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英雄の死
年月を経て、クー・フリンにも、終わりの日が近づいていた。
彼には、複数の禁戒が課せられていた。その一つに、犬の肉を口にしてはならぬというものがあった。もう一つに、差し出された食を拒んではならぬというものがあった。
敵対する者たちは、この二つを衝突させるよう仕向けた。彼の道筋に、炙った犬肉の膳を置いたのである。進んでも、退いても、彼はいずれかの禁戒を破らざるを得なかった。
力の抜けた体で、彼は最後の戦いに臨んだ。敵の槍が、彼の腹を貫いた。
倒れて死ぬことを、彼は拒んだ。傍らの川へ歩み、水で渇きを癒すと、石柱に身を寄せ、帯で己の体をそこに縛りつけた。
彼は、立ったまま息を引き取った。
敵の兵たちは、遠巻きにその姿を見た。彼が本当に死んだのか、確かめることさえ恐れ、長く近づかなかったという。




