現代妖怪 伝説
夜は何事も無く美香も悟空も眠りにつくが、悟空は夢の中で三蔵法師の最期を思い出し泣いていた。「悟空よ、今度再生したら人間の業を体験し自分だけの愛を見つけて欲しい。」と言い残し目を閉じてしまった。(俺は今、妖怪のままだが人間のようになれるんだろうか?)
朝が訪れるが2人は学校へ通わなければならないので、美香がする事を真似て制服を着て、朝ご飯を食べ家を出る。これが毎日の繰り返しになるのだろう。(俺、筋斗雲に乗ったらすぐ着くんだけどなー)と思うが(人間になる修行だもんな、しょうがないか。)
学校へ着きチャイムが鳴り、授業を真面目に受けて(俺、歴史が好きだよな。)と悟空は言うが、ひらがなから覚えて漢字の読み方まで速効で覚えたが、まだカタカナを覚えなけばいけないらしい。こんなに一生懸命に取り組んだ姿を見て私(緊箍児)は感心したのだ。
ただ毎朝、顔の毛を髭剃りで剃ってからの準備だった。剃った後の顔はまあまあ、俳優レベルだと思うのだ。身体の方は何故か本物の猿より毛が少ない。私は髪の毛の下で皆んなからは見えていない。
とにかく、普通の高校生に見えているので友達ができ始めている。最初に教室に入る前に廊下で通せんぼされた(松下 勇)休憩時間に勉強を教えてくれる(木下 道)情報通な(林 光輝)と友達になっていた。
高校生活は何気に楽しいく過ごしているようだが、美香との距離感が掴めないでいる悟空は私から見たらかなり面白く、笑いがこみ上げてくるのだ。
早くも全部の授業が終わり、下校時間になっていた。美香と悟空は校舎から2人で出ると、後ろから勇と道と光輝が「おーい、悟空。」と勇が声を掛けた。「帰り道の森の中に禁足地があるんだけど、行ってみないか?」と言う。
悟空は「腹減ったから家に帰るよ。」と返事を返し、其処で3人と別れた。(とにかく何か食べないと思考回路がショートしそうなんだよ。)と悟空は美香と家路を急いだ。
次の朝、登校する道で勇と道と光輝に会う、3人の顔を見ると生気が無く目の下のクマと青白い顔で挨拶をしてくるが、「おはよう。」弱々しい声で3人が言う。悟空は3人の身体から妖怪の生臭い臭いが微かにするので、昨日、森の禁足地の事を聞こうと思い。「昨日行った禁足地はどんな所だった?」と聞くと、3人ともキョトンして記憶が無いんだろう。「嫌、森で遊んでいた事は覚えているけど。」と道が言う。光輝は「いや違うよ、森に入らず辞めて帰ったんだよ。」と、食い違いがあるので悟空は「わかった、早く教室に入ろう。」と話しを変えた。




