第九話「撃破戦②南場の激闘」
第八話「撃破戦②南場の激闘」
萬子: 一二三四伍六七八九
筒子: ①②③④⑤⑥⑦⑧⑨
索子: 123456789
字牌: 東南西北白發中
剛志【3-3】 進一郎【2-3】 忍【0-2】 龍之介【0-1】 小沢【2-1】恭次郎【0-3】 吉太郎【2-0】 一輝【2-0】
南一局 親: ドラ:西
親:龍之介 南:吉太郎 西:一輝 北:小沢
剛志の代わりに、龍之介が卓に入った。卓抜けした者と交代で入るので、交代と同時に親になることもあった
龍之介:二三四四伍679①②③南南
「(三か六で、平和のみで和了れる! 自摸ってもいい!)」龍之介は手応えを感じた。
吉太郎:六七八33456⑥⑦⑧西北
「(ドラの西が切れないだ・・・。小沢の北も生牌だ・・・。何処にも一枚も見えていない・・・行けないだ・・・)」
一輝: 二四伍六七234②③④西西
「(三なら黙テンで和了れるが、西がでれば鳴いてもいい・・・)」
小沢: 二三三四123①②③⑦⑧⑧
「(萬子の下が高い・・・。場に見えている枚数が少ない・・・。しかし既に一が三枚見えている・・・。三色は死んだ・・・)」それぞれの思惑が錯綜していた。
龍之介が西を自摸切った。
「! (聴牌ってるな!)」場に緊張が走った。一輝は動かなかった。
「(吉太郎が小沢が一枚抱えている可能性が高い。今ここで西を鳴いて二を切ると、この面子は勝負手以外では、萬子の三や四は切らないだろう。動くのは、もっと場が煮詰まってからだ!)」出て来なくても、黙直で和了ろようとしていた。
吉太郎が「7」を引いて、「西」を切った。
「西矻」一輝が動いた。
「! (聴牌していただか? 聴牌してしまっただか・・・?)」一輝が二を切った。
小沢が⑥を引いた。三色を諦め、二を切った。
小沢: 三三四123①②③⑥⑦⑧⑧
「(伍でもいい。⑥⑦でもいい。まだ手代わり出来る・・・)」龍之介が自摸切った「一」で、小沢は発狂しそうだった。
「!(ラス一が生きていたか! 流れが悪い! そもそも、一輝が龍之介の西を鳴いても、俺は一を自摸れていない・・・。待ち牌を変えよう・・・)」そして、小沢は⑦を自模って、四を切った。
「放銃! 役牌ドラ三。お先!」一輝が一抜けを決め、脱落戦参加が決定した。一輝の代わりに忍が、小沢の代わりに進一郎が卓についた。
剛志【3-3】 進一郎【2-3】 忍【0-2】 龍之介【0-1】 小沢【2-2】恭次郎【0-3】 吉太郎【2-0】 一輝【4-0】
南二局 親:吉太郎 ドラ:⑦
親:吉太郎 南:忍 西:進一郎 北:小沢龍之介
サークル内では、忍は気付いていないが、頑なに守られている共通のルールがあった。それは、「忍を珈琲大臣にしない」と言うものだった。忍は麻雀が弱かったので、他の者は勝って当然なのだ。「条件をつけて勝つこと、かつ課題を乗り越えて勝つこと」が彼らの訓練でもあった。
従って、忍が卓についている時は
①親の時は自摸和了をしない。
②忍以外からの直撃和了を狙う
ことが、彼らの暗黙のルールだった。
「(なんか、貫禄があるな・・・。あのオッサン)」剛志は、一輝と吉太郎が別格であることに気付いた。
吉太郎:一一二三四678③④⑤⑥⑦
「②自摸! 平和! ドラ一!」サッサと無傷で二抜けを決めた。
剛志【3-3】 進一郎【2-4】 忍【0-3】 龍之介【0-2】 小沢【2-2】恭次郎【0-3】 吉太郎【5-0】 一輝【4-0】
吉太郎の代わりに恭次郎が卓についた。連荘条件で親になった。龍之介の代わりに剛志が卓についた。
南三局 親:恭次郎 ドラ:發
親:恭次郎 南:忍 西:進一郎 北:剛志
進一郎:七七八八九九234③④白白
忍が②を切った。
「(コイツ、全然場を見ていないな。誰が聴牌しているのか気付いてるのか? 試してみるか・・・)」進一郎は自摸切りをした。
剛志が②を切った。
「放銃! 一盃口だけ」進一郎は、山越しで剛志から和了った。
「? 気のせいか? 忍ちゃんも②を切ってなかった?」
「(良かった~。進一郎クン、見逃してくれたんだね~。やっさし~!)」忍は上機嫌だった。
「切ったけど、俺も手代わりしたの見てなかった?」進一郎は、すっとぼけて聞いてみた。
「? あぁ、手代わりしたのか・・・」と言って、交代した。
「(・・・コイツ、人の手出し・自摸切りを見ていない・・・)」全員に悟られた。
剛志【3-4】 進一郎【4-4】 忍【0-3】 龍之介【0-2】 小沢【2-2】恭次郎【0-3】 吉太郎【5-0】 一輝【4-0】
進一郎が三抜けを決めた。進一郎の代わりに小沢が卓についた。剛志の代わりに龍之介が卓についた。
「何か、俺と、Mr.珈琲大臣だけ交代で抜けてるな」剛志がボヤいた。
「お前と一緒にするな~!」龍之介が激昂した。
「仲がいいな、珈琲兄弟」一輝にからかわれた。




