでロードムービー作りたいからと誘ったと聞いたし。」ミサが細かい事情も今川くんから聞いたのか話す。

「長谷川さんの学年は女の子しかいなかったから…」伽椰子が視点の合わない目で脱衣籠を見つめてた。と思ったら蹴った。

荒れている。

自分がイジメられても、こんな怒りは湧かなかった。

あんな優しい上品な長谷川先輩が、あんなイジメを旅先で受けてたなんて!

悔しい!なぜか伽椰子が泣く。

「男って見栄っ張りなのよ。特に言い出しっぺが自分だと。旅先で起きたトラブルは全部自分の責任だと思ったんだよ、先輩。」泣きじゃくる伽椰子の服脱がしてサキとユウがお風呂に入った。掛け湯して湯船に浸けられた。

暖かいお湯が心も溶かしてくれる。

「今川くんは事情のややこしさを考えて黙るよう言ったんだよ。長谷川先輩の気持ちが1番大事だから。

本人に聞いて、どう対応するか決めないとね。」サキはおばちゃん臭いんじゃなくて大人なのだ。

話を聞いて納得した。

「だよね。先輩の気持ちが1番だもんね…」伽椰子は少しづつ泣きやんだ。

「私なら就職決まった会社にフイルム送りつけてやるな!お宅が雇った奴、こんな事してましたよって!」ユウがプリプリする。

「さあ、もう死んでるからね〜働く事も無いよ。」サキが真顔で答えた。ユウが「アッ…」と気まずそうに湯船に沈んだ。


最初に自分が言った言葉が自分を追い詰める。

伽椰子は朝車の中で「部員の中に犯人が居る。」とか「岩田さんと過去に何かトラブルある人洗え」とか言ってしまった。

まさか長谷川先輩と岩田さんの間にイジメがあったなんて!旅先はトラブル多いのだと知ってたが。

普通の部活動ではイジメになる前にお開きにできるが旅先で岩田さんと根津さんが共謀したせいで。

「ハア〜ッ、どうなるだろ?」ホテルの布団の中で1人で呟く。

久々トム・リプリーの夢を見た。

あの暗い青い瞳

長谷川先輩に惹かれたのはトムに面影がダブったからだろう。

「先輩は生まれ変わるために岩田さんを殺すしかなかったのかな?」とか考える。

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