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銃を捨てろ!  作者: 羽田憲二
第二章
14/16

マーシャル兄弟

険しいダーセンの道を馬で進む。

馬蔵には購入したばかりのレバーアクションライフルを装備している。


マタギになるつもりは無いがピストルの射程では熊にしろ人間にしろ分が悪い。


長く留まるつもりはない為に道を進める。

ある程度行くと開けた場所に出た。

緑が濃い事に変わりは無いがな。



何か視線を感じる‥



ガザガサ!!

草木に隠れていた何かが起き上がった。

二体見える。


瞬時にライフルを馬蔵から引き抜く。


「おいおい、兄ちゃん止めときな!」

「命は大事にしようぜ?」


どうやら人のようだ。

銃を持っているが銃口は空に向かっている。


「アンタらマタギかい?」

問いかける。


「ここらじゃ名の知れた兄弟よ!」

「兄貴はリック、俺はデイブ。マーシャル兄弟よ!」


如何にも自尊心の高そうな二人だ。

だが目つきや所作はプロのそれだ。油断ならない。


手元の銃をよく見る。

最新式のボルトアクションライフルだ。

高価で軍隊しか買えない銃を揃えているという事はそれだけマタギで稼いでいる証拠だ。


「俺は旅をしている。このまま進むつもりだ」


「酒場じゃあ短銃でイキってたみたいだな?」

「山じゃそんなものは使えねぇよ」


酒場の連中と同じく煽ってくる。

この地域の連中はウザいな。

だが無駄に撃ち合いにはなりたく無い。


カポカポ‥

無言で馬を進める。


「ゲヘヘ!びびってやがんの!」

「傑作だぜ兄貴!」


しつこいが無視だ。


暫く進んだ。

マーシャル兄弟とは大分離れたはずだ。





夜になった。

マタギや登山者が使っている山小屋にたどり着いた。

一晩明かしてダーセンを出るつもりだ。


ギコ〜‥

扉が空いた。

小屋の中の灯りが人影を照らす。


「ようまた会ったな」

「よろしくな旅人!」


例の兄弟だ。

多少口は悪いが敵対心は無さそうだ。

警戒しつつも暖を共にする。


「旅人、一杯やらないか?」

「兄貴の酒だ、飲めないのか?」


「‥一杯貰おう」


正直ウザいが無理に楯突く必要もないか‥

強めのウィスキーと干し肉、パンを齧る。

二人は獲物がどうこう話をしている。


「じゃあお先に」


一言言って寝る。


「おねんねですか〜、ゲヘヘ!」

「ギヘヘヘ!」


腰のガンベルトは外さないまま眠りに着く。





朝が来た。


山の中は平地より多少冷える。

幸い襲撃や嫌がらせは無かった。

二人は既に小屋を出ていた。


山小屋で湯を沸かしてコーヒーを飲む。

パンも軽く齧って身支度する。

水と鏡があったので髭剃りも済ませる。


パチン‥ジリリ〜‥チャキン!

ピストルのシリンダーを回転させる。

問題無し。


スチャッ‥ジャキ!

馬蔵から外したライフルもレバーの動作を確認する。

弾を込め直して左手に持つ。


ギコ〜‥朝日が眩しい。

「!!」


馬が居ない!

しまった!


瞬間、近くを風が切る。

シュパン!!

ダーン!


遅れて銃声が響く。

素早く伏せて辺りを伺う。


マーシャル兄弟め!やりやがったな!

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