第14話「武装麻雀②才能開花?」
【東2局】 ドラ:3
東:吉太郎 南:恭次郎 西:剛志 北:一輝
東:吉太郎 二三六七九2246②⑤東東發
南:恭次郎 一三伍八九1279①③⑥⑦
西:剛志 一三四六七八2344②⑥⑧
北:一輝 伍六八236⑤⑥⑦北北白白
配牌を取り終えたところで、吉太郎が聞いた。
「さぁ、どうするだ? 『お前は休め』を発動するだか?」剛志は少し考えたが、宣言した。
「今回も雀帝さまに休んでもらうぜ!」
「・・・分かった」と言って、一輝は手牌を伏せた。
「(まぁ、ドラ二枚で役牌の種が二つある。当然だろう・・・)」2局連続の自摸切りマシーンと化した。
「(一輝の手牌が相当いいだか? 敵が一人減るだ)」吉太郎は安心した。
「(剛志は、手牌構成で考えていない。おそらくドラ持ちだ。場が安くなった)」恭次郎は推理した。
三巡後。剛志は、全員の手牌を確認する事もなく聴牌すると同時に二を自摸って②を切ってリーチをかけた。
「立直! 放銃免除発動!」(①が適用される)
西:剛志 二三四六七八23444⑥⑧
「一発自摸! 裏ドラ『4』が三つ乗ったぜ! 倍満だ!」【立直(1)、一発(1)、自摸(1)、タンヤオ(1)、ドラ(1)、裏ドラ(3)】
「(三色は狙わないだか? まだ四巡目だ・・・)」吉太郎は疑問に思った。
東:吉太郎 二三六七2246⑤⑥⑦東東
「(開始早々4巡目で倍満だと・・・。タンヤオドラ1を倍満に仕上げるなよ!)」恭次郎は、冷や汗をかいた。
南:恭次郎 一三伍八九1267③④⑥⑦
「・・・(よく裏ドラが乗ったな・・・)」一輝は感心した。
北:一輝 伍六七八23⑤⑥⑦北北白白
ただの嵌張⑦引き、裏ドラ3枚ではなかったが、三人は気づかなかった。
麻雀で一人だけ点数が突き抜けた場合、他の三人は打ち方を変える。
【東3局】 ドラ:北
東:恭次郎 南:剛志 西:一輝 北: 吉太郎
東:恭次郎 二三伍七279③④⑥東北白發
南:剛志 一三四六八26⑥⑦東東白白
西:一輝 伍六八3457④⑤⑥⑧南中
北:吉太郎 二四六九2237②⑤⑥北北
配牌を取り終えたところで、恭次郎が聞いた。
「剛志、どうする? 誰に対して『お前は休め』を発動する?」剛志は躊躇せずに答えた。
「北家の吉太郎先輩に休んで貰うぜ!」
「(北二枚持ちか? ドラは安牌だ。場が安くなる!)」恭次郎は直感的に確信した。
「(和了役は、俺か? 恭次郎か?)」一輝が作戦を練った。
「北」恭次郎の第一捨て牌に剛志は反応を見せた。
「(分かり易い奴だな。字牌を鳴きたいのか・・・)」恭次郎は見逃さなかった。
「2」剛志の第一捨て牌は、九を引き入れて索子を切った。
「(染め手か?)」一輝は訝しがった。
「南!」一輝の捨て牌にも同様の反応を見せた。
「(スルーだか、東と三元牌が欲しいだか?)」吉太郎は、蚊帳の外だった。
東:恭次郎 二三伍七279③④⑥東白發 白→2
二三伍七79③④⑥東白白發
恭次郎は都合よく白が重なったので、字牌を絞ることにした。
「(まだ、充分形ではない・・・)」
自摸切りマシーンの吉太郎は、發を切った。剛志が欲しそうに見ていた。
「(鳴きたいのが見え見えだ。分かり易い欠点だ・・・)」恭次郎は、6を引いて發を切った。
「6」剛志は、九を引いて索子を切った。
「(一直線か・・・。さて、どちらの色だ? それにどこで字牌を切るかが鍵だな・・・)」と、考えている傍から好牌を引いた。一輝は、7を引いて中を切った。
西:一輝 伍六七八34577④⑤⑥⑧
「(ほれ! 動いてみろ!)」剛志は、無反応だった。
「(この勝負、剛志の負けだで・・・。鳴かせるために切られている牌で鳴けていないだ・・・)」
吉太郎は暇なので、三人の弱点を観察していた。
東:恭次郎 二三伍七679③④⑥東白白 伍→9
「(東は押し出される形だな・・・。剛志は充分形か?)」
次巡で、恭次郎を悩ませる形になった。⑤を引いた。
東:恭次郎 二三伍伍七67③④⑤⑥白白 ⑤→東
「東!」恭次郎の捨て牌に剛志が食い付いた。
「矻」そして、脂っこい⑥を切った。
南:剛志 一三四六八九九⑦白白 矻(東)東東 東→⑥
西:一輝 伍六七八34577④⑤⑥ ③→⑧
東:恭次郎 二三伍伍七67③④⑤⑥白白 四→七
「七!」剛志は雰囲気から行っても聴牌していなかった。だから、恭次郎は一枚だけ押して、次の自摸で決断するつもりだった。
「吃」剛志が食い付いた。
南:剛志 一三四九九白白 吃六(七)八 矻(東)東東 七→⑦
「(⑦? 萬子が余らないだか? それで和了しなければダメだ。そんなの甘いメンツではないだ)」吉太郎はイライラした。
東:恭次郎 二三四伍伍67③④⑤⑥白白 5→⑥
「(潮時だな・・・。黙聴牌で白待ちだ・・・。立直をかけられる訳がない)」恭次郎は、半分手仕舞いをした。
西:一輝 四伍六七八34577③④⑤ 四→⑥
「立直!」一輝が勝負をかけた。
「! 先に打たれちまった! 三回積もるぜ!」剛は動揺した。
「構わないけど、和了の形でも二枚は捨てなきゃ駄目だぜ!」一輝が念を押した。
「分かったよ!」
剛が自摸ったのは、一三六だった。
「一枚も使えない!」自摸切りした。
「一発だな! ご苦労さん」
「三枚とも萬子か? 呆れた奴だで」吉太郎は呆れかえった。




