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ルグの到来

王位を去ったブレスは父の国に向かう軍勢を求めた。

フォモールの王バロールがこれに応えた。

彼は片目の巨人であった。その眼は、幼い日、父のドルイドが毒を調合する煙を浴びたことで、力を得たという。眼は常に閉じられ、開くときには、幾人もの手で瞼を持ち上げねばならなかった、と語られる。

そのころ、タラの宮の門を一人の若者が叩いた。

門番は問うた。何ができるか。

若者は答えた。大工である、と。

門番は言った。我らには既に大工がいる。

若者は続けた。鍛冶である。戦士である。竪琴弾きである。詩人である。歴史家である。呪術師である。

門番はそのたびに同じ言葉を返した。既にいる、と。

若者は最後に言った。

「それらのすべてを一人で兼ねる者が、この宮にいるか」

門番は言葉を失った。

若者の名はルグ。父はキアン、母はエスニウ。そして母の父は、あの塔に閉じ込められていたエスニウの父、邪眼のバロールであった。

ヌアダは彼を迎え入れた。長い腕を持つ者、あらゆる技に通じる者。ヌアダは戦の指揮を彼に委ねた。

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