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白井キャプテンの物語  作者: AI(御茶之川)
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「ツチノコ帝国の逆襲!?皇帝と総統と勝ち逃げの宇宙!!」の巻

広場。


レプティリアン兵が四方から迫ってくる。


黒いスーツ。緑の鱗。全員が三メートル近い。しかも数十人。


ペリカリノ「始まったぁぁぁ!!」


タルト『なお敵勢力は数百万規模です』


ペリカリノ「最初に言えェェェェェ!!」


白井キャプテンはニヤリと笑ったまま動かない。


ペリカリノ「逃げないのか!?」


白井キャプテン「逃げない。」


ペリカリノ「なんで!?」


白井キャプテン「ツチノコまんじゅう食い終わってない。」


手にまんじゅうが三個あった。


ペリカリノ「そっちか!!」


ジェントル「ガンダァァァァァッシュ!!」


ビュンッ!!


最前列のレプティリアン兵が十人まとめて吹き飛んだ。


レプティリアン将軍「なっ!?」


ジェントル「強いな!!骨があるぞ!!」


ペリカリノ「褒めてる場合か!!」


後ろから二十人が迫る。


ペリカリノ「雷帝一閃!!」


バゴォォォォン!!


石畳が砕ける。兵士たちが宙を舞う。


ネクタイは座っていた。


ツチノコパンを食べていた。


モグモグ。


ペリカリノ「戦えよ!!」


ネクタイ「今忙しい。」


ペリカリノ「何がだ!!」


ネクタイ「ツチノコパン。」


ペリカリノ「新しいパンが増えてる!!」


一体のレプティリアン兵がネクタイへ飛びかかった。


ネクタイ「ツチノコパンを潰されるのは困る。」


ヒュン。


ナイフ一本。


ガギィィィン!!


兵士が吹き飛んだ。


ペリカリノ「怖ぇよ!!」


その頃。


ネコさんは広場の端で、巻き込まれた市民の治療をしていた。


市民A「ありがとう……猫が喋ってる……」


ネコさん「気にしないでいいにゃ。」


市民B「猫が治療してる……」


ネコさん「気にしないでいいにゃ。」


市民C「可愛い……」


ネコさん「それは気にしていいにゃ。」


レプティリアン将軍が奥歯を噛んだ。


レプティリアン将軍「なぜ効かない!!我々は地球最強の……」


白井キャプテン「食べ終わった。」


将軍「え?」


ツチノコまんじゅうを三個食い終えた白井キャプテンが、ようやく将軍を見た。


白井キャプテン「ところで。」


将軍「な、何だ。」


白井キャプテン「裏で何してる?」


将軍「……」


白井キャプテン「ツチノコ帝国は傀儡だろ。」


将軍の顔色が変わった。


緑の鱗が、わずかに青ざめた。


白井キャプテン「なんか地球でヤバいことしようとしてるんじゃないか?」


ニヤリ。


白井キャプテン「面白そうだから聞いてみた。」


ペリカリノ「面白そうだからって!?」


将軍「……貴様、何者だ。」


タルト『解析中』


『解析中』


『解析完了』


『レプティリアン連邦の地下施設から大規模エネルギー反応を確認』


全員「またか!!」


ペリカリノ「前回と同じ匂いがするぞ!!」


白井キャプテン「全然違う。」


ペリカリノ「そうか?」


白井キャプテン「前回は戦国時代だった。今回はツチノコだ。」


ペリカリノ「そこじゃねぇ!!」


将軍が後退しながら通信機を取り出した。


レプティリアン将軍「総統!!地上に不審者が!!」


通信機の向こう。


レプティリアン総統『排除しろ。』


将軍「それが……」


総統『何だ。』


将軍「強いんです。」


総統『……』


将軍「かなり。」


総統『……計画を前倒しにする。』


将軍「え!?まだ準備が!!」


総統『黙れ。地球を今日もらう。』


タルト『地下施設のエネルギー反応が急上昇しています』


ペリカリノ「前倒しにするな!!」


地面が揺れた。


東京の地下から、何かが上がってくる。


ドドドドドドドドド!!


道路が割れる。ビルが傾く。市民が逃げ惑う。


そして現れたのは——


巨大な機械要塞だった。


円盤型。直径は数百メートル。表面にはびっしりと砲台。中心から青白い光が漏れている。


ジェントル「でかァァァァァ!!」


ネコさん「にゃ!?」


ネクタイ「パンより大きい。」


ペリカリノ「当たり前だろ!!」


タルト『地球制圧用最終兵器』


『レプティリアン連邦・覇王機ガイアクラッシャー』


ペリカリノ「名前がヤバい。」


タルト『起動すると地球の地軸を操作できます』


『全大陸を同時に沈めることも可能です』


ネコさん「それはまずいにゃ……」


タルト『なおツチノコ帝国はこの存在を知りませんでした』


ペリカリノ「完全に騙されてたんかい!!」


その頃。


地球統治センター。


黄金の玉座。


ツチノコ十三世がモニターを見ていた。


何かが映っている。


東京の上空に巨大な円盤。


ツチノコ十三世「……なんじゃあれ。」


側近「わ、わかりません!!」


ツチノコ十三世「余の部下が作ったものか?」


側近「違います!!」


ツチノコ十三世「……余、騙されてたんか?」


側近「……はい。」


ツチノコ十三世「……三百年くらい?」


側近「……はい。」


沈黙。


ツチノコ十三世「それは怒るぞ。」


ぷるぷると震え始めた。


ガイアクラッシャーの砲台が動き出した。


ゆっくりと。全方向に向けて。


タルト『発射まで三分』


ペリカリノ「どうするんだよキャプテン!!」


白井キャプテンは要塞を見上げていた。


目を細めて。じっと。


白井キャプテン「タルト。あの光ってる部分。」


タルト『中央部の青白い光ですね』


白井キャプテン「エネルギーの核か?」


タルト『はい。そこが動力炉です』


白井キャプテン「外せるか?」


タルト『理論上は可能ですが』


『高度数百メートルの要塞の中心部です』


『どうやって近づくのですか』


白井キャプテン「ジェントル。」


ジェントル「おう!!」


白井キャプテン「投げてくれ。」


ジェントル「ガンダァァァ!!」


ペリカリノ「投げるな!!人を投げるな!!」


白井キャプテン「大丈夫。」


ペリカリノ「なにが大丈夫なんだよ!!」


ジェントルが白井キャプテンを持ち上げた。


ジェントル「いくぞ!!」


白井キャプテン「頼む。」


ペリカリノ「やめろォォォォォ!!」


ビュンッ!!


白井キャプテンが砲弾のように空へ飛んだ。


要塞の表面。


着地。


白井キャプテンは装甲を叩き始めた。


コンコン。コンコンコン。


コンコン。


白井キャプテン「なるほど。」


砲台が向いてくる。


全部。


一斉に。


白井キャプテン「うるさいな。」


ヒュン。ヒュン。ヒュン。


地上からネクタイのナイフが飛んでくる。砲台の照準を次々と壊していく。


ネクタイ「邪魔するな。食べてる。」


ペリカリノ「食べながら投げてんじゃねぇよ!!」


タルト『発射まで一分』


ペリカリノ「急いでくれキャプテン!!」


要塞の中心部。


青白い光。


白井キャプテンがそこへ手を当てる。


コンコン。


カチ。


ガチャ。


ギギギ。


スポン。


ペリカリノ「また取れたァァァァァ!?」


タルト『また取れました』


ペリカリノ「同じ解決法!!」


白井キャプテン「構造が似てたから。」


ペリカリノ「そんな説明でいいのか!!」


要塞の動力が止まった。


ズゥゥゥゥゥン。


砲台が全部下を向く。


ガイアクラッシャーが、ゆっくりと地面へ沈み始めた。


レプティリアン総統『な、なぜだ!!』


通信が聞こえてくる。


レプティリアン総統『誰が邪魔を!!』


白井キャプテン「観光客。」


総統『観光客ゥゥゥゥ!?』


その時。


別方向から轟音。


地球統治センターから戦艦が出てきた。


ツチノコの旗が翻っている。


そして先頭に——


ツチノコ十三世が立っていた。


王冠を被ったまま。


ツチノコ十三世「余を三百年騙したレプティリアンどもォォォォォ!!」


ぷるぷると震えながら。


ツチノコ十三世「余は怒ってるぞォォォォォ!!」


ペリカリノ「皇帝が出てきた!!」


ネコさん「頑張るにゃ!!」


ジェントル「ガンダァァァ!!」


ネクタイ「パン。」


地上ではペリカリノとジェントルがレプティリアン兵を蹴散らしていく。


地下施設からはツチノコ帝国の軍が雪崩れ込んでいく。


空ではツチノコ十三世の戦艦がガイアクラッシャーの残骸を包囲していく。


レプティリアン総統の声が通信機から聞こえた。


レプティリアン総統『ま、待て!!交渉しよう!!』


ツチノコ十三世「お断りじゃ!!」


レプティリアン総統『三百年の統治の礼として……』


ツチノコ十三世「お断りじゃァァァァ!!」


ペリカリノ「皇帝キレてる。」


ネコさん「まあそりゃにゃ。」


数時間後。


決着がついた。


レプティリアン連邦は壊滅。


総統は拘束。


ガイアクラッシャーは地下に沈んだ。


広場には静寂が戻った。


市民A「助かった……」


市民B「ツチノコが戦ってた……」


市民C「皇帝が震えながら戦ってた……」


ネコさん「良かったにゃ。」


ジェントル「ガンダで勝ったぜ!!」


ネクタイ「パン。」


ペリカリノ「……なんとかなったな。」


そこへ。


ぷるぷる震えながらツチノコ十三世がやってきた。


王冠が少し曲がっている。


ツチノコ十三世「……余を助けてくれたな。」


白井キャプテン「別に助けてない。面白そうだったから来た。」


ツチノコ十三世「……正直な奴だな。」


白井キャプテン「褒美はいらん。」


ツチノコ十三世「まだ言ってないぞ。」


白井キャプテン「どうせ言うだろ。」


ツチノコ十三世「……」


ツチノコ十三世「……正直すぎる奴だな。」


ペリカリノ「すみません。」


ツチノコ十三世「名前だけ教えろ。」


白井キャプテン「白井キャプテン。」


ツチノコ十三世「どこの者だ。」


白井キャプテン「宇宙。」


ツチノコ十三世「広いな。」


白井キャプテン「じゃあな。」


ツチノコ十三世「もう行くのか!?」


ブッ飛び号発進。


ゴォォォォォォォ!!


虹色の渦へ消えていく。


ツチノコ十三世は見上げていた。


しばらく。


ぷるぷると震えながら。


側近「陛下……感動しておられるのですか?」


ツチノコ十三世「……余は今、何を感じておるのかわからん。」


側近「……」


ツチノコ十三世「ただ。」


側近「?」


ツチノコ十三世「あやつらは良い奴らだったと思う。」


空には虹色の残光だけが残っていた。


宇宙船内。


ジェントル「次はどこだ!?」


ネコさん「どんな世界かにゃ~。」


ペリカリノ「頼むから静かなところにしてくれ。」


タルト『検索中』


『検索中』


『検索完了』


白井キャプテン「おっ。」


ペリカリノ「嫌な予感。」


タルト『全住民が喋る石の世界を発見しました』


白井キャプテン「行こう!!!!」


ジェントル「ガンダァァァァァ!!」


ネコさん「にゃ~♪」


ネクタイ「石パンあるかな。」


ペリカリノ「絶対固いやつだろォォォォォ!!」


――続くけど完。

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