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クランの犬
セタンタは、マグ・ムイルテムネの地で育った。
『クーリーの牛争い』の本文は、彼をスアルタムの子として語る。後の伝えには、神ルグ――かつて邪眼のバロールを討ち、あらゆる技に通じると謳われた、あの神である――を父とする系譜もあり、出生は一つの形に定まらない。
ある日、王とアルスターの若者たちが、鍛冶師クランの館へ宴に向かった。セタンタはその一行に遅れた。球と槍を手に、遊びながら、大人たちが馬で進んだ道を追った。
クランの館には、館と家畜を守る猟犬がいた。門が開かれたとき、犬は見知らぬ少年に牙を剥いた。
セタンタは逃げず、その犬を倒した。
クランは嘆いた。あの犬は、単なる獣ではなかった。館と家畜を守る財産であった。
セタンタは申し出た。
「私が、犬の代わりを務めよう」
犬の血を引く仔犬が育ち、役目を果たせるようになるまで、自らが館と家畜を守るというのである。
カスバドは、少年に新しい名を示した。「クランの猟犬」を意味する、クー・フリンである。少年は初め、自分の名を捨てることをためらった。
だが、カスバドは告げた。
「この名は、やがてアイルランドとアルバの人々に知られるものとなる」
少年はこれを受け入れた。
セタンタは、クー・フリンとなった。まだ七歳であった。




