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■ ゼロ転生 ~ こぼれ話 ~  作者: もののめ明


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アスラの独り言

ブクマ300超え記念SS

 我が名はアスラ。原始から存在する力ある悪魔である。

 長らく白の悪魔とも呼ばれていたが、つい最近、強き主を得た。その主から、妾のための初めての名を賜わり、念願の地上での活動も可能となり……望外の喜びである。


 ―――それにしても、妾が地上を見るのは何時ぶりであろう。

 昔。

 魔気が薄れ、地上と魔界、天界に世界が分かたれてから……妾はすっかり地上と縁を絶たれてしまっていた。

 そう、力ある悪魔というものは、孤独なのである。妾を喚び出せるほどの魔術師が、ほとんど存在しないゆえに。

 もっとも、まだ人間どもに魔法使いの血が濃かったうちは、喚び出しが無かった訳ではない。

 しかし妾が従いたいと思うほど、強烈な魂の持ち主にはついぞ出会わなかった。

 もはや地上へ出ることは無かろうと諦めていたが……ふいに、恐ろしいほどの煌めきを放つ主殿の魔法陣を感じた、あの瞬間の歓びはいかほどのものであったか。魂まで揺さぶる高揚感。嗚呼……到底、言葉では表し切れぬ。

 とはいえ、初めて主殿とまみえたときは驚いた。

 なんとまだ、十に満たない童。

 そして、恐ろしくのっぺりと凡庸な顔。

 ……魔界からあれほど激しい光で妾を惹き付けたというに、まさか、こんな個性のない子供?!

 別に極上の美人を期待していた訳ではない。ないが、内に秘めたる光と外側の差が大き過ぎる。正直、妾は化かされているような気分であった。

 会話をすれば、その乖離はますます感じる。

 本当に……主殿は童なのであろうか?

 ともすれば妾よりも生きているような気がするのじゃが……。

 そのチグハグさが、一層、妾を惹き付けた。


 さて―――主殿は妾をその身に降ろすことは望まぬらしい。

 ふふふ。

 良い。

 良いぞ?

 今はまだ、主殿の身体は未熟。妾が入ったとて、能力を存分に使うことは能わぬであろう。

 いずれ熟したそのときに……主殿を巧みに唆して、是非にも、受肉させようぞ。妾は主殿と一つになりたいのじゃ。

 それまで、主殿には我が知識を存分に授けよう。主殿が力を得、さらに強くなり……ますます光り輝くように。

>2024年02月16日活動報告より


昨日はこの『こぼれ話』の方に本編をUPしてしまい、大変、失礼いたしました。

今後、同じ失敗をしないように、タイトルの頭に ” ■ ” を付けてみました。ちょっと変ですが、そそっかしい作者だと笑ってスルーしてくださいませ……。

あ、『~ こぼれ話~ ゼロ転生』でも良かったかなぁ。←とにかくタイトル考えるのが苦手なので!!


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