表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/8

第2章 入部

放課後、入部届を持って桐浪学園旧校舎研究部の部室へとやってきた。

「どうも、入部希望の坂上といいますって、ええっ!?」

そこには都山と天宮さんがいた。よりにもよってこの2人が一緒の部に入るなんて、偶然にもほどがあるだろ!

「何だい。君もここに入部するのか」

「3人がここに集まるなんて、宿命じゃない?」

「いや、天宮君、そこは必然というべきだろう」

都山、そこは突っ込むところじゃない。

「な、なぜ2人がここに?」

ぼくは2人に聞いた。

「僕は、他の部では華がないと思ったからだよ」

あっさりと都山が言い放った。おい、それは他の部に失礼だろ…

「私は、旧校舎という文字に恐怖を感じたから」

天宮さん、相変わらずの怖いもの好きですね…。もうすこし女性らしさを持つべきだと僕は思います。

「でも、この部はただ旧校舎から学園の歴史を研究する普通の部なんじゃないの?」

2人にそう言ったとき、

「桐浪学園旧校舎研究部へようこそ。君達3人が新入部員です。私はこの部の部長を務める神崎といいます。これでやっと本格的に旧校舎を調査できるというものです。

なにせ、この部は創部1年しか経っていないうえに、誰も関心を示しませんから…っと失礼。詳しいことは自己紹介の後からにしましょう。とはいっても、現行部員は私達高2生3人しか

いませんがね」

やっと本格的に調査ができる?じゃあ今まで何をしていたんだ?

「書記を務める吉村といいます。情報に関することは私に任せてください」

現行部員2人目の方が挨拶した。片手にノートパソコンを持つ姿は、まさに情報処理担当そのものだ。

「戦闘隊長を務める武内です」

ちょっと待て。この3人目の方、ものすごく変なこと言ったな。戦闘隊長ってなんだ?この役職がどう関係するんだ?

「武内君、いきなりそれを言っても分からないでしょう」

神崎部長が咎める。

「それでは、この部の詳しいことを説明しましょう。武内君の役割については後で説明します。これから言うことは決して誰にも話さないようにお願いしますよ。皆さんの知ってのとおり、この学園には100年間使用していた『旧校舎』が存在します。さらに、それ以上の歴史を持つであろう

『神桐』とも呼ばれる巨大な桐が現校舎にあります。この『旧校舎』と『神桐』の2つの謎を解き明かすために発足したのがこの部です。この学園の卒業者に秘密裏に援助してもらい、その援助の下で

活動しています。この2つの謎について、私達が1年間、旧校舎と神桐を徹底的に調べた結果、神桐には強大な力が内在しており、1度だけ対象者の願いを叶えるとされています。しかし、条件が存在し、また

、あらゆる願いを叶えてくれるわけではないことが分かりました。この神桐について詳しいことを記した書物が旧校舎の地下深くに眠っていることも判明しました。また、地下には、金属反応があり、おそらく、機械の類のものが多く存在すると

考えられます。その書物を守るためでしょう。よって、桐浪学園旧校舎研究部の目的はただひとつ、その書物を手に入れることです」

神崎部長が淡々と説明した。いきなりそんなことを言われても信じがたいのですけど…

「なるほど、それは興味深いし、面白そうだ」

「冒険のロマンを感じるね。リスクもばっちりね」

この2人は乗り気だ。僕だけが取り残されている…

「でも、それならば、他の人に任せれば良いんじゃないですか?」

僕は聞いてみた。

「確かに、それなら安全かつ迅速に謎は解き明かされるでしょう。しかし、この秘密を他の人達に知らせるとどうなるか分かりますか?」

「なるほど、そういうことですか」

都山が1人分かったように言った。

「その書物を手に入れようと人々がこぞって旧校舎に乱入する。混乱を引き起こしかねないということですね?」

「そういうことです」

神崎部長が頷く。

「私達部員が君達を合わせて6人しかいないのも、事態の混乱を避けるためです。勿論、援助してくれるこの学園卒業者の方々にも内密にしてくれるように頼んでいます」

だから定員3名としていたのか。でも後1つ分からないことが出てきたな。

「部長さん、その書物は手に入れた後、どうするつもりです?」

天宮さんが質問した。それだっ。

「ここは誰にも知られないうちに燃やしてしまうのが最善策でしょう。どんな願いが叶うのか誰も分からない以上、誰も知らないほうが一番良いのです」

神崎部長が神妙な顔をして言った。確かにそれが一番良いだろう。

「さて、これで目的は分かりましたね。もう分かっているとは思いますが、他言無用ですよ?」

神崎部長が念を押した。言えるわけないでしょう、こんなこと!

「それでは、先程の武内君の役割を説明します。説明したとおり、旧校舎は地下深く、地下には書物を守るための機械生物が存在すると考えています。そのため、先に進むにはこれら機械生物を

倒していかなければなりません。よって、武内隊長とともに、君達3人は戦闘訓練を行ってもらいます」

「やはり、こうなるか。僕の理論に間違いはなかった」

「それは楽しみですねー」

相変わらず乗り気の2人。都山、お前の理論ってのは何なんだ?

「では、まず君達の使用する武器を選んでもらいましょう。この武器は本物ですからね、気をつけてくださいよ。勿論、提供品です」

そう言って、神崎部長は銃、刀、ナイフを取り出した。これ、明らかに銃刀法違反だよね…

「では、僕から選ばせてもらおう」

都山は銃を選んだ。

「それじゃ、私はこれにするね」

天宮さんはナイフを選んだ。

「じゃあ、僕は刀か…」

こんなもの、一生涯のうちに触れることなど考えもしなかった。

「決まったようですね。それでは、今日から早速特訓です。当然、合宿中も就寝時間以降に特訓を行いますよ」

な、何だってー!?ただでさえ苦しい合宿中でもするのか?

「良いじゃないか、他では絶対こんな経験できないぜ、なあ?」

「そうだよ、坂上君」

この2人、本当に状況を理解しているのか?

「じゃあ、早速、人目のつかない所で特訓を開始しましょう!」

武内隊長が叫んだ。もうやるしかないようだ…

今、僕はとても後悔しています…。

この小説の読んだ方にお願いします。

評価、一言などをお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ