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邪眼
ヌアダとブレスの対立はとどまることなく、北のモイトゥラの野に両軍は相まみえた。
ダグダは、戦の前に一人でフォモールの陣に赴いた。彼の前に大釜いっぱいの粥が置かれた。
彼はそれを平らげ、腹を膨らませて悠然と引き返した。
戦端が開かれると両軍は激しく打ち合った。ヌアダはバロールの前に立った。バロールの眼が開かれた。銀の腕を持つ王は、その視線に射抜かれて斃れた。
ルグが前に出た。
彼は遠い距離から石を投げた。石は開かれたバロールの眼に吸い込まれるように当たった。眼は頭の奥に押し込まれ、そのまま向きを変えた。眼はフォモールの軍勢を見た。見られた者は次々と倒れた。
バロールは己の眼に、己の民を討たれた。かつて彼が、孫の手にかかることを恐れて塔に閉じ込めた娘の子が、いま、その予言を果たしたのである。
ブレスはルグの前に引き出された。命を乞うた彼は農の術を教えると誓い、助命された。モリガンは戦場の中央に立ち、勝利の詩を詠んだ。




