表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/76

71品目 異世界での知名度?

「なんだあれは……」

パフェをスプーンで掻き込みながら尋ねる。

「アレはマーマン族のシャックエイク。水属性の魔力を秘めた鎧を作るためによく魔法使い達が欲しがってるけど……」

ビャクニは目の前のシャックエイクに違和感を感じる。



「やっぱり……おかしい。闇属性の魔力が多過ぎる。その上に体も骨だらけで肉がないのに、立ってるし……」

「とどのつまりおかしいんだな。どっちにしろ一触即発ひ避けられないのだろう?ならば斬る!オーダー!」

パルフェクトに変身し容赦無く刃を向ける完人。


「コグッケキッケキ……ギギギガッガ!!!」

シャックエイクらしき魔物はパルフェクトの剣を片手で受け止める。


「何……?」

 完人は押しても引いても剣が動かない事に感じたことのない焦りを感じ始める。

(そんな……パフェを摂取した事で精力は戻った筈だが……!)

シャックエイクの微動だにしない腕が彼を何もする事なく追い詰めていく。


(完人さんの剛力が!?)

パルフェクトも驚きを隠せなかった。


「ゴキケキック……!!」

そのまま手を離しシャックエイクは手のひらを胸部に叩き込む。


「ぬぁああっ!!」

完人は防ぐ間もなく吹き飛ばされる洞窟の奥の壁に叩きつけられる。

(完人さん変わってください!)

「無理は……するなよ…」

パルフェクトステッキをソードモードからステッキモードに変化させ主人格を交代させる。


「スプラッシュホイップ!」

クリームの弾丸を打ち込んでいくが


「あんなんじゃ効かないわよ。今見たでしょ?アイツの馬鹿力。」

横でビャクニが毒付く。


「そんなの……やってみないとわかんないじゃないですか!」

パルフェクトは威勢よく射撃していくが


「ガッゴッガグクグ……」

シャックエイクはあゆみを止める事なく距離を詰めていく。

 

「こうなったら!」

パルフェクトはパルフェクトステッキのスロットを開きシュガーパウダーチケットをセットする。

「シュガーパウダートリック!」

白い粉末で周囲をホワイトアウトさせ身を潜める。

(なにこれ……?)

ビャクニでさえもパルフェクト居処がつかめなくなっていた。


「スプラッシュホイップ…………エッジ!」

そして背後から完人がソードモードのステッキで切り付ける。

「トッピング!」

そしてすかさずコーヒーチケットをセットさせステッキモードに戻す。


「シュバルツスプラッシュホイップ!」

攻撃を受けた背中を執拗に2つの武器で至近距離から撃ち込みダメージを与える。

「ギギッギ!!ゴキケキッ……ガ!」

シャックエイクも不意打ちかつ連撃には堪えたのかされるがままの猛攻を許してしまった。

 

(もう一度だ!)

「はい!」

そしてすぐさまソードモードに切り替え完人に再び主導権がもどる。

「フッ!」

完人はソードモードのステッキを逆手に持ちダメージが蓄積された背中に剣の先端を思い切り突き立てた。


「ゴゴガゲグギゲゴグゲグググガ!!!……!!」

地の如くクリームの滴る刃はシャックエイクの胸を貫いていた。


そして完人は剣を引き抜いた瞬間シャックエイクは膝をつき倒れる。

やがて洞窟内を満たしていたシュガーパウダーは晴れビャクニの目にもその姿が映る。

「甘美無き一撃を思い知ったか。」

その瞬間シャックエイクの体は砂の様に朽ちていく。


「ゴ……ガガ………!」

まだ息のあり動こうとする指先を完人は無言で踏みつけ粉砕した。


「まぁ容赦のない……」

ビャクニは反射的に手を押さえ目を見開いてしまった。


「ギギギ……」

シャックエイクは未だ呻き声をあげる。

「死に損ないめ。まだやる気か?」

パルフェクトが見下ろし睨みつけると


「フード……」

「……何?」

「……ファイ……ター…………」

シャックエイクの一言に完人とパルフェクトは驚く。


(今、フードファイターって……私たち名乗ってないのに!)

「あぁ。オレも聞き取った。おいどういう意味…」

完人が屈み手を伸ばした瞬間シャックエイクの体は完全に消滅した。


完人はステッキからチケットを引き抜き変身解除する。

「人魚やら魔法やらが当たり前にある世界……おそらくこグトンの攻撃でオレ達は異世界に迷い込んだ。なのに奴は」

──


「……ファイ……ター…………」


──


「今までで呻き声ばかり上げていた化け物が突然フードファイターと発した……謎が深まるばかりだ。」

突然の事に完人は腕を組み顔を俯く。



学園都市ポルトロ──

「これはナンダ?」

神衣天は屋台の親父に声をかける。


「アンタみない顔だな……服も独特だし、旅人かい?」

屋台の店主は金色の細かい装飾がくまなくあしらわれた純白な派手なコートに身を包む天に目を凝らす。

「まぁそんな所だ。別世界からやってきたアゲアゲな神衣天だよろしくぅ!んで、これはなんだ?」


「ジセーソだ。羊の腸に肉とハーブを流し込んだ棒を炭火焼きだ。うめぇぞ!」

早速串に刺さったジセーソを天は実食する。

「ほう……オレの世界にあったソーセージに似ているがこっちの方が肉が粗くて噛みごたえがあるな。少しハーブの匂いも違っている。アゲアゲなうまさだ!」

天はジセーソに舌鼓を打つ。


「もっとアゲアゲにしてやろう!」

そう言いながら天は屋台に置いてあるジセーソに手をかざす。

すると光に包まれたジセーソは黄金の衣に包まれた天ぷらとなった。


「お前……何勝手な事しやがんだ!」

商品を得体の知れない物にされて店主は取り乱す。


「天からの恵みを受け取れ。金がないからこれで払おう。」

「ふざけた事言ってん…うぐ!」

店主は無理矢理口にジセーソの天ぷら突っ込まれる。


「とにかく食え。揚げたてアゲアゲだからヤケドに気をつけろ。」

天主はそれを咀嚼し飲み込む。

そして態度をころりと変えた。


数分後。

「アンタ凄いよ!こんな美味いジセーソの食べ方をかんがえつくなんてよ!売っても売っても客がわんさかで……見直したぞ!」

店主は大喜びで天を抱きしめる。


「フフフ……アゲアゲな新商品だったであろう?アゲアゲアマツと呼んでも良いぞ?」

「もちろんだアゲアゲアマツ!」

店主がその名を叫んだと同時に


「伏せろ!」

天が強く言い切る。

「は……」

店主は意味がわからず聞き返そうとするがその瞬間店主の白髪混じりの髭面が空に飛んでいった。


「ゴグゲ……グッグッグギギ……!」

「貴様……」

天の目の前には骸骨の魔物が出現した。


「化け物だぁーーっ!!」

「逃げろ逃げろ!!」

「早く憲兵に伝えろー!」

通りの賑わいに悲鳴に変わり辺りから人が消える。


「よくもアゲアゲなジセーソを作ったコイツを……オレ様自らお前に天の裁きを下す。」

「グゴ……」

「来い!天衣刃銃!テンペレスト・オブ・ヘヴン!」

テンペレスト・オブ・ヘヴンにチケットをセットする。

「オーダー!」

天は低い声で唱えテンペラーに変身にする。


「ガゴグ……フー……ドー…………ファイ…ター…………」

「アゲアゲに散れ!」

テンペラーは短剣モードで地賊団の化け物に斬りかかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ