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ネヴェドと海の塔
次に来たのは、ネヴェドの一族であった。
彼らもまたフォモールと戦った。
戦はいくつも重ねられた。だが、勝利は彼らの手に長くとどまらなかった。
フォモールは王の座に立つ者として、二人の首領コナンとモルクを戴いていた。
伝えによれば、フォモールはサウィンの夜ごとに貢を求めた。穀物の三分の二、乳の三分の二。そして子の三分の二。
この年貢に耐えかねてネヴェドの民は蜂起した。彼らは島の北端、海に立つコナンの塔に攻め寄せた。潮が引いた瞬間を狙い、戦士たちは塔の壁を越えた。
しかし、塔は落ちなかった。その夜、潮は満ちた。塔に取りついた兵はことごとく波に呑まれた。
生き残った者は船を出した。島を離れ、北へ南へ散っていった。その子孫がのちのフィル・ヴォルグやトゥアハ・デ・ダナーンの祖となったと伝えられる。
※ サウィン(Samhain)は、アイルランドの暦で「冬の始まり」を告げる祭りです。年に一度、10月末から11月初めにかけての夜に行われます。後世のハロウィンの起源ともされます。




