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白井キャプテンの物語  作者: AI(御茶之川)
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18/18

「青春学園の世界にレッツゴー!!」の巻

ある宇宙空間での…


宇宙船ブッ飛び号。



白井キャプテンは、食堂で天井から逆さまにぶら下がっていた。



白井キャプテン

「暇だァァァァァ!!」


ペリカリノ

「普通に座れ。」


ジェントル

「ガンダで暇だぜ!!」


ペリカリノ

「それただの暇だろ。」


ネクタイ

「パン。」


ネコさん

「今日はいい天気だにゃ~。」


タルト

『宇宙空間に天気はありません』


ネコさん

「そうだったにゃ。」


その時。


ピコン。


タルト

『前方に特殊次元を発見』


白井キャプテン

「特殊!?」


ジェントル

「ガンダで特殊!?」


ペリカリノ

「日本語が壊れた。」


タルト

『分析中』


モニターに映像が表示される。


広い校庭。


大きな校舎。


部活動をする生徒たち。


満開の桜。


タルト

『青春学園世界です』


白井キャプテン

「青春学園世界!?」


タルト

『学生生活に関する概念が極端に発達した宇宙です』


ネコさん

「楽しそうだにゃ~。」


ジェントル

「青春かぁ!」


ネクタイ

「購買。」


ペリカリノ

「お前はまずそれしか出てこないのか。」


白井キャプテン

「よし!!行こう!!」


ペリカリノ

「まあそう言うと思った。」


―――


数分後。


宇宙船は次元の穴を通過。


目の前に巨大な学園都市が現れた。


校舎。


体育館。


競技場。


プール。


野球場。


サッカー場。


山。


森。


湖。


ジェントル

「学校デカァァァァァ!!」


ネコさん

「街みたいだにゃ。」


ペリカリノ

「学校の規模じゃねえぞ。」


タルト

『生徒数およそ三十万人』


ペリカリノ

「都市じゃねえか。」


白井キャプテン

「上陸だァァァァァ!!」


―――


正門前。


白井キャプテンたちは降り立った。


すると。


門の前に立っていた教師らしき人物が近付いてくる。


教師

「こんにちは。」


白井キャプテン

「こんにちは!!」


教師

「見慣れない方々ですね。」


ペリカリノ

「宇宙から来ました。」


教師

「そうですか。」


ペリカリノ

「受け入れるなよ。」


教師

「この世界では珍しくありませんので。」


白井キャプテン

「珍しくないんだ!?」


教師

「先月は異世界の勇者様が来ました。」


ジェントル

「勇者ァ!?」


教師

「その前は恐竜の王様が来ました。」


ネコさん

「すごい学校だにゃ。」


教師

「入学されますか?」


白井キャプテン

「する!!」


ペリカリノ

「即答かよ。」


教師

「では体験入学ということで。」


ネクタイ

「購買に行ける?」


教師

「行けます。」


ネクタイ

「入学します。」


ペリカリノ

「お前が一番乗りかよ。」


―――


数十分後。


一年A組。


教室の扉が開く。


教師

「皆さん、今日は体験入学の方々が来ています。」


生徒たち

「おおー!」


白井キャプテン

「どうも!!」


ジェントル

「ガンダでよろしく!!」


ネクタイ

「パン。」


ネコさん

「よろしくにゃ~。」


ペリカリノ

「なんで毎回これなんだよ。」


タルト

『よろしくお願いします』


生徒たち

「ロボットだ!!」


男子生徒

「かっけぇ!!」


女子生徒

「猫ちゃんいる!!」


ネコさん

「人気者だにゃ。」

男子生徒

「猫ちゃんだ!!」


女子生徒

「ふわふわしてる!!」


ネコさん

「そんなに触るとくすぐったいにゃ~。」


あっという間にネコさんの周囲には人だかりができた。


ペリカリノ

「保健室の先生みたいな扱いされてんな。」


タルト

『ネコさんの好感度は現在急上昇中です』


ネコさん

「好感度って何にゃ。」


教師

「それでは席に着いてください。」


白井キャプテン

「席!!」


ジェントル

「ガンダで席!!」


ペリカリノ

「だからなんなんだよその返事。」


―――


授業開始。


教師が黒板に大きく文字を書く。


【青春学概論】


ペリカリノ

「青春学ってなんだよ。」


教師

「青春について学ぶ教科です。」


ペリカリノ

「説明になってねえ。」


教師

「では問題です。」


教師が指差す。


教師

「青春とは何でしょう。」


生徒たちが次々に手を上げる。


女子生徒

「友情です!」


男子生徒

「努力です!」


別の男子生徒

「恋愛です!」


教師

「どれも正解です。」


ペリカリノ

「ガバガバじゃねえか。」


教師

「では転校生。」


白井キャプテン

「宇宙!!」


教師

「正解です。」


ペリカリノ

「正解なの!?」


教師

「宇宙のように可能性が無限ですから。」


ペリカリノ

「今考えただろ絶対。」


ジェントルが勢いよく立ち上がる。


ジェントル

「ガンダだ!!」


教師

「それも正解です。」


ペリカリノ

「何でだよ!!」


教師

「前に進むことは青春です。」


ジェントル

「やったぜ!!」


ペリカリノ

「喜ぶな!!」


教室中が拍手した。


ジェントル

「みんな優しいな!!」


ペリカリノ

「この学校の採点基準どうなってんだ。」


―――


二時間目。


体育。


広大なグラウンド。


教師

「今日は体力測定を行います。」


ジェントル

「おっ!」


ペリカリノ

「なんか急に元気になったな。」


教師

「まずは五十メートル走です。」


ジェントル

「来たァァァ!!」


白井キャプテン

「頑張れジェントル!!」


ネコさん

「応援するにゃ~。」


タルト

『計測準備完了』


スタートライン。


ジェントルの隣には学園最速と呼ばれる男子生徒が立っていた。


男子生徒

「俺は陸上部エース。」


ジェントル

「よろしく!!」


男子生徒

「負けないぞ。」


ジェントル

「俺もだ!!」


ペリカリノ

「珍しく健全だな。」


教師

「位置について。」


全員が構える。


教師

「よーい。」


静寂。


教師

「ドン!!」


その瞬間。


ジェントル

「ガンダァァァァァァァァ!!」


ドォン!!


地面が爆発した。


教師

「えっ。」


陸上部エース

「えっ。」


生徒たち

「えっ。」


ジェントルは一瞬でゴールしていた。


しかもそのまま校庭を一周。


さらに二周。


さらに三周。


ジェントル

「うおおおおおおお!!」


ペリカリノ

「止まれェェェェェ!!」


ジェントル

「楽しィィィィィ!!」


教師

「速すぎて計測できませんでした。」


タルト

『参考記録。時速二百三十七キロ』


教師

「人間ですか?」


ジェントル

「多分!!」


ペリカリノ

「多分じゃねえよ。」


生徒たちから歓声が上がる。


男子生徒

「すげえええええ!!」


女子生徒

「速い!!」


ジェントル

「へへへ!」


ペリカリノは少しだけ笑った。


ペリカリノ

「まあ……あいつ走ることだけは本当にすげえんだよな。」


白井キャプテン

「青春してるねぇ!!」


タルト

『白井キャプテンは授業開始から現在まで一度も青春の定義を理解していません』


白井キャプテン

「分からん!!」


ペリカリノ

「堂々と言うな。」

―――


二時間目と三時間目の間。


休憩時間。


ジェントルは校庭を二十周した後なのに元気だった。


ジェントル

「よーし!!次は三十周だ!!」


ペリカリノ

「死ぬほど元気だなお前。」


白井キャプテン

「俺も走る!!」


ペリカリノ

「やめろ。絶対何か壊す。」


ネコさん

「みんな元気だにゃ~。」


ネクタイ

「パン。」


タルト

『ネクタイは先ほどからパンを三個食べています』


ネクタイ

「まだ二個だ。」


タルト

『訂正。現在三個目です』


ネクタイ

「そうだった。」


その時だった。


廊下の向こうから。


バタバタバタバタ!!


誰かが全力疾走してきた。


女教師

「どいてくださぁぁぁぁい!!」


ドゴン!!


曲がり角で盛大に転んだ。


ペリカリノ

「うわぁ。」


ジェントル

「大丈夫ですか!?」


女教師

「あいたたた……。」


ネコさん

「ケガはないかにゃ?」


女教師

「それどころじゃないんです!!」


白井キャプテン

「どうしたァァァ!!」


女教師

「落とし物をしたんです!!」


全員

「落とし物?」


女教師

「大事な大事な大事な物なんです!!」


ペリカリノ

「何を落としたんだよ。」


女教師

「笛です。」


沈黙。


ペリカリノ

「笛?」


女教師

「笛です。」


ジェントル

「体育の先生なんですか?」


女教師

「はい!」


ペリカリノ

「なるほど。」


女教師

「ですが普通の笛ではありません!!」


白井キャプテン

「ほほう!!」


女教師

「私が新人教師の頃から十五年間使っている思い出の笛なんです!!」


ネコさん

「あらまぁ。」


女教師

「卒業生からもらった物でして……。」


少しだけしょんぼりする先生。


ジェントル

「それは見つけないとだな!!」


白井キャプテン

「よぉぉぉし!!探検開始だァァァァ!!」


ペリカリノ

「探検じゃなくて捜索な。」


―――


数分後。


校舎中で捜索開始。


ジェントル

「ガンダで探すぜ!!」


ドォン!!


一瞬で走り去る。


ペリカリノ

「だから速すぎるんだよ。」


タルト

『校内カメラと連携を開始』


白井キャプテン

「おお!!」


タルト

『笛らしき物体を検索中』


ネコさん

「便利だにゃ~。」


女教師

「お願いします!」


―――


十分後。


ジェントル帰還。


ジェントル

「なかった!!」


ペリカリノ

「速いだけで雑なんだよ。」


ジェントル

「図書館!生徒会室!体育館!プール!全部見たぜ!!」


ペリカリノ

「十分でどうやった。」


ジェントル

「ガンダで。」


ペリカリノ

「万能ワードかよ。」


その時。


タルトが反応する。


タルト

『奇妙です』


白井キャプテン

「どうした!!」


タルト

『笛の映像記録が途中から消失しています』


ペリカリノ

「消失?」


タルト

『職員室までは確認できました。しかしその後がありません』


女教師

「そんなはずありません!」


タルト

『映像がありません』


ペリカリノ

「誰かがカメラの死角に持ってったのか?」


タルト

『可能性があります』


白井キャプテン

「面白くなってきたァァァ!!」


ペリカリノ

「面白がるな。」


―――


職員室前。


一同が到着する。


女教師

「確かここで授業の準備をして……。」


ジェントル

「その後は?」


女教師

「グラウンドへ向かいました。」


ペリカリノ

「途中で落とした可能性は?」


女教師

「あるかもしれません。」


白井キャプテンは突然床に寝転がった。


ペリカリノ

「何してんだ。」


白井キャプテン

「探偵。」


ペリカリノ

「探偵って床に寝るのか?」


白井キャプテン

「知らん!!」


ペリカリノ

「知らねえのかよ。」


しかし。


白井キャプテンの目が止まる。


白井キャプテン

「ん?」


床に小さな傷。


そして。


何かを引きずったような跡。


白井キャプテン

「おお?」


ジェントル

「何かあるのか!?」


白井キャプテン

「分からん!!」


ペリカリノ

「じゃあその顔やめろ。」


だが確かに。


引きずったような跡は廊下の奥へ続いていた。


女教師

「こんな跡ありましたっけ?」


タルト

『記録照合中』


ネコさん

「何だか宝探しみたいだにゃ。」


ジェントル

「よし!!追うぞ!!」


ペリカリノ

「おい待て!」


ジェントル

「ガンダァァァァ!!」


ドォン!!


また全力で走っていった。


ペリカリノ

「だから待てって言ってんだろォォォ!!」


そしてその先で。


ジェントルの大声が響く。


ジェントル

「見つけたぞォォォォォ!!」


全員

「えっ!?」

ジェントル

「見つけたぞォォォォォ!!」


全員

「えっ!?」


ジェントルは廊下の向こうから凄まじい速度で戻ってきた。


ドドドドドドドドド!!


ペリカリノ

「廊下を走るなァァァ!!」


キキィィィィ!!


ジェントルが急停止する。


そして両手で大事そうに持っていた物を掲げた。


ジェントル

「これだろ!!」


女教師

「!!」


白井キャプテン

「おお!!」


ネコさん

「見つかったにゃ!?」


ペリカリノ

「どれどれ……。」


ジェントルの手のひらには。


葉っぱがあった。


しかも。


妙に人型だった。


ペリカリノ

「……。」


ジェントル

「どうだ!!」


ペリカリノ

「葉っぱじゃねえか。」


ジェントル

「葉っぱだな!!」


ペリカリノ

「元気に同意するな。」


女教師は目を見開く。


女教師

「それです!!」


ペリカリノ

「え?」


女教師

「私の落とし物です!!」


ペリカリノ

「え?」


女教師

「よかったぁぁぁ!!」


両手で受け取り、胸に抱きしめる。


女教師

「本当にありがとう!!」


ジェントル

「へへへ!」


白井キャプテン

「大発見だァァァ!!」


ネコさん

「よかったにゃ~。」


タルト

『捜索任務完了』


ペリカリノだけが置いていかれていた。


ペリカリノ

「待て待て待て。」


全員

「?」


ペリカリノ

「笛は?」


女教師

「笛ではありません。」


ペリカリノ

「え?」


女教師

「これはマンドラゴラの押し葉です。」


ペリカリノ

「え?」


女教師

「正確には押し花ならぬ押し葉ですね。」


ペリカリノ

「え?」


白井キャプテン

「なるほど!!」


ペリカリノ

「何がなるほどなんだよ。」


女教師

「新人教師時代に栽培したマンドラゴラなんです。」


ネコさん

「思い出の品だったんだにゃ。」


女教師

「枯れてしまったので押し葉にして残してたんです。」


ジェントル

「宝物だったんだな!!」


女教師

「はい!!」


ペリカリノ

「いや待て。」


全員

「?」


ペリカリノ

「じゃあ笛は?」


女教師

「あ。」


静寂。


女教師

「あれ?」


ペリカリノ

「おい。」


女教師

「そういえば笛を探してたんでした。」


ペリカリノ

「だろうなァァァ!!」


白井キャプテン

「じゃあまだ探検続行だ!!」


ペリカリノ

「捜索な。」


女教師

「でも押し葉も大事だったので!」


ペリカリノ

「えぇ……まあそうだけど……。」


ジェントル

「よかったじゃないか!!」


ペリカリノ

「いや、よかったけど。」


ネコさん

「一つ見つかったにゃ。」


ペリカリノ

「まあそうだな。」


タルト

『紛失物の回収率が五十パーセントに上昇しました』


ペリカリノ

「ゲームみたいに言うな。」


その時。


タルトのモニターが光る。


タルト

『新たな情報を発見』


白井キャプテン

「おっ!!」


タルト

『笛らしき物体を発見しました』


女教師

「本当ですか!?」


ジェントル

「行こうぜ!!」


ペリカリノ

「今度はちゃんと笛なんだろうな……?」

―――


数分後。


タルトの案内で一同は校舎裏へ向かった。


そこには。


花壇。


木陰。


ベンチ。


そして。


一羽の白いハト。


女教師

「あっ。」


ハトの首から何かぶら下がっていた。


ジェントル

「笛だ!!」


ペリカリノ

「なんでハトが持ってんだよ。」


タルト

『映像記録を確認』


モニターに映像が映る。


休み時間。


女教師が歩く。


ポケットから笛が落ちる。


それをハトが拾う。


そのまま飛び去る。


全員


「ハトかぁ……。」


ペリカリノ

「誰も悪くなかったな。」


女教師

「返してくださーい!」


ハト

「クルックー。」


逃走。


ジェントル

「任せろ!!」


ドォン!!


ペリカリノ

「お前しかいねえな。」


ジェントルは校舎裏を駆け抜ける。


木を飛び越え。


花壇を避け。


ベンチを跳び越え。


ハトの前へ回り込む。


ハト

「クルッ!?」


ジェントル

「捕まえたぜ!!」


数秒後。


無事に笛を回収。


女教師

「戻ってきたぁぁぁ!!」


両手で笛を抱きしめる。


女教師

「本当にありがとうございます!」


白井キャプテン

「よかったねぇ!!」


ネコさん

「めでたしめでたしにゃ。」


ペリカリノ

「今回は本当にめでたしだったな。」


タルト

『紛失物回収率百パーセント』


女教師

「お礼に皆さんへ学園名物の青春プリンを差し上げます!」


白井キャプテン

「青春プリン!?」


ジェントル

「うおおおお!!」


ネコさん

「美味しそうにゃ。」


ペリカリノ

「青春って付けば何でも許される世界だな。」


―――


放課後。


教室。


窓の外は夕焼け。


白井キャプテンは椅子の上で逆立ちしていた。


ペリカリノ

「学校でもやるのかよ。」


白井キャプテン

「楽しい!!」


ジェントル

「俺も楽しい!!」


ネコさん

「いい一日だったにゃ。」


ネクタイ

「パン。」


タルト

『本日の体験入学評価。全員問題児です』


ペリカリノ

「否定できねえ。」


教師が教室へ入ってくる。


教師

「皆さん、青春学園はどうでしたか?」


白井キャプテン

「最高!!」


ジェントル

「ガンダで最高!!」


ネコさん

「みんな優しかったにゃ。」


ペリカリノ

「変な学校だったけど、まあ悪くなかった。」


ネクタイ

「購買は良かった。」


教師

「それは何よりです。」


白井キャプテン

「また来るぞォォォォォ!!」


教師

「ぜひ。」


―――


宇宙船ブッ飛び号。


離陸。


学園都市が少しずつ遠ざかる。


ジェントル

「次はどんな世界だろうな!」


ネコさん

「楽しみだにゃ。」


ペリカリノ

「頼むから平和な所にしてくれ。」


タルト

『前方に異常な次元反応を確認』


白井キャプテン

「異常!?」


ジェントル

「ガンダで異常!?」


ペリカリノ

「嫌な予感しかしねえ。」


白井キャプテンは満面の笑みで操縦席へ飛び込んだ。


白井キャプテン

「次の冒険だァァァァァ!!」


ブッ飛び号は再び次元の彼方へ飛んでいった。


青春学園の世界にレッツゴー!! 完

3時間目くらいまでしかいなかったな…

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