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廃墟の呪い  作者: たま


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11/22

殺害

部室に部会に早めに入った5人は入り口で固まった。

4年生の岩田さんが…殺されていたのだ。

部室は畳3畳ほどで狭い上に大きな10人座れそうな机が真ん中にドンとあるので部屋から出る時は奥の席の人は、手前の席の人にどいて貰わないと出れないくらいだ。

その大きな机の上に仰向けに岩田さんが死んでる。

なぜ死んでると分かるかと言うと顔がこっちを向いてるからだ。それも口から血が出てる。

首には思いっきりヒモが何重にも巻かれていた。

素人目にも誰かの殺意がヒシヒシと感じられる死体だった。

サキの悲鳴で他の部室からも人が集まり廊下はスゴい人溜まりになる。5人が茫然自失としてる間に救急車や警察が来た。

ビレッジハウスの外で警察に聴取された5人は植え込みに並んでまだボーーーッとしていた。

「大丈夫かい?僕らは現場見れなかったけど死体が明らか他殺体だったとか。

ヒドい現場見ちゃったね。」長谷川さんと吉田さんが5人を心配して来てくれた。

「早めに入って部室掃除したこと無いんで、掃除しょうとしたんですよ。まさか岩田さんが…」今川くんが話す。

「あんな狭い部室で大柄な岩田さんの遺体なんて、扉開けただけで分かるよね。あの人、それでなくても素行が良くないし。」吉田さんが全く悲しんでない事に驚く。

まあ恋敵だが、それにしても部室で死なれた事に迷惑してるような感じすらする。

「吉田、人が亡くなってるんだ。言葉を選んで。」長谷川さんが後から注意した。

伽椰子はせっかく会いたかった長谷川さんの顔をこんな風に見ることになって悲しい。

青い瞳が悲しげな哀愁をたたえている。

「せっかく就職先も決まったのに。何でこんな事に…」と言葉に詰まる。

「中村さんが約束の日に来ないからって部屋まで乗り込んだんですよ!一人暮らしの女性宅へ!

助けてと呼ばれて、部屋に僕も、走りました。

ご両親も息子を止めもしないで一緒に乗り込むなんて!頭おかしいですよ!警察に通報しましたよ!ホントにもう!」吉田さんと岩田さんの間には一悶着あったようだ。

「オイッ、そんな話あまり大きな声で言うな。

それでなくても他殺だと言う噂だし…」長谷川さんが吉田さんを小声で制する。

「今日の部会はお開きにするよ。キミたちの映画の承認は書類を今貰うよ。

日程とかあるだろ?気にしなくて良いからね。

ここまでスゴい頑張ってると聞いてるし。

事件の対応は僕たちでしとくから。」と優しく言われた。

伽椰子は長谷川さんの優しい声に本当は今すぐ抱きつきたい衝動にかられた。恐くて恐ろしくて、生まれて初めて目の見開いた死体を間近に見てしまったのだ。

目に焼き付いた映像を何度も払拭しょうとしたが、脳裏から離れない。

「伽椰子ちやん?失礼か、伽椰子さん大丈夫?」まだ震えが引かない伽椰子を長谷川さんが心配してくれる。

「連休入るけど、僕と吉田はこの事件の対応で待機するから、いつでも連絡してきてね。」と長谷川さんと連絡先の交換をした。

携帯に長谷川先輩のアイコンが表示されると伽椰子は胸がキュとなった。

「部長、警察が詳しく話聞きたいそうです。」今日子さんが長谷川先輩を連れて人混みの中に消えてしまった。

今日子さんの顔色が悪かったのは伽椰子も分かった。

人混みの中で今日子さんの肩を抱く長谷川先輩の後ろ姿が見えて胸が痛くなった。

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