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(雀豪戦記・現代編)MJ-1 雀武帝杯  作者: ヒルキ 将
第1章『初心者カモネギ編』
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15/16

第15話「武装麻雀③それぞれのテーマ」

東4局、剛志に待望の親が回って来た。

「そういえば、点数ってどうなってんですか?」

「正確に計算したいか?」一輝が聞いた。

「簡単に知りたいです」

「点数計算は、初心者には難しいからね。翻数だけの計算にしよう」

東3局終了時点の計算だ。

恭次郎【+2】 剛志-4-6【-3】 一輝+4+6【+4】 吉太郎【-3】

「え? 倍満を和了してるのに、俺はマイナスなんすか?」

「キミは、三枚自模って二枚俺に振り込んでいるからね。高めで6翻、安めで4翻引いておいたよ」

「・・・ということは、三枚自模って三回和了もありですか?」

「ありだよ。それが、武装麻雀のルールだ」

「ルールを把握した俺は、強いですぜー」

「ふっふっふ。怖いねー」一輝は棒読みだった。

「(何を今さら・・・)」恭次郎は冷ややかだった。

「(コイツ大丈夫だか・・・?)」吉太郎が不安になった。


【東4局】 ドラ:東

東:剛志 南:一輝 西:吉太郎 北:恭次郎

東:剛志  二七九346②③⑥⑦東東中中

南:一輝  一三伍六24②③⑧南南中中

「どれどれ・・・。(ゲッ! 中が死んでる。南は生きてるじゃないか! 参加させると厄介だな)」

西:吉太郎 三四六八2467①③⑥⑧北

「こっちは・・・。(何だか、安っぽい手だな。参加させてもどうせ安いだろう・・・)」

北:恭次郎 四七九148①③⑦東南白白

「センパイは・・・。(腐ってるな。見どころは白だけか・・・。東はすぐに切るだろう・・・)」

一周して席に戻って宣言した。

「トップ目の雀帝さま、この局も休んでください」剛志が言った。

「なかなか参加させて貰えないな」一輝は手牌を伏せた。

「(一輝がドラ持ちなのだろうか?)」恭次郎は訝しがった。

「(手が軽いど)」吉太郎は半分だけ行く気になった。


自摸切りマシーンの一輝は、白を自模った。剛志はチラリと恭次郎を見た。恭次郎は身動(みじろ)ぎもしなかった。

「(白を鳴かないのか・・・?)」剛志は疑問だった。

「(鳴いてどうする? こんな千点の手を・・・。東(ドラ)が重なっていれば話は別だが・・・。東は抱えて死ぬ!)」ドラの東が押し出されて、万が一でも誰かに鳴かれるのが嫌だった。

モタモタしている間に、吉太郎が聴牌った。

「リーチだど」

西:吉太郎 二三四234678③④⑧⑧  自模:②

「自模ったど! 跳満だど!」

「げっ! 親っかぶりだ! あんなクソ手が!」

「クソ手は失礼だど。 三色は見えていたど」吉太郎は丁寧に諭した。

「すいません・・・」剛志は素直に謝った。

「それにしてもセンパイ、白を何で鳴かなかったんすか?」恭次郎に聞いた。

「メンツが一つも完成していない。和了っても千点だ。鳴いてどうする?」その一言に剛志は反論した。

「全局。和了りに向かわないんすか?」

「欲張りくんは、三人相手に毎回和了れるのかい?」

「・・・それもそうっすね・・・(手作りを諦める局もあるのか・・・?)」剛志は、目から鱗が落ちる思いだった。

東4局 東:剛志-3【-6】 南:一輝-1.5【+2.5】 西:吉太郎+6【+3】 北:恭次郎-1.5【+0.5】


【南一局】 ドラ:七

東:一輝 南:吉太郎 西:恭次郎 北:剛志

配牌を取ると同時に剛志が偵察を始めた。

東:一輝 :三七5667①③④⑨東東南北

「・・・」剛志は、一輝の手を確認し、無言で南家に移動した。

南:吉太郎:一伍伍39②④⑥⑦⑧⑨西白

「・・・」剛志は、吉太郎の手配を確認し、無言で西家に移動した。

西:恭次郎:一三四八45779②④⑦白

「・・・」剛志は、恭次郎の手配を確認し、無言で自分の席に戻った。

北:剛志 :六七八八九②③④⑨⑨北北北

「・・・」全員の手と自分の手を反芻して確認した。

「誰か、休ませるか?」一輝が確認した。

「いや、全員参加でいい」と、剛志は言った。

「・・・(俺の東より強いのか?)」一輝が訝しがった。

「・・・(まぁ、勝負にならない手出だど・・・)」吉太郎は納得した。

「・・・(よほど自分の手がいいのか・・・?)」恭次郎は推理した。


一巡目、剛志は立直をした。

六→九

「立直! 三回自模るぜ!」

そして、七・四・二を自模った。

「自摸! W立直(2)、一発(1)、自摸(1)、一盃口(1)、役牌(1)、ドラ2。倍満だ!」

六六七八八②③④⑨⑨北北北   自摸:七

「! 辺張(ぺンチャン)・嵌張(カンチャン)待ちの七を一発で自模るのか? 強欲だねぇ!」一輝が感心した。

「事故だど。配牌で勝ってたど!」吉太郎が言った。

「三倍自摸はモノにしたが、双頭龍は今回も不発か? 引きが強いのか弱いのか分からんな」恭次郎が言った。

「安くて済みませんねぇ~」剛志が言った。

「挑発することも忘れないねぇ。感心するよ」一輝が言った。

「挑発で相手が崩れてくれるんなら、嫌われるぐらい安いものですよ」

「ふっふっふ。俺たちはそうはいかない」一輝が言った。

「俺と一輝は、団体戦の全国二位だど」

「そう。そして俺が個人戦四位だ」

「へっへっへ。お手柔らかに頼んます」


東:一輝-4【-1.5】 南:吉太郎-2【+1】 西:恭次郎-2【-1.5】北:剛志+8【+2】


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