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銃を捨てろ!  作者: 羽田憲二
第二章
15/16

卑劣な罠

「馬鹿な旅人だ。灸を据えてやらね〜となぁ!」


「殺したら馬もハジキもコッチのもんだぜ兄貴!」


下卑た笑いがダーセンの山に響く。

完全に嵌められた。

クソが‥


「この盗人野郎!!」

わざと大声を出す。


シュパン!ピキン!

ダダーン!


遅れて二発の銃声。


ライフルを握りしめながら地面を匍匐する。

大体の位置は分かったが奴らも馬鹿じゃない。

銃の射程や位置どりで有利なのは向こうだ。


草木や小屋の死角を利用しながら移動する。


“信じられるのは己のみ”

“危険な時ほどよく狙え”


クリーフからの教訓を心で反芻する。


問題は自分が獣道に詳しくない事だ。

馬や人が通る道は頭に入っているが、抜け道に関しては兄弟が把握しているだろう。


奴らの狙いは俺が普通の“道”に出る事だ。

だが簡単には死ねないな‥


銃声を撒いてから辺りを確認する。

ダーセンの出口となる道が見える。

カーブや坂道が多い為突っ走れば死角に入れる。


奴らは既に移動して出口に銃口を向けているだろう。


心臓がドクドクする。

深呼吸する。

「フゥ〜‥」


ライフルを右手に持ち替えて全力で走る。

目標は出口のカーブ付近だ。


スタタタッ!

シュパン!シュバ!

足元に銃弾が襲い来る!


「チッ!陰に隠れたか!」

「兄貴、追いましょうぜ?」


マーシャル兄弟が移動した。


「ハァ、ハァ、クソが‥」

悪態をつくが素早く次の行動に移る。


このまま出口の道を歩かずに道に沿った斜面を登る。

恐らく二人は道に沿った高所から追撃するはずだ。

先ずは自分がその土俵に立つ。


斜面を登るのは無防備だが今しか無い。

遅れれば蜂の巣だ。

ライフルの銃床を杖のようにして急いで登る。

服は汚れ、手や頬にかすり傷が出来る。


「ハァ‥着いたか‥」

軽く息を整えてからしゃがむ。


辺りを見渡す。

遮蔽物になりそうな岩陰がいくつかある。

草木は下の道よりやや少ない。


「必ず勝つ‥」



ある仕掛けをしてアランは移動した。





「兄貴、俺は左から行くぜ‥」


「なら俺は右だな‥」


兄弟は二手に分かれて接近して来る。


「クククッ‥狩の時間だぜ」


ほくそ笑んだ兄弟がニヤリと歯を見せる。

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