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フィン
デムネは、二人の女、ドルイドのボドマルと戦士リアス・ルアフラのもとで育てられた。人目を避けた森の暮らしであった。
ある日、少年はとある砦を訪れた。
そこでは、若者たちがハーリングの球技に興じていた。少年がその輪に混じると、一人が言った。
「あの色白の(フィン)若者は、何者だ」
以来、若者たちは彼をフィンと呼ぶようになった。
翌日、フィンが再び砦を訪れると、若者たちは一斉に、手にしたハーリングの棒を彼めがけて投げつけた。
フィンはひるまなかった。
彼らのただ中に分け入り、七人を地に打ち倒すと、そのまま森へと戻った。
一週間が過ぎ、フィンが三度砦を訪れたとき、若者たちは近くの湖で泳いでいた。
彼らは声を揃えて挑んだ。
「できるものなら、俺たちを溺れさせてみろ」
フィンは湖に飛び込んだ。
そして、九人を溺れさせた。
「誰が、少年たちを溺れさせたのか」
人々は問うた。
「フィンだ」
答えが返った。
以後、この名は、少年から離れなくなった。




