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コンホヴァルの王位
アルスターの中心、エメイン・マハに、王コンホヴァル・マク・ネサの宮はあった。
王位の由来には、いくつかの語りがある。ある伝えによれば、母ネサはファーガス・マク・ロイとの婚姻に際し、一つの条件を出した。「息子コンホヴァルに、一年だけ王位を譲ってほしい」。ファーガスはこれを容れた。一年が過ぎても、コンホヴァルは玉座を手放さなかった。
ファーガスは、それでも王を恨まなかった。彼は王位を退き、以後はアルスター随一の戦士として、王の傍らに立ち続けた。
宮には、他にも多くの戦士が集った。コンナル・ケルナハ、セナハ、そしてドルイドのカスバド。カスバドの系譜は伝えによって異なるが、予言と知識をもって、物語の要所に姿を現す者として知られている。
王が中心にあり、戦士たちがその周りに集う。その秩序の中から、一人の少年が現れることになる。
まだセタンタと呼ばれていた少年である。




