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■ ゼロ転生 ~ こぼれ話 ~  作者: もののめ明


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得難い人材(ガフ視点)

ニアムの街で、狩人を始めた頃の短い話

「砥ぎ方を教えてくれ」

 人間族の生意気そうなガキがある日、店を訪れるなりそう言った。

 オレは鼻を鳴らして答えた。

「フザけるな。そんなことをしたら、オレの商売が上がったりだ」

 剣の砥ぎを依頼してくるヤツはそんなに多くないが、ドワーフの砥ぎ技術はそれなりに定評がある。おいそれと教えるワケにはいかない。

 すると、ガキは「ふむ」と首を傾げた。

「確かにそうだな。……じゃあ、金を払ったらいいか?それとも砥ぎ数回分の労働力を提供した方がいいか?初めての短剣だから大事に使いたいんだ。狩りに出ている間は自分で手入れしなきゃならない。なるべく良い手入れをするために、失礼とは思うがぜひ、教えて欲しい」

 ちょっと驚いた。

 こんなチビガキが狩りに行くということも、短剣をそれほど大事に扱おうとしていることも。

 興味が湧いたので、ガキの頼みを聞いてやることにした。

 ……そしてそのガキが、今までの雇ってもすぐに逃げ出すボンクラ達と違って、恐ろしく優秀で得難い才能の持ち主だと気付くのに、さほど時間は掛からなかった。

 狩人を辞めて、オレんとこに弟子入りしねぇかなあ。

 コイツになら、オレの持つ全技能を教え込んでもいいんだが。

>2023年04月28日活動報告より


夕方に、もう一話上げる予定です。

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