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モンスター討伐へ

 次の日、俺たちはエルザの提案もありモンスター討伐のクエストを受ける事にした。

 教会に子供たちを残して、俺と沙由里とエルザの3人でまた『ギルド』にやってきていた。昨日と違い今日は朝早い時間帯ということもあり、冒険者たちの雰囲気も昨日のそれとは違っていた。

 エルザの説明によるとモンスターを討伐するとその経験値が自身の『スキルブック』に記録されるため、クエスト終了後に『ギルド』で『スキルブック』を見せるだけで討伐の証明ができるそうだ。冒険者でないエルザがやけに詳しいことに驚いたが、ギルド受付のニーナからの情報だろうな、きっと。

 基本的にはクエスト出発前に『ギルド』でメンバーを募集して5~6人パーティを組んでから出発するそうだが、今回は俺と沙由里とエルザの3人でパーティを組むことにした。俺たちが異世界から来たということがばれる可能性を少しでも減らす為だ。その為、こっちの世界に慣れるまでは極力他のメンバーとはパーティを組まないということにした。ちなみにエルザは冒険者でないため一緒にクエストを達成しても報酬などはない。

「あら、今日も来たのね。今日の御用は何でしょうか?」

「今日は二人が冒険者になって初めてのモンスター討伐だから保護者として私もパーティに加わるつもりなんだけど、丁度いいクエストないかしら。ニーナ。」

「うーん、ショーイチとサユリだけが戦うんだとしたらそんなに強いのはまだ無理だろうし、でもエルザが加わるならそこら辺のモンスターなんて苦じゃないしなぁ。うーん。」

 受付であるニーナのところにやってきてからのエルザとニーナの会話だが、エルザはなんかすごいらしいな。冒険者でもないのに。

「ニーナ、そんなに困らなくてもいいのに。最近増えてきてるモンスターとかでもいいから。」

「それなら、最近『一角ウルフ』に手をやいてて。あのレベルのモンスターに対応できる冒険者はこの街には少ないから。」

「分かったわ。じゃあ、それでいいわ。クエスト受注お願い。」

「OK。今から・・・って、えっ!?大丈夫なの!?いくらエルザでも二人を守りながら『一角ウルフ』を討伐するのは厳しいんじゃ。あいつら群れで連携取ってくるし、動きも早いし。」

「ふふふ。きっと大丈夫よ。二人もこのクエストで良いかしら。」

「ああ。俺と沙由里はとりあえずエルザの判断に従うから気にしなくていいよ。沙由里が怪我しないなら何でもいいよ。」

「わ、私も翔ちゃんが危なくならないなら何でも・・・」

 おお、照れながらそんなこと言われるとこっちも照れるな。チラッと、沙由里の方に目を向けると上目遣いでこっちを見上げていた沙由里と目が合った。顔を赤くしながら、笑顔を向けてくれる。俺も返しにと沙由里に笑顔を見せた。

「ということで大丈夫そうだからそれでお願い、ニーナ。」

「普通なら初討伐で戦うようなモンスターじゃないんだけど、まあいいわ。気をつけなさいよ。」

「分かってるわよ。」


『ギルド』で『一角ウルフ』の出現場所を教えてもらった俺たちは簡単な準備をすませて早速討伐へと向かった。武器や装備はまったく無いが、エルザいわく心配ないとのこと。今のところ同じクエストを受けているパーティはいないらしく説明された出現場所である森に来ても他に人はいなかった。ただそこかしこから獣の唸り声みたいなのが聞こえてくる。前後左右どこからもこちらの動きを見られているかのような気配。こんなに殺気を感じた事なんて元の世界ではなかった。これが、モンスターを討伐するということ。モンスターもこちらを殺す気でいて当たり前だ。

「沙由里、大丈夫か?」

「うん。翔ちゃんがいるし、エルちゃんもいるから。」

 俺と繋いでいる手に一層力を込めながら、沙由里は答えた。

「ショーイチにサユリ、そろそろ戦闘になりそうです。気持ちの準備を。」

 エルザは周囲を警戒している。今にも飛びかかってきそうな気配だ。

 俺は全身に『身体強化』の魔法をかけた。

 その時、周囲の草むらから一斉に角を一つ持つシルエットが俺たちに向けて飛び出してきた。


 今回のターゲットである『一角ウルフ』だ。

モンスターを考えるのって意外と大変になっていくんじゃないかな、って思いますね。まだ全然モンスター考えていないので。

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