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■ ゼロ転生 ~ こぼれ話 ~  作者: もののめ明


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もしも、モブではなく悪役令嬢だったなら

年末のご挨拶の際に書いた、IFの短い話です

 頭をぶつけた瞬間、ヘリが落ちてゆく光景が脳裡に広がった。

 そこから走馬灯のように様々な記憶が溢れる。

 あ。

 これはアレだ。

 秘書子が言っていた“転生”だ。

 ―――前世の記憶を取り戻して、私はすぐに理解した。

 見事な縦ロールの金髪、冴え冴えとしたアイスブルーの瞳。

 アデリーン・フォン・エンデ(14)。

 公爵家の令嬢で、王太子の婚約者。

 いわゆる“悪役令嬢”というヤツに違いない、と。


 さて、自分が悪役令嬢に転生したらしいとは分かったが……どうしたものか。

 ストーリー通りというべきなのか、婚約者の王太子とはもう六年ほどの付き合いになるのに、いまだに互いの好きなものさえ知らないほどの仲である。顔だけやたら良くて中身はペラッペラが透けて見える男なので、前世を思い出す前から興味を持ったことはない。

 このまま婚約破棄になるなら大歓迎だ。しかしその場合、私は処刑やら追放やらされるんだよな?

 それはあまりに馬鹿馬鹿しくないか。

 よし。

 とりあえず、逆に王太子を追い落とす方法を考えよう。

 ついでに、“女は子を産む道具”のようなこの世界の価値観は気に食わない。

 ……どうせなら革命を起こすか?


 そして、三年後。

 綿密に練られた大規模革命により、女王を戴く新たな王国が創建される―――。

>2023年12月29日活動報告より

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