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ユー アー ザ ファイナルボス  作者: 暗黒の支配者


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第8話 最後のボス、覚醒

静寂が玉座の間を包んでいた。空気すら重く、呼吸するのが苦しい。


コツ。コツ。


俺の足音だけが響く。12人の最強幹部が、俺を囲んでいた。

彼らは「世界の法則」そのものだった。


「ようやく出てきたか、魔王様」

一番前に立っていた女が氷のように微笑んだ。名前はセラ。氷結の魔導士。

「99回も逃げ回って。もう疲れたでしょう?」


俺は答えなかった。ただ、胸元のペンダントを握りしめた。

100回目のループ。もう逃げない。


「この世界は間違っている」

静かな声だった。だが壁にヒビが入った。

「弱い者がいじめられ、強い者が全てを奪う。そんなクソみたいなルール」


セラが眉をひそめる。「それが世界の摂理だ」


「なら、俺が変える」

俺はゆっくりと目を開けた。金色に輝く瞳。

「強い者がルールを作る。今日から、俺がそのルールになる」


ドンッ


床が割れた。魔力が暴走し、部屋中のロウソクが一斉に消えた。

12人の幹部が同時に構える。殺気が俺を刺す。


「全員かかってこい」

俺は笑った。「これが... 最後のボスの覚醒だ」


最初に動いたのは剣の幹部、ガルム。音速の斬撃。

だが届く前に、俺の周りの空間が歪んだ。


「時間停止」


世界が止まる。ガルムの剣が俺の鼻先で止まる。

俺はゆっくり歩いて、彼の耳元で囁いた。

「遅い」


パチン


指を鳴らすと、時間が動き出す。同時にガルムの体が弾け飛んだ。

壁に叩きつけられ、動かなくなる。


「な... 何をした!」

残りの11人が動揺する。


「言っただろ。俺がルールだってな」

俺は空に手をかざした。天井が消し飛び、夜空が見える。

赤い月。血の色をした月が、俺を照らしていた。


「第1の権能: 破壊」

「第2の権能: 再構築」

「第3の権能: 絶対支配」


3つの光が俺の体に入る。痛み。だが気持ちいい。

100回の死。100回の絶望。全部が今、力になる。


セラが魔法を放つ。絶対零度の吹雪。

「無駄だ」

俺は手で払っただけ。吹雪が蒸発した。


「どうして... どうしてそんな力が...」

「お前らが俺を99回殺したからだよ」

俺は一歩踏み出す。床が溶ける。

「ありがとな。おかげで最強になれた」


幹部たちが一斉に襲いかかる。11対1。

だが結果は見えていた。


10分後。床には11人の幹部が倒れていた。死んではいない。殺す価値もない。

俺はセラの前に立った。彼女は震えていた。


「最後の質問だ」

「な、何...」


「お前は俺に仕えるか? それとも消えるか?」


沈黙。3秒。


「...お、御意のままに、魔王様」

セラは膝をついた。他の幹部も続く。


俺は玉座に座った。新しい玉座だ。俺が作った。


「よろしい。今日から俺がこの世界の最後のボスだ」

声が城中に響く。いや、世界中に響く。


「全ての生物に告げる。ルールが変わった。

従う者は生かす。逆らう者は滅ぼす。それだけだ」


遠くで悲鳴が上がる。歓声も上がる。


俺は目を閉じた。100回目のループ。やっと終わった。

いや、始まったんだ。


「さあ、退屈な100日間は終わりだ」

「これからが... 本当のゲームだ」


第8話 終

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