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汝の名は、魔王ー魔王と天使の物語ー  作者: 木彫りのクマ
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疑惑3


――――――――――――――――――――――――



(―――信じるべきか)



後戻りはできない。間違えてはならない。


信じてしまえば

何も失くさないままで、欲しいものを手に入れることができるかもしれない――



――――――――――――――――――――――――



(―――疑うべきか)



遅れてはならない。見誤るわけにはいかない。


騙されてしまえば

大切なものを奪われて、取り返しのつかないことになってしまう――



――――――――――――――――――――――――



小さな白い部屋。

そこに、ぼんやりと空間を見つめて佇む影。


「………たった一人の嘘吐きのために、別の誰かの切実な想いが疑われる」



―――『陛下の心が穢れないからといって……穢そうとしていい道理などはない!」


―――『我が娘の命を、お守りくださいませ………っ!』


―――『ここから先の時代を、共に歩んでいこう… 魔王……っ』



「ああ、本当に嫌な世界です。――おかげで、すっかり目が離せない」



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