前へ目次 次へ 11/36 神々の後に 丘の下に神々が退いてから、幾世代もの時が流れた。 ミレーの子らの末裔は、地上に国を築き、王を立てた。彼らの記憶は、やがて幾つもの氏族へと分かれ、それぞれの土地に根を張った。北の地には、アルスターと呼ばれる王国が興った。 神々の物語は、絶えたわけではなかった。丘の下に眠る者たちは、なお息づいていた。彼らの血は、時に人の世に混じり、時に人の営みに影を落とした。 これから語るのは、その血を引く者たちの物語である。